去年行われたFirefox Developers Conference 2009でjs-ctypesについて説明しましたが、いくつかの制限があり、Firefox 3.6で使える状況はあまりなかったかと思います。現在開発を行っているFirefox 3.7では、js-ctypesが大幅に改良される予定で、現在のビルドでは、構造体のサポートやコールバック関数のサポートが含まれます。今回は構造体の使用について説明します。 この説明では、Windowsに含まれるカラーピッカー(色の選択をするダイアログ)を表示する例を挙げます。 Windowsでカラーピッカーを表示するAPIは、ChooseColorです。この関数は引数として以下の構造体のポインタを持ちます。 typedef struct { DWORD lStructSize; HWND hwndOwner; HWND hInstance; COL