ルネサス テクノロジおよび日立製作所、早稲田大学の3者は、マルチコア型システムLSIの低消費電力化技術、ならびにプログラム処理の高速化が可能となる複数CPUコアの同期技術を開発した。 開発された低消費電力化技術は、複数あるCPUコアにおいて、ある動作をする際に動作の必要がないコアの供給電源を独立して遮断するほか、それほど性能を必要としないコアの動作周波数を落とすことで実現される。同技術は、従来のハードウェアもしくはOSによる電力制御方式と比較し、コンパイラと協調し1つのプログラム上で各CPUコアの電源を操作することから、プロセスの微細化で問題となるリーク電力の低減を図ることが可能だ。 試作されたLSIは、1チップにルネサスのマイコン「SuperH」のコアを8個集積。動作周波数は、最大600MHzで、処理性能は最大8,640MIPS(Dhrystone 2.1時)を実現。消費電力は600MH