衆院本会議でシベリア特措法案が可決、成立し、喜びをかみしめる抑留者や遺族たち=16日午後6時19分、国会内、葛谷晋吾撮影 第2次世界大戦直後に旧ソ連によってシベリアやモンゴルに抑留され、強制的に働かされた元日本兵らに特別給付金を支給する法案が16日、衆院本会議で可決、成立した。生存している約7万人が対象で、抑留期間に応じて25万〜150万円を支給する。元抑留者たちが平均88歳あまりと高齢で早期の支給が望まれるとして、同法は遅くとも17日中には公布され、給付金をもらえる人が確定する。 元抑留者たちは、日本に戻った後も労働の対価が支払われなかったとして、補償を長年求めてきた。しかし、政府は「戦後処理は終わった」と応じてこなかった。 法案は議員立法。条文に「補償」という文言は盛り込まれなかったが、提案した佐藤泰介・参院総務委員長は国会での趣旨説明で「長期間にわたる強制労働にもかかわらず、そ