冬来たりなば、春遠からじ――。春の訪れを待ちわびる気になったのは、実に13年ぶりのことだ。筆者は2014年10月から、花粉症の舌下減感作療法を受け始めた。鳥居薬品の新治療薬「シダトレン」が保険適用になったと聞き、真っ先に試してみることにしたのだ。花粉症の治療といえば抗ヒスタミン薬を飲むのが一般的だが、これはアレルギー症状を抑える対症療法に過ぎない。一方、舌下減感作療法は、体内に時間をかけて微
米国で、コカ・コーラに代表される炭酸飲料の販売量が9年連続で減っている。炭酸飲料に税金をかける「ソーダ税」も広がりをみせる。健康志向の高まりで進む「炭酸飲料離れ」の逆風に、飲料各社は炭酸依存からの脱却をはかる。 ニューヨークのマリア・ラビノビッチさん(45)の家族は、自宅では果汁のジュースやミネラルウォーターしか飲まない。砂糖のとりすぎは糖尿病につながるとの考えで、13歳と8歳の子どもに「炭酸飲料は絶対に飲ませない」という。 米国の学校では自動販売機で炭酸飲料を売ることは珍しくないが、これを禁止する動きも出てきた。東部メーン州ポートランドの公立学校では、敷地内での販売を全面的に禁止。教育行政担当のチャンダ・ターナーさんは「生徒の健康管理が大事。肥満につながる環境を改善した」と話す。 米飲料業界誌によると、2013年の米国での炭酸飲料の販売量は、前年より3%減の89億ケース(1ケース=約5・
切り分けられるピザ。米フロリダ(Florida)州コーラルゲーブルス(Coral Gables)のピザ店で(2014年9月12日撮影、資料写真)。(c)AFP/Getty Images/Joe Raedle 【11月24日 AFP】心臓病など多岐にわたる健康上の問題に関連するとして長きにわたり悪者扱いされてきた飽和脂肪だが、摂取量を2倍~3倍近くにしても、その血中濃度は上昇しないことを明らかにしたとする研究論文が、21日の米オンライン科学誌プロスワン(PLOS ONE)で発表された。 一方、炭水化物については、糖尿病と心臓病のリスク増に関連がある脂肪酸の血中濃度上昇に関係していることが、同じ研究で示された。 論文の主執筆者、米オハイオ州立大学(Ohio State University)のジェフ・ボレック(Jeff Volek)氏は、論文の中で「ポイントは、摂取する飽和脂肪は必ずしも体内に
日本人の死因のトップであるがん治療には、外科的手術や放射線治療、最後の手段として化学療法があるが、今この構図が大きく変わる可能性が出てきた。免疫を使ってがん細胞を攻撃する新たな免疫治療薬「抗PD-1抗体」が実用化されたからだ。世界に先駆けて実用化したのが関西の中堅製薬、小野薬品工業だ。画期的な免疫薬とは――。「オプジーボは革命的なクスリ」と高評価「がん研究、治療を変える革命的なクスリだ」。慶
「なんか今日タバコがおいしくない」と感じると体の不調を疑う喫煙者も多いのではないでしょうか? 過去に何度も禁煙に失敗した経験があるにもかかわらず、なぜか「今度の禁煙は特に苦労することもなくうまくいった」「自然とタバコを吸いたくなくなりいつの間にかやめていた」という人は、簡単に禁煙できたことを喜ぶ前に一度検診に行ってみた方がよいかもしれません。肺癌患者の多くが、肺癌の診断を受ける少し前に自発的にタバコをやめ苦労することなく禁煙に成功しているとのことで、長年喫煙してきた人が突然タバコを吸わなくなるのは肺癌の初期症状であると考えられるそうです。 詳細は以下から。Finding It Easy To Quit Smoking Could Be An Early Symptom Of Lung Cancer Thomas Jefferson Universityで内科的腫瘍学を専門とするBarbar
栄養バランスがとれた健康的な食事を食べてもらおうと、厚生労働省は、1食当たりに必要な栄養素の量を定め、基準を満たせばコンビニなどで販売される弁当などに専用のマークを付けることができる制度を、来年度から始めることになりました。 これは、6日に開かれた厚生労働省の検討会で決まったものです。この中では、生活習慣病の予防や健康作りにつなげようと1回の食事で必要な栄養素について基準を定めました。 例えば、主食には40グラムから70グラムの「炭水化物」をとることや、副菜については、10グラムから17グラムの「たんぱく質」のほか、緑黄色野菜など2種類以上の「野菜」を、合わせて100から200グラム含むよう定めています。 そのうえで、1食当たりのエネルギーを650キロカロリー未満に抑えるよう求めています。 厚生労働省は、コンビニや飲食店で販売される弁当や定食などがこうした基準を満たせば、「健康な食事」であ
