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新内閣発足
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昨日2025年10月27日、日経平均株価はついに5万円を突破しました。私は、日経平均は2030年末までに5万6,000円まで上昇すると予想していましたが、予想を6万3,000円に引き上げます。その根拠とする「インフレ率上昇」と「自社株買い増加」について、解説します。 日本の株価、地価、物価、賃金は国際比較で「割安」 日経平均株価は高市ラリーで急騰、ついに5万円を超えました。あまりの上昇ピッチの速さに、「バブル再来か」という人もいます。 日本株は、1989年末にバブルを形成し、そこから長いバブル崩壊を経験しています。「その経験を忘れるな」という人が最近増えています。 私は、1989年の日経平均急騰と、今の日経平均急騰を比較するのは不適切だと思います。なぜならば、当時と今では、経済環境も日本企業の財務内容、収益力、ビジネスモデル、ガバナンスも全く異なるからです。日本株の株価収益率(PER)、株
歴史を見ると、インフレの主な敗者は中産階級、年金生活者、サラリーマン(給与所得者)であり、インフレによって通貨の購買力は低下した。一方、富裕層はゴールドを含む貴金属を購入するなど、適切な代替金融投資を行い、高インフレを回避する手段を持っていた。 日本はさらなる通貨発行(紙幣増刷)を選択した 高市早苗氏が自民党の新総裁に選出され、日本初の女性首相となる予定だ。彼女は積極的な政府支出(いわゆるヘリコプターマネーと赤字財政)による日本経済の再生を公約に掲げた。市場では積極財政を唱える彼女の経済政策はアベノミクス2.0で、日本はさらなる通貨発行(紙幣増刷)を選択したと解釈されている。 日米の金融当局は、プリンティングマネー(紙幣増刷)によって資産インフレ(バブル)を起こして好景気を演出し、通貨の下落によって債務(借金)の価値を下げるというインフレ(ステルス増税)政策を続けているが、高市トレードもそ
日本株の動きを支配する外国人投資家 本欄で繰り返しお伝えしている通り、日本株を動かしているのは外国人投資家です。外国人が買い越す月は日経平均株価が上昇し、外国人が売り越す月は日経平均が下落する傾向が30年以上、続いています。 <日経平均と外国人の売買動向(買越または売越額、株式現物と先物の合計):2024年1月4日~2025年10月2日(外国人売買動向は2025年9月26日まで)> トランプ関税ショック後の日経平均は、外国人の買いで大幅に上昇しました。ところが、9月22~26日の週、外国人投資家は1兆2,589億円も売り越しています(株式現物と先物の合計)。外国人の買いがいったん終了する可能性が出ていると思います。 私は、短期的に反落局面を迎える可能性も想定した方が良いと思います。二つ理由があります。 【1】 外国人投資家の買いがいったん終了する可能性がある 【2】 外国人の投機筋の先物買
(3)「生活防衛資金」の額 投資に回さず、生活する上で借金に頼らないで済むように取り置く資金を「生活防衛資金」と呼ぼう(この呼び名の由来については、トウシルの動画で説明したので、興味のある方はご視聴下さい)。 これをどの程度確保して投資に臨むべきかについては、オリジナル本の共著者である水瀬ケンイチさんと、筆者の間で少々意見に隔たりがある。 水瀬さんは、生活防衛資金を潤沢に確保することの精神安定効果を重視されて生活費の「2年分」程度を持つ事がいいと勧められることが多い。 一方、私は、2年分の資金を貯めるにはそこそこの時間(数年?)が掛かるので、生活防衛資金は「3〜6カ月分」持てばよく、それで足りない場合は、インデックスファンドを必要な額だけ部分解約するといいと考えている。 インデックスファンドは数日で現金化できるし、必要額を部分的に解約できるので、生活資金のニーズに応えるに十分な流動性がある
老後の資金づくりを支える制度、iDeCoがさらに使いやすい制度に生まれ変わります。拠出限度額の引き上げやマッチング拠出上限規制の撤廃など、資産形成の幅を広げる見直し案が検討されています。現時点で明らかになっている改正ポイントを紹介します。 ※このレポートは、YouTube 動画で視聴いただくこともできま す。 著者の山崎 俊輔が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。 「iDeCo2.0、改正でどう変わる?限度額引き上げ/70歳まで/改悪?」 税制改正大綱で明らかになっているiDeCo2.0改正の方向は? 岸田内閣が資産所得倍増プランを掲げていたのも、もうずいぶん昔のことのように思えますが、NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)に並んでiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)改革が柱の一つでした。 2024年12月の2025年度税制改正大綱ではiDeCo改正に向けた方向性が示され、
