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はじめに「いぬのせなか座」主宰の山本浩貴によるエッセイ「文学フリマは何を代表し、いかなる場となったか――あるいは小説・詩歌の実作者である私らはなぜ「評論」カテゴリを選んだか」(26,000字)を、以下に全編無料公開します。 「文学フリマ」というイベントと批評の関係をあつかった論集『文フリと批評』(「文学フリマ東京39」2024年12月1日開催にて発売)に寄稿したものです。編集の麗日さんのご承諾のもと、公開いたします。 いぬのせなか座は、なぜ小説や詩歌の実作者の集団として活動しながら、文フリにブースを出すさいには「評論」カテゴリを選び続けているのか。 山本の中高生のころのエピソードまで遡り、四国の地元で「批評」や「文学」とゼロ年代にどのように出会ったのかや、それらとの距離間、2011年に上京してから文フリにほぼ全回訪れるなかでなにを感じていたか、エッセイや詩歌や小説カテゴリとの関係、同年代の
■はじめに 俺はつい先月(つまり2025年6月)、Twitter(現X)で2回ほど、弱めの炎上をした。どちらも「性」の問題による炎上だった。 1回目は、6月中旬、このツイートに連なるツリーである。一行に要約すれば、俺が女性を「触りたい」と思う欲望は、女性を物象化し、客体化するものであるという(すなわちヤリモクならぬサワリモクの)謂れを受けた。 ハタチぐらいのころ、交際を申し入れた相手が「私でよければ」と返してくれて、あまりの嬉しさに「ありがとうございます。あの、手を、手を、手を握ってもいいですか?」と聞いたら手を握らせてくれたんだけど、翌日電話で、それがかなりキモかったという理由を添えてやはり交際は取り消すと言われた — demio (@ganko_na_yogore) 2025年6月11日 2回目は、6月下旬の、このツイートである(このツイートを以降Aと呼ぶ)。 ペドフィリアを「実行しな
うっかり経済音痴らしき(そのように見える)発言をすると、どこからともなく論客が現れて、誤りとされる事柄を冷たく指摘して去っていく。こうした「切り捨て御免」の文化の中では、迂闊な発言はできません。どのような話題でもこうしたことは起こりえますが、なかでもマクロ経済に関わる事柄だと、こうした現象が一層ヒートアップしているように思えます。しかし、理屈を振りかざす論敵の側を見識ある人が見れば、切れ味鋭い理論ほどどこかに瑕疵があったり、重大な留保条件が付帯していたりすることに気付くこともあります。 言われっぱなしでなんだか癪に触ったり、その様子を遠目に眺めてやり取りに疑問を感じたり、思うところは色々でしょう。さてここで一念発起して、マクロ経済学でも学んでみようか、と思った所で、何を参照してよいやら分からないということがしばしばあります。 そこでマクロ経済学の未修者が独学で学部中級~上級レベルのマクロ経
今回は、何かと日本のネット上でも話題になりがちなアダルトコンテンツ規制と深く関連がある、「反ポルノ運動」についてまとめています。「エッチなものを禁止したがる感情的な人たち」とか「性的なものへの過剰な拒絶反応」なんて認識の人もいるかもしれませんが、実はもっと政治的な背景と歴史があります。 ではどういう運動で、どんな歴史があるのでしょうか。 ※この記事は私が個人用に整理していたメモを多少構成を変えて修正して公開するものです。あまり専門性がなく、完全に網羅して整理もされていないのですが、それでもよければ読み進めてください。随時、内容を更新することがあります。 反ポルノ運動は1970年代から保守的な政治と密接な関わりがあり、2020年代はさらに勢いを増している。 日本では反ポルノ運動に対する認識が非政治化されてしまっており、捻じれた誤解が助長されている。
2025年10月29日、オランダで、下院議員総選挙が実施された。スホーフ政権崩壊に伴う前倒し選挙である。全国一区の比例代表制(定数150)で阻止条項を持たないオランダの選挙制度においては、多くの政党が議席を獲得し、この20年あまり多党化傾向に拍車がかかっている。 結果はこちら。現在開票中だが、大勢は判明している。今後変化する可能性があるが、現時点での開票状況ではD66が26議席、右翼ポピュリスト政党PVVが26議席でD66がかろうじて2000票に満たない差で第一党である〔18時更新:結局いずれが第一党になるかは決着がついておらず、月曜の在外・郵便投票で第一党が決まる見込み;10/31 21時半追記:報道によれば、D66が最大得票になることが確実。場合によっては比例の最後の議席が来て27議席になる可能性も〕。自民VVD(22議席)、緑―社民GL-PVDA(20議席)、キリ民CDA(18議席)
