壁一面に並んだ達筆の「確定申告」「青色申告」「ぜいきん」――。 毎年秋になると、税務署や公民館などの公共スペースに突如現れる税をテーマにした書道作品群。すべて税関連ワードであることや、漢字が多いこともあって、なかなかの迫力のある光景になる。 なかには「納税思想の高揚」「自主納税の推進」といった迫力ある題字がずらりと並ぶ自治体もあり、今年もTwitter上で話題になった。 しかし、このイベントについて税のPRという趣旨は理解できるものの、誰がなんのために実施しているか知っている人は意外と少ないのではないだろうか。また、インパクトの強い題字は誰が決めているのか。関係者に詳細を伺ってみた。 ●題字はただの参考題で、課題は自由なのだけど… まずは、話題になった「納税思想の高揚」「自主納税の推進」という書道作品を掲示していた弘前市納税貯蓄組合連合会。題字にこだわりがあるのかと思いきや、担当者によれば