バークシャーハサウェイの運用資産全体に占める手元現金残高の割合は5割に達している。これはウォーレン・バフェットの運用の歴史の中でも極めて異常な事態と思われる。バフェットが記録的な額の現金を蓄えると、2000年、2008年、2020年、そして今のように、12カ月以内に大規模な株価の急落が起こる可能性がある。 個人投資家がバフェットの運用で学ぶべきこと 2008年9月、世界金融危機(リーマンショック)のさなか、ウォーレン・バフェットは自身が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)を通じて、ゴールドマン・サックス(GS)に50億ドルの投資を行った。2013年には保有するワラント(株式引受権)を普通株に転換し、ゴールドマンの大株主に名を連ねることもあった。 当時、バフェットによるこの投資を危ぶむ声もあったが、結果、この投資はバークシャーに巨額の投資収益をもたらした。当時、バークシャーが
源泉徴収票はしっかりと見ていますか? 新年あけましておめでとうございます。2025年も、個人投資家の皆さまへ有益な税金に関する知識・情報を提供してまいります。引き続きよろしくお願いいたします。 新年1回目は、2024年分の源泉徴収票について取り上げます。 会社勤めの方などは、2024年分の給与所得の源泉徴収票をすでに受け取っているか、近々受け取ることになると思います。 源泉徴収票には、給与収入、源泉徴収税額、社会保険料控除、生命保険料控除、地震保険料控除の額や、基礎控除、配偶者(特別)控除、扶養控除など、年末調整で加味される各種控除額が記載されています。2年目以降の住宅ローン控除についても、該当のある方は記載がされています。 源泉徴収票は、毎月の給与や賞与に加え、年末調整の結果が反映されています。この年末調整の際、扶養控除申告書や保険料控除申告書など、いくつかの書類とその添付資料を会社に提
FRBの利下げは銀行救済!? 12月の利上げ観測が強まっていた中で、11月30日に日本経済新聞が夜中の2時に発表した植田和男日本銀行総裁のインタビューは、「利上げ時期近づいている、2025年春闘の賃上げモメンタムをみたい。一段の円安はリスクが大きい、場合によっては対応が必要になる」と、何が言いたいのか分からない内容だった。 円安による物価の暴騰だけは困るという気持ちは伝わってきた。だが、基本戦略は「円安による資産バブルや物価の上昇で大幅利上げに追い込まれない限り、2年くらいかけて半年に1回の0.25%の利上げを行う」のらくら路線である。 日本は過去数十年間、経済と社会の安定を維持するために驚くほど多額の赤字国債を発行してきたため、政府の財政は非常に脆弱(ぜいじゃく)であり、わずかな金利上昇でさえ破滅的な事態を招きかねない。日本の対GDP(国内総生産)債務比率はおよそ250%である。 日本は
※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。 著者の足立 武志が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。 「非課税期間満了前に売った方が良い?“旧NISA”で買った株、忘れていませんか?」 世の中はすっかり「新NISA」一色に 筆者は株式投資を始めてから26年になりますが、その間さまざまな制度改正がありました。 2014年(平成26年)にスタートした旧NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は、確かに画期的な制度とはいえますが、非課税限度額が最大でも600万円(年間当たり120万円×5年)であったり、一度売却したら非課税枠は復活しなかったりと、正直それほど使い勝手が良いわけではありませんでした。 その後、つみたてNISAもスタートしましたが、こちらも年間40万円までしか非課税投資枠がなく、最大でも「40万円×20年=800万円」までしか非課税枠を使えず、そこまで
世界のマネーサプライは107兆ドルと過去最高を記録 米国のマネーサプライは8月に21兆1,700億ドルに達し、2023年1月以来の高水準となった。これは米国のマネーサプライが5カ月連続で増加したことを意味する。 米国のマネーサプライ(M2) バイデン大統領が政権をとってから米民主党は借金を50%も増やし、負債と資産を両方膨らませる自作自演相場を続けてきた。 米国だけではない。現在、世界のマネーサプライは107兆ドルと過去最高を記録している。世界中、ジャブジャブだ。米国のマネーサプライは一度縮小した後、米大統領選挙に向けてバラマキが続いているが、株式市場の上昇は、マネーサプライの増加を反映している。 世界の流動性 107兆ドルと過去最高を記録