BloodBagBrainBomb Tour Final そもそも、ショートアニメ『オシャレになりたい!ピーナッツくん』がそのようなアニメだったように、ピーナッツくんにとっての「バーチャル」とは、さまざまな文脈、デザイン、属性、来歴を持ったキャラクターたちが、時空を超え交流するカオスとしてある。さまざまなアーティストとの競演、『POP YOURS』のような巨大フェスへの出演……ほかならぬピーナッツくんの「攻め続ける」姿勢によって、従来の音楽界、HIP-HOP界もピーナッツくんのホームグラウンドに引き込む準備が整ったのである。 『Tele倶楽部II』とは、11月に満を持して開催されるバーチャルライブ『PQ』の姉妹編となる、「もうひとつのバーチャルライブ」と言えるだろう。そして、「feat.魔界ノりりむ」と「feat.漢 a.k.a. GAMI」が並ぶ前代未聞のこの状況とは、私たちの迎えた新し
10月9日告示、10月26日開票の宮城県知事選が終わり、現職の村井知事が当選して6選目となったものの参政党の応援を受けた和田政宗との票数は僅差となり、接戦だった。この選挙周辺には数多くのデマが流れており、地元紙である河北新報のデマに対する記事の存在感も目立った選挙戦でもあった。ここで、どの様なデマがあったのかメモとして付けておく。なお、デマに対する指摘内容については既に他メディアで記事があるものはそちらの内容に依拠させてもらう。 本題に行く前になのだが、何故この選挙戦でデマが多くなったのかというとSNS上における参政党支持者の言説の影響が大きいと言えるのだが、それが何故多くなったのかの事前状況だけ軽く説明しておく。まず夏にあった参院選において参政党の神谷宗幣が水道を外資に売ったという街頭演説をした事によって宮城県側がこれを誤情報だとする反論を出したことによって、参政党(神谷)と宮城県(村井
河東泰之(かわひがしやすゆき) (Google Scholar Page) 東京大学大学院数理科学研究科・教授 (大学院数理科学研究科は理学部数学科の上部組織です.) 郵便宛先: 〒153-8914 東京都目黒区駒場3-8-1 東京大学大学院数理科学研究科 (Google map) 部屋: 数理科学研究棟323号室 電話: 03-5465-7078 (ダイヤルイン) 03-5465-7001 (事務室) FAX: 03-5465-7012 e-mail: yasuyuki@ms.u-tokyo.ac.jp Facebook account (Gmail, hotmail, yahoo は私からのメールをスパムと判定する危険がかなりあります.ご注意ください.) (東大数学科,数理科学研究科の学生,院生,教員はすべて駒場キャンパスにいます.本郷キャンパスには誰もいませんのでご注意ください.)
夏の初めくらいから集中的に、他人から絶対に怒らない人、と職場で評判の人たちに話を聞く機会を得た。 絶対に怒らないの基準としては、どんなに理不尽なことを言われても、どんなにイライラする状況に遭遇しても、一度も感情を爆発させたことがない人たち。具体的には、10年以上一緒に働いている同僚でも「あの人が怒っているところを見たことがない」と証言するような人たちといえばいいだろうか。もちろん飛び抜けて温厚な人もいれば、普通に見える人もいるのだけど、だいたい怒らない人は毎日平常心で過ごせるので、私からしてみれば同じだ。 そして、絶対に怒らない人と友達になることで、気づいたことがいろいろある。こういってしまっては何なのだが、絶対に怒らない人たちは非常にワンパターンなのだ。 怒りっぽい人たちは多種多様である。すごくキレやすいやつ、変わったことで怒り出すやつがいたり、最高に理性的に怒るやつから、最低に感情的に
言語モデルの物理学 (Physics of Language Models) とは、FAIR (Meta) の Zeyuan Allen-Zhu が提唱した、言語モデルの研究を進めるためのコンセプトです。ざっくり言うと、「あのモデルはこう」とか「そのモデルはこのモデルよりもこう」というような博物学的な知識を深めるのではなく、17世紀にケプラーやニュートンが物理学において行ったような原理に基づいた研究を進め、「言語モデルはなぜこのような振る舞いをするのか」という問いに答えられるようになるべきという考え方です。 言語モデルの物理学の特徴は大きく2つあります。 第一は、ウェブから収集したコーパスを使わず、きっちりコントロールされたデータセットを使って言語モデルを訓練するということ。ウェブは誰も全体像を理解できないほど複雑で、ノイズにまみれています。本物の物理学でも空気抵抗や摩擦があると、「鉄球は
