今日で東日本大震災から10年。あの日を振り返り、この10年の変化に思いをはせる人も多いことだろう。そんな時だから、今日は筆者が震災をきっかけにその活動に注目してきた起業家とその会社を改めて紹介したい。 会社の名はゲヒルン。安全保障を軸に情報セキュリティ、インフラストラクチャー、防災の3つの事業を展開するゲヒルンは、10年半ほど前に20歳の青年によって設立された。だが企業名よりも彼らが提供する防災アプリ「特務機関NERV(ネルフ)防災」の方がよく知られているかもしれない。 ゲヒルン創業者で代表取締役の石森大貴氏は宮城県石巻市の出身で、家族は東日本大震災で被災している。彼はこの10年をどう振り返るのか。今回、震災からの10年とゲヒルンの歩み、特務機関NERV防災アプリリリースの背景と最近の活動について石森氏と専務取締役の糠谷崇志氏に話を聞いた。 この行動が正しいことを信じています──ヤシマ作戦