米国企業の決算 米国の上場企業は1年に4回決算発表します。例外もあるのですが多くの米国企業の会計年度はカレンダーと同じで1月に始まり12月末で〆られます。12月で〆た四半期の決算は1月の中旬あたりから発表されます。するとおおまかに言って1月、4月、7月、10月が決算発表シーズンの開始月なのです。 いま10月中旬に差し掛かりましたので第3四半期決算発表シーズンがちょうど始まったタイミングです。 なお小売業の場合、クリスマス商戦期間と、その直ぐ後に続くバーゲンセール期間はひとつのサイクルと捉えられるため決算の〆がそれらの期間をスッポリ収めるという意味で1月末になっているところが多いです。 決算で大事なこと さて、決算シーズンで大事なことは自分の気になっている企業がちゃんと「良い決算」を出しているか? を確認することです。 「良い決算」とは; 1. EPS(一株あたり利益)で事前のコンセン
節税をすれば余計な税金を払わなくて済む 2023年もいよいよ残すところあとわずか。2023年分の株式投資の税金については、2024年3月15日までに確定申告することになります。ただ、2024年になってから何か対策ができるかといえば、そうではありません。2024年は単に税金の計算をするだけです。 したがって、節税をして余計な税金を払わないようにするためには、年内に対策をしておく必要があるのです。 年内にできることとしては、主に「益出し」と「損出し」です。益出しは、含み益のある株を売却して利益を実現させること、損出しは含み損のある株を売却して損失を実現させることです。 2023年の実現損益がプラスの場合・損出しする? まずは、2023年の実現損益と、過去から繰り越した損失の額を把握するところからスタートしましょう。 実現損益がプラス、かつ過去から繰り越した損失がなければ、そのまま何もしなくても
※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。 著者の愛宕 伸康が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。 「日銀にまた逆風~「ゲタ」に変化、7月「展望レポート」24年度成長率見通しは下振れ必至~」 先週から5月鉱工業生産指数や日本銀行の6月短観など、重要な経済指標の発表が相次ぎましたが、とりわけインパクトの大きかったのが2024年1-3月期実質GDP(国内総生産)2次速報値の改定です。これにより日本銀行が7月末に公表する「展望レポート」の2024年度実質GDP見通しは下振れる公算です。 自動車の認証不正問題の鉱工業生産指数への影響、日銀の6月短観の結果と併わせ、詳しく解説します。 2024年1-3月期の実質GDPが前期比年率マイナス2.9%に下振れ 内閣府は7月1日、前期比マイナス0.5%(前期比年率マイナス1.8%)としていた2024年1-3月期の実質GDP
あなたは買った株をいくらで売りますか? 皆さんは、買った株をいくらで売るかを決めていますか? 例えばマネー雑誌の「オススメ銘柄紹介」では、その多くに目標株価が載っていて、これを目安にする個人投資家の方もいるでしょう。 あるいは割安株投資であれば、「PER(株価収益率)が20倍に達したら売る」とか「PBR(株価純資産倍率)が1倍を超えたら売る」といったように、ファンダメンタルをベースに目標株価を決めるという方もいると思います。 実は筆者は「目標株価」は基本的には決めていません。投資スタイルにもよりますが、個人投資家がより多くの利益を得るためには、目標株価は設定しない方がいいと感じているからです。 株式投資で重要な「モメンタム投資」の考え方 筆者の投資法は、株価のトレンド(方向性)を移動平均線と株価の位置関係から把握し、株価が上昇トレンドにある銘柄を買い、上昇トレンドが続く限り保有する、という
※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。 著者の窪田 真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。 「利回り3.4%、NTT「買い」継続、エヌビディア祭り佳境。どうなる日経平均?」 NTTの「買い」継続 NTTは5月10日、前期2024年3月期決算を発表しました。前期は、営業収益(売上高)・営業利益・純利益とも過去最高を更新し、好調な決算でした。ところが、今期(2025年3月期)の業績について、会社はマイナス5.9%の営業減益の予想を出しました。 ただし、配当金については今期も増配とする計画です。今期1株当たり配当金(会社予想)は、前期比0.1円増の5.2円です。これが実現すると、同社は14期連続の増配となります。 NTTの連結業績:2024年3月期実績と2025年3月期会社予想 前期決算は好調でしたが、今期減益の予想を発表したため、株価は以下の通り下落