清涼飲料水やお菓子などに使われる人工甘味料を摂取すると、糖尿病や肥満のリスクを高める血糖値が下がりにくい状態になることを、イスラエルの研究チームが発表し、人工甘味料の健康への影響を巡って議論となりそうです。 これは、イスラエルの研究チームが18日付けのイギリスの科学誌「ネイチャー」に発表したものです。 研究チームは、マウスにサッカリンやスクラロースなどの人工甘味料を混ぜた水を与え、変化を調べたところ、マウスの腸内の細菌のバランスが崩れ、糖尿病や肥満のリスクを高める血糖値が下がりにくい状態になることが分かったということです。 また、研究チームがヒトへの影響を探るためおよそ380人を調べたところ、人工甘味料を多く摂取する人は少ない人に比べて体重が重かったり血糖値が高かったりする傾向が見られたということです。 研究者の1人は「広く大量に使われている人工甘味料の影響について再評価する必要がある」と
メキシコ・メキシコ市(Mexico City)市内を歩く過体重の女性(2013年5月20日撮影、資料写真)。(c)AFP/RONALDO SCHEMIDT 【3月13日 AFP】これまで見つかった中で最も重要な「肥満遺伝子」を特定したとする研究論文が、12日に英科学誌ネイチャー(Nature)で発表された。増え続ける肥満に対抗する薬剤の開発が可能になるかもしれない。 この「IRX3」遺伝子を持たないように繁殖させられたマウスは、同遺伝子を持つマウスと比べて体重が3分の1近く軽かったという。マウスにおけるIRX3と同等の遺伝子はヒトにも存在しており、この遺伝子の機能を調べることで、ある人が別の人よりも肥満になりやすい傾向があることを説明できるかもしれない。 研究チームを率いた米シカゴ大学(University of Chicago)のマルセロ・ノブレガ(Marcelo Nobrega)氏は「
「もじゃもじゃ」部分が特徴のブロッコリー。そのスプラウト(新芽)に育毛効果があると、近畿大学と「毛髪クリニック リーブ21」が、共同で研究結果をまとめた。3月27日から熊本市で開かれる日本薬学会で発表する。 ブロッコリースプラウトは発芽したてで、外見は「もじゃもじゃ」ではなく、カイワレダイコン風だ。がん予防に効果的とされ、スーパーで買える。 研究によると、この抽出エキスを、毛を育てる毛乳頭の細胞に垂らすと、細胞の数が約1・8倍に増えた。毛が伸びる時に毛乳頭から出る物質「BMP4」の量も4割アップした。 研究を進めた近大薬学部の川崎直人教授は「スプラウトのどの成分に効果があるか突き止めたい。食べても毛が伸びるかは不明」と話す。リーブ21は、研究の進展次第で育毛剤への配合も考えるという。
米ハワイ(Hawaii)州ホノルル(Honolulu)のワイキキ(Waikiki)ビーチで、日光浴をする男女(2013年12月21日撮影、資料写真)。(c)AFP/Jewel SAMAD 【1月21日 AFP】日光を浴びると血圧が下がり、心臓発作や脳卒中の危険因子となる高血圧対策として有効かもしれないという英大の研究結果が20日、皮膚科学研究誌「Journal of Investigative Dermatology」に掲載された。 英サウサンプトン大学(University of Southampton)などの研究チームは、被験者24人に日焼けマシンで紫外線「UV-A」を20分間浴びる実験を2回行った。 1回目は日焼けマシンのランプが発する紫外線と熱の双方が皮膚に当たるように設定し、2回目は、紫外線を遮断してランプの熱だけが皮膚に当たるようにした。 その結果、UV-Aを浴びると皮膚におけ
犬や猫を飼っているぜんそく患者は症状が悪化する傾向があることが病院のグループの研究でわかった、とNHKが報じた。ところが、調査に携わった研究員が、ペットに触ることで症状が悪化する場合は「手放していただくことが望ましい」などと説明したというので、ツイッターなどで「ふざけるな!」「処分しろという事か!」と怒りの声が挙がった。 ペットと言っても昔と違い今や家族の一員で、独身の人にとっては「伴侶」のような存在。どう一緒に暮らすかのアドバイスが欲しかったというのだ。 「唖然としました。それが何を意味するのかわかっているのか?」 NHKは2013年12月5日の朝のニュースで、犬や猫などのペットを飼っている若いぜんそくの患者は、ペットを飼っていない同じ年代の患者に比べ症状が悪化する傾向にあることが、神奈川県相模原市の国立病院機構相模原病院臨床研究センターの研究で分かった、と報じた。 16歳から34歳まで
