アビームコンサルティングは、2024年11月、2024年度版の「日本企業の企業価値を高めるESG指標トップ30」を発表した。これは、同社が支援している日本企業の非財務データを、柳モデル［注1］（関連記事：柳モデルをTOPIX採用全銘柄に適用して分かったこと）を用いて分析し、企業価値と強い相関を示す具体的な指標を抽出した結果だ。 ［注1］非財務価値（潜在的なESG［環境・社会・統治］の価値）の評価のために早稲田大学客員教授の柳良平氏がエーザイの最高財務責任者（CFO）を務めていた頃に開発したモデル。 アビームコンサルティング（以下、アビーム）は、2022年に初回の調査結果を発表しており、今回発表したのは、2回目の分析結果だ（表1）。前回に比べて対象企業数は約2倍（社数は非公表）となった。このトップ30の指標は、「柳モデル」を用いて、アビームがこれまで支援を行った日本企業数を分母とし、各指標が