87歳の現役トレーダー、藤本茂さん初の書籍『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え 資産18億円を築いた「投資術」』(ダイヤモンド社)を読んだとき、何はともあれ、この方に会ってみたい、と強く思った。 ダイヤモンド社の編集担当に頼み込み、取材OKのお返事をもらった。神戸市の自宅に訪問するか、電話取材が条件だったが、迷わずご自宅への訪問を選んだ。電話やZoom取材ではなく、とにかく、ご本人にお目にかかりたかったのだ。 前場が始まる8時ごろから11時半まで、3面のモニターを追い、人差し指でぽちぽちとキーボードをたたくシゲルさんの横にちょこんと座って、「今の買いはどうして?」「あ、言った通り、価格動きましたね」と、半日、トレードを見学しながら、シゲルさんと対話した。 以下、私が見た、「シゲルさんという生き方」を書いていく。トレードに関しては、特段、注目すべき秘訣(ひけつ)は期待しないでほしい。あ
失敗から復活した独自の方法とは トウシル:成功に見合うだけの努力をされてきたはっしゃんさんですが、過去、投資で失敗したことはありますか? はっしゃんさん:たくさん失敗していますよ(笑)。一番大きな損失は、2011年3月11日に、投資していた電力株が暴落し、資産が半減したことですね。 トウシル:東日本大震災のときですね。あのときは原発事故などがあり、電力株は相当…だったのでは? はっしゃんさん:はい。予測不可能な事態だったので、仕方ないとは思うのですが、資産も減るし、あの状況を見ていると投資のモチベーションも上がらない状態でした。ただ、反省点としては、保有の理由があいまいだったという点ですね。 当時、電力株は高配当株で魅力的だったし、他に買いたい銘柄がなかったので、「とりあえず堅調な銘柄に固めて投資しておくか」というような、守りの投資で、確固たる意志や目的がなかったことが敗因の一つだったと思
2023年6月にセゾン投信を退任した「つみたて王子」こと中野晴啓さんが、新たな運用会社・なかのアセットマネジメントを立ち上げ、4月に新ファンド2本の運用をスタートさせる。2024年1月の新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)開始以降、日本では資産形成の流れができ始めているが、今の世間のスタンダードは「インデックス型の投資信託による積立投資」だ。 一方、なかのアセットはアクティブ型の投資信託で行く。長年地道に全国を行脚し、長期投資の普及をライフワークにしてきた中野さんの功績は大きいが、ここにきて時代に逆行しているようにも見える。10の質問で、その真意を聞いた。 【Q1】なぜ新会社を立ち上げたのか? 【A】長期資産運用の「支え」になるため ――2023年6月末にセゾン投信を退任後、わずか2カ月で新会社のなかのアセットマネジメントを立ち上げられました。理由を教えてください。 中野 退任の公表以
毎週金曜日午後掲載 本レポートに掲載した銘柄:マイクロン・テクノロジー(MU、NASDAQ)、エヌビディア(NVDA、NASDAQ)、ディスコ(6146、東証プライム) 特集:半導体メモリ 1.AI半導体と半導体メモリ 今回のテーマは、半導体メモリ(DRAM、NAND型フラッシュメモリ)です。 半導体メモリは、ロジック半導体(CPU、GPU、各種のロジック半導体)と並んで、重要な半導体ですが、市況変動が激しい市況商品でもあります(ロジック半導体にも市況はありますが、メモリほど激しくはありません)。このため、DRAM(パソコン、サーバー等のコンピューターのメインメモリに使われる)もNAND型フラッシュメモリ(NANDを組み合わせて、データを保管する記録媒体であるSSDとして使う)も、メーカーの業績には好況のときは過去最高益を更新することもしばしばありますが、不況期には大赤字となる場合もあり、
