2008年11月に発表された研究によると、いじめっ子は、ピアノの演奏中にふたを閉め演奏者の指を挟むシーン(右)など他人に苦痛を与える状況を描くビデオ映像を見たときに、喜びに関係する脳内部位が活発に活動したという。被験者は人が傷つくのを見て楽しんでいたようだ。 Image courtesy Jean Decety, University of Chicago 脳のfMRIスキャンを使用した最新の研究によると、すぐにけんかを始める、うそをつく、物を壊してはしゃぐ、そんないじめっ子の脳には、他人の苦しみを見ると喜びを感じる回路が備わっているかもしれないという。今回の最新研究は、「Biological Psychology」誌の最新号に掲載される。 研究チームの一員でシカゴ大学の心理学者ベンジャミン・レイヒー氏は、「この発見は予想外だった」と話す。研究チームでは、いじめっ子は他人の苦痛を目撃したと