フィリピン首都マニラ(Manila)でたばこを吸う男性(2013年3月20日撮影、資料写真)。(c)AFP/NOEL CELIS 【8月30日 AFP】禁煙した人が太りやすい理由は、食欲が増すことだけではなく、腸内細菌の変化にあるかもしれないとの研究論文が29日、米オンライン科学誌プロスワン(PLOS ONE)で発表された。 これまでの研究では、禁煙すると最初の1年間で体重が平均4~5キロ増加することが明らかになっている。 だが、スイスのチューリヒ大学病院(Zurich University Hospital)の研究者らが発表した論文によると、体重が増加する原因は、禁煙前よりも多くの量を食べていることにはないかもしれないという。 禁煙後にカロリー摂取量を減らした人でも太る傾向があると指摘するゲルハルト・ログラー(Gerhard Rogler)教授は、たばこをやめた人の腸内細菌叢(そう)の組
食中毒を起こす危険のある豚の生レバーを提供している飲食店があることから、厚生労働省は、去年提供が禁止された牛の生レバーに続き、豚の生レバーも新たな規制が必要かどうか専門家会議を開いて検討を始めました。 豚の生レバーは、サルモネラ菌などの細菌が付着し食中毒を起こすことがあるほか、食べたあとにE型肝炎を発症し死亡した例も報告されていることから、厚生労働省は生で提供しないよう指導しています。 しかし、去年7月、牛の生レバーの提供が禁止されたあと、飲食店の中には豚の生レバーを提供する店もあり、厚生労働省の調査では去年12月の時点で全国の80か所の飲食店で豚の生レバーが提供されていたということです。 このため厚生労働省は豚の生レバーについても規制の必要があるかどうか専門家会議で検討することになりました。 2日は厚生労働省で初めての会議が開かれ、「豚肉は加熱して食べるのが一般常識なのに、生で提供する事
» 【衝撃事実】Gカップ以下はブラジャーをつけても意味がない!? 多くの専門家がブラを着けないことを推奨 特集 女性にとって、ブラジャーは必需品ではないでしょうか。しかし着用に関して、非常に興味深い主張をしている研究者がいます。 その人物によると、「乳ガン」はブラジャーを着用する文化でのみ発症する病気であり、ナチュラルヘルスの専門家の多くがブラを着けないことを推奨しているそうです。さらにGカップ以下では、ブラ着用はあまり意味がないというのですが、どういうことなのでしょうか? 医療人類学の権威シドニー・シンガー氏は、著書『Dressed to Kill』(ソーマ・グリスメイジャー氏と共著)のなかで、ブラジャーが乳ガンの発症率を増大させていると指摘しています。彼らの考えでは、ブラは胸に近い位置にあるリンパ管の流れを圧迫し、循環の妨げになっているとのこと。 英国専門家ロバート・マンセル教授が行っ
【森本未紀】朝食を食べたり食べなかったりする人は、毎日食べる人よりメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)になるリスクが女性で4倍以上、男性では2倍近く高くなるとの調査結果を、東京慈恵会医大総合健診・予防医学センターの和田高士教授がまとめた。14日の日本内科学会で発表する。 和田教授は、2004年から09年までに同センターで人間ドックを受けた人の記録を調べた。腹囲は女性80センチ、男性85センチを基準とし、脂質、血圧、血糖値を調べて診断。初回は基準を超えていなかった30〜59歳の男女6104人について、その後メタボになったかどうかを1週間のうちに朝食を食べる回数別に分析した。 その結果、男女とも「週2日」の人が最もリスクが高かった。ほぼ毎日食べる人と比べて女性では4・5倍、男性では1・9倍。ほとんど食べない人は、男女とも毎日食べる人とほとんど変わらなかった。 続きを読むこの記事の続き
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