ミルトン・ハイランド・エリクソン(Milton Hyland Erickson, 1901年12月5日 - 1980年3月25日)は、催眠療法家として知られる精神科医、心理学者。アメリカ臨床催眠学会(英語版)の創始者で、初代会長も務めた。アメリカ精神医学会(APA)、アメリカ心理学会(APA)、アメリカ精神病理学会(英語版)などのメンバー。晩年は催眠の臨床性・実践性向上のため、精力的にワークショップを開き世界各国を行脚した。にもかかわらず、日本への訪問は3度目のポリオ発病のため、ついにかなわなかった。そのため、日本人で彼の教えを受けた人間は高石昇、柴田出など数少ない。 精神療法にしばしば斬新な手法を用いたことで知られる。「治療に抵抗するクライエントなどいない。柔軟性にかけるセラピストがいるだけだ」。この言葉に端的に表されるように、彼の技法は「ユーティライゼーション(Utilization:
生活とリハビリ研究所 のホームページにようこそ! 老人の生活づくり、関係づくりを具体的に提案するとともに、 老人観、人間観をも問う。 私たちは認知症そのものを関係の障害として捉えようとしてきました。社会的関係の障害、家族的関係の障害だけではなく、自分自身との関係がとれなくなっている、これを私たちは「関係障害」と名づけてきました。 年老いてもの忘れをし、人に介助してもらわねばならない自分を認めることができず、心の中だけで過去の自分に回帰することで、アイデンティティを確認しようとしている、それを私たちは「見当識障害」なんていう医学用語で呼んでいるのですが、ここで起きていることはもっと人間的なことだと考えられます。老いに伴う人間的変化、人間的反応、人間的ドラマが起きていると言うべきでしょう。 UpDate 2025/08/04 2025・08・04 リメイク情報 記事追加・修正 ブリコ
私たちは「新しい介護」を実践できるような施設作りをお手伝いします。 特に、浴槽改修を得意としており、ダブルフロア工法などにより、安全で快適なバスタイムを実現します。 高齢者や障害のある方にも安心してご利用いただける、バリアフリーな空間を創造します。」
【(4月8日)記事を分かりやすく整頓しました。以前のバージョンはこちらから。】 ・「私」という漢字はかつては「和多志」であったのにGHQによって「私」になった ・「乾杯」という言葉はかつては「弥栄」で、GHQは「弥栄」の言霊をおそれて「完敗」を想起させる「乾杯」になった ・「気」は本来は「氣」であり、エネルギーが広がる「米」だったのに「〆る」にGHQによって替えられた ・「漢字」は「神運字」だった などなど、これらは一部で流布しているスピリチュアルな言霊信仰ともいえる漢字や単語に対する認識の一例で、GHQという外敵によって本来あったであろう日本や日本人が歪められたという疑似的な「かつての日本」の復古運動の流れともいえるでしょう。で、この運動というか、ネット上で使用する人が近年見る頻度が高くなったと思われ、それ自体はSNSなどによる可視性、拡散性と似非知識によるバズ狙い、また反ワクチンなどの
「今(鈴木先生の)高校に通っている生徒たちには、飢餓感がない」 開口一番、鈴木先生はそう口にしました。 「昔を振り返ると、私が勤める高校は地域の”底辺校”と揶揄されて、生徒や親自身も、将来を悲観し、焦っていました。 『このままだったら、自分(生徒)はちゃらんぽらんな人生を送ることになるかもしれない。食いっぱぐれてしまうかもしれない。そうならないように、頑張らなければならない』と。 つまり、何かしらの努力をする、気力がある生徒たちが多かったのです。そういう生徒たちに対する指導は、まだやりやすかったのですが、最近ではまったく状況が異なります。 『自分は、このままでいい』と考えてしまっていて、何かをやろうとする意欲が低下しているのです」 「今と昔で、生徒の心持ちは大きく変わってしまった」と、鈴木先生は嘆きます。 「学校の雰囲気も含めて、全然(質が)違っていますね。昔は、ヤンキーや不良と言われるよ
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