※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。 著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。 「日経平均が急騰する中、下落。平均利回り4.4%!Jリートを見直す」 日経平均もS&P500も想定以上の上昇 日米ともに、年明けから株価が好調です。3月22日時点で日経平均株価は4万888円をつけ、年初来22.2%上昇、史上最高値を更新中です。米国S&P500種指数は年初来9.7%上昇して、こちらも最高値を更新中です。 想定以上の上昇となった背景として、米景気好調があります。2022年以降、深刻なインフレを抑えるために、FRB(米連邦準備制度理事会)はかつてないピッチで利上げを進めました。急激な利上げによって2022年末から長短金利が逆転し、経験則では、その影響でそろそろ米景気が悪化してくるところです。 米長短金利(10年金利とFF金利)およびNYダウの動き
※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。 著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。 「日経平均最高値でも日本株は割安と判断する理由」 日経平均が34年ぶりに最高値を更新 先週(営業日2月19~22日」の日経平均株価は、1週間で611円上がり、22日には終値3万9,098円まで上昇、34年ぶりに史上最高値(1989年12月29日の3万8,915円)を更新しました。日本の構造変化を評価した、外国人投資家の買いが続いていると考えられます。 私は、日本株は現水準でなお割安で、長期的な上昇余地は大きいと判断しています。日経平均は、2024年末に4万円、2025年末には4万3,000円まで上昇すると予想しています。 ただし、日経平均の上昇ピッチが少し速すぎて、テクニカルにやや過熱感があることには注意が必要です。 日経平均と13週移動平均線:2022年7
日本銀行による大規模金融緩和からの出口戦略はどうなるのか。市場関係者の間では、日銀が今春にもマイナス金利を解除するのではないかとの見方が強まっています。マイナス金利解除後にさらなる利上げが続くのかどうかも焦点となっています。黒田東彦前日銀総裁の下で2018年から昨年3月まで副総裁を務めた若田部昌澄・早稲田大教授に今後の見通しを聞きました(インタビューは2月5日に実施、その後の事実関係を一部補筆)。 日銀のマイナス金利解除は4月か ──日銀は1月の金融政策決定会合で現状維持を決めましたが、市場では3月か4月の決定会合で※マイナス金利を解除するのではないかとの見方が強まっています。日銀は今年の春闘結果を重視する考えですが、解除時期はどのようにお考えですか? マイナス金利をこの時期に解除すべきかどうかは別の議論ですし、私はすべきではないと考えますが、エコノミスト的な予測として、日銀が今年の春闘の
今回のサマリー ●ほとんどの人にとって、オールカントリーは妙味ある投資ツール ●しかし、どんな投資もリスクがないものはない ●オールカントリーとともに生きるための長期投資、世界分散、株式一択の意味を理解する オールカントリー一択問題 NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)が、新バージョンとして大幅に拡充されました。米日株や為替の相場活況とともに、日本の個人マネーの動向が注目されています。この新NISAにおいて、圧倒的に人気の投資対象となっているのが、全世界株式の投資信託、いわゆる「オールカントリー」です。 オールカントリーは、世界各国の株式に分散投資して、世界経済の成長の糧を取り込むものといえます。筆者にも、新NISAはオールカントリー一択で良いのか、その勝算・リスクをどう考えるのか、もう1つの人気対象である米国株式指数S&P500種指数と比べてどうか、といった質問が寄せられます。 SNS
山崎元さんが数十年かけて訴えてきたことは実現したのか 山崎元さんが1月1日にお亡くなりになったことは皆さんもご存じのことと思います(トウシルでのご報告のページはこちら)。 私がトウシルで記事を書くきっかけをいただいたのは山崎さんであったりします。この業界で20年以上にわたっていろいろなご縁をいただき、また教えをいただいた方の訃報に接するのは辛いことです。 (ちなみに、名字は同じですが、たまたまです。山崎さんは区別するのによく、「にごらないほうのヤマサキくん」と私を呼んでいました。山崎さんの視点や世界観が濁っているはずもなく、呼ばれるたびに恐縮していたことを思い出します) 山崎元さんの果たされた役割はとても大きいものがありました。執筆活動の当初はファンドマネジャーや機関投資家への啓発から始まり(「年金運用の実際知識」などは企業年金担当者のレベルアップに大きく寄与しました)、その後は個人投資家
