かつて“次世代の照明”といわれたLEDが急速に普及した一方で、同じく“次世代の照明”といわれる有機ELはなかなか普及の糸口がつかめない。一部のインテリア照明や博物館など特定用途に使われるケースは増えたが、一般家庭への“普及”というにはほど遠い状況だ。さらに先行するLEDの進化が、有機EL照明のお株を奪おうとしている。東京ビッグサイトで開催中の「ライティングフェア」会場で最新の動向を探った。 コニカミノルタブースでは、玉虫色に光りながら羽ばたくユニークな有機EL照明「光りの羽根」を参考展示。パネルに光学フィルムを貼ったものだが、いかにも未来的(左)。三菱電機が参考展示した有機EL照明の試作機。模様に見える部分が実は電線になっている。低電圧駆動を生かしたインテリア照明だ(右) 有機EL照明にはいくつものメリットがある。ガラス基板に有機材料を蒸着(あるいは塗布)して作る板状の照明は薄く軽いため、