鉄道事業の不振で富山地方鉄道(富山市)が廃止案を示す本線の滑川-宇奈月温泉間を巡り、運行継続を探る富山県と沿線自治体が29日に開く鉄道線のあり方検討会本線分科会で、存廃を検討する区間を絞り込んだ中間報告案を示すことが27日、複数の関係者への取材で分かった。あいの風とやま鉄道(同)との並行区間である滑川-新魚津間の存続か廃止かが今後の議論の焦点となる。 ●29日、県、4市町が来年度の支援表明 富山地鉄は、自治体の支援がなければ年内に路線廃止を判断する意思を県や沿線自治体に伝えている。 本線分科会を構成する県、魚津、滑川、黒部、上市の4市町は29日の分科会で、来年度の支援方針を示し、あいの風とやま鉄道との並行区間を将来的にどうするか議論する時間を確保する方向だ。 電鉄富山と宇奈月温泉を結ぶ本線については地鉄が、鉄道事業の継続が困難な「不採算区間」として上市-宇奈月温泉間を挙げ、7月の本線分科会