1日死去した経済評論家の山崎元氏は、資産形成に関する正しい情報発信に心血を注いできた。全ての人がお金の心配なく、充実した人生を送ることができるよう導きながら、金融業界の未来のために警鐘を鳴らすことも忘れなかった。トウシルの連載から、読者や金融業界に向けられた言葉を振り返る。 お金の損得よりも大事なものに気づくスイッチは、「怒り」です 「世の中には、お金よりも大事なものがあるのは明らかだが、具体的にどうやったらそれに気づくことができるのか」という問いかけに対し、熟慮の末たどり着いた回答だ。 山崎氏は、住友信託銀行に勤めていた30代の頃、会社や業界の不正を内部告発したことがある。「『怒り』が損得を忘れさせて、考えをリセットするスイッチになった」と振り返る。 一方、「『怒り』はそのままにしておいてはいけない」とも述べ、物事を判断する段階において、怒りを変換させることの大切さにも言及している。 「
経済評論家で元・楽天証券経済研究所の山崎元(やまざき・はじめ)さんが1月1日、死去した。65歳だった。通夜・葬儀は行わず、近親者のみにて見送った。 ■ご遺族から 山崎 元は1月1日に永眠致しました。 ここに謹んでご報告申し上げます。 長い間、「ホンネの投資教室」を楽しみに読んで下さいましてありがとうございました。 生前に山崎が賜りましたご厚情に、遺族より深く感謝申し上げます。 1月5日 妻・山崎 薫、妹・山崎 由愛 ■山崎元さんの足跡 1981年に東京大学経済学部を卒業。三菱商事や住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)、メリルリンチ証券(現・BofA証券)など12回の転職を経て、2005年に楽天証券経済研究所客員研究員。2023年3月に退職し、経済評論家として活動。北海道出身。 トウシルの連載「ホンネの投資教室」では、15年間にわたり約500本の記事を執筆。世に出回る情報を疑い、自身が正しい
些か大げさなタイトルだが、資産運用のつもりで話をしていたら、実質的には人生相談になっていた、というケースは少なくない。 米国のプライベートバンカーの間で流行っているとされている「ゴールベースド・アプローチ」は、これをひっくり返して人生相談で顧客に食い込んで、資産運用のビジネスの形で稼ごうとする人生相談型の「営業話法」に過ぎないと筆者は思っているが、どちらも真面目にやろうと思うと、中核部分に人生相談の経済的な原理を整理して一般化した方法論が必要だ。 私の場合はビジネス化されていないので、以下のような感じになることが多いだろうか。 相談者(以下、相):「山崎さん、お金の問題でちょっと相談があるのですが、少しいいですか」 山崎(以下、山):「どうぞ」 相:「私は35歳でMBAを取って、キャリアを変えて行きたいのですが、そのためには、どんな資産運用をしたらいいのでしょうか」 (以下、お金の相談が始
新NISA「成長投資枠」で「高配当利回り株」に投資 今日は、新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)の「成長投資枠」を使って、日本株の個別銘柄に投資するアイデアについてご説明します。「成長投資枠」というと、成長株に投資しなければならないのかと勘違いしそうですが、そんなことはありません。「成長投資枠」を使って高配当利回り株に長期投資するのは良い戦略と思います。 日本株を1株単位から売買できる楽天証券の「かぶミニ」を使い、手作り「高利回りファンド」に長期投資する方法を解説します。 日本株を1株単位で売買できます 楽天証券の「かぶミニ」(単元未満株取引)を使うと、日本株を1株単位で売買することができます。対象銘柄は、2月5日時点で東京証券取引所に上場している1,575銘柄です。 かぶミニ(単元未満株取引)取扱銘柄一覧 日本株は通常100株からしか買えません。そのため1株1,000円の銘柄ならば、
※本記事は2009年4月17日に公開したものです。 「日本経済新聞」(2009年4月12日)の記事 4月12日(日曜日)の「日本経済新聞」(第13面)の「SUNDAY NIKKEI」に「今さら聞けない投資の基礎(中)」として、主に投資信託の保有コストに関するデータと説明が載っていた(執筆者は田村正之編集委員)。日曜日の同紙は長年、投資に関する説明を載せているが、今回の記事の内容は特に重要であり、資料性が高い。読者には切り抜き保存をお勧めしたい。 お手元に「日本経済新聞」がない方もいらっしゃるだろうから、今回は、記事が取り上げたデータを紹介しつつ、ポイントを整理しよう。 記事は、主にデータから、(1)ファンドの保有コストが利回りに与える影響、(2)投信のタイプ別の保有コスト、(3)TOPIXを上回ったアクティブファンドの比率、(4)保有コストと投信のリターンの関係、(5)為替手数料の保有コス
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