連載も少しずつ、具体的な方法論へ入っていく。今回は「戦略」を扱う。体系に従い戦略を立案することで、顧客に対しとるべき行動が見えてくる。 今回は「戦略とは何ぞや?」という部分にフォーカスを当てる。筆者の手元にある大辞林によると、戦略とは「長期的・全体的展望に立った闘争の準備・計画・運用の方法」となっている。つまり、“おおざっぱに進む方向や方針を決めたもの”である。自分たちの進むべき道、進む方向、方法、目的などを明らかにし、組織全体が理解して1つの方向に進むための目安にするものだ。 そこに具体的なものはなくてもよい。具体的な方策は、戦略ではなく“戦術”だ。戦術は競合他社、社会性、経済、市場の成熟度などの影響を受けてその都度変わっていくが、戦略はそう簡単に変わるものではない。戦略は分かりやすいほどよい。そして、戦略を一言で表したものを、スローガンと呼ぶ。 この「戦略」を、前回の記事で挙げた「4つ