戦闘力が気に入れば反乱軍の残党も採用 後漢末期の混乱のなか、中国統一を目指して台頭したのが、魏の基... 戦闘力が気に入れば反乱軍の残党も採用 後漢末期の混乱のなか、中国統一を目指して台頭したのが、魏の基礎を築いた曹操です。彼は、群雄割拠の戦乱のなかで袁紹、孫権、劉備らと覇を競い、優れた軍略と政治手腕によって頭角を現しました。 曹操の台頭を支えた大きな要因の一つが、「人材の活用」に対する柔軟な姿勢でした。彼は能力を重視し、「過去」を理由に人を排除しないという一貫した方針を持っていたのです。その象徴的な例が、かつて反乱軍とされた「黄巾党」の残党を自軍にとり込んだことです。 黄巾党は、太平道の教祖・張角が率いた宗教反乱軍であり、当時は国家への反逆者として扱われていました。一般的には信用されない存在であったにもかかわらず、曹操はそのなかに戦闘能力の高い者がいると見抜き、あえて登用しました。世間的な評判よりも、現実的な戦力としての価値を優先したのです。 さらに、「過去を問わない」曹操の姿勢を最もよく表
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