▽地域と連携 この現状を改善しようと、地域の支援活動を続けている一般財団法人ヒューマンライツ協会(西成区)と連携。2年前から、日本語教室「知ってみよう会」を学校内で週1回開いている。 放課後に、来日して間もなかったり、日本語になかなかなじめず、学校から参加を勧められたりした児童が集まる。小学校で開けば、子どもたちも授業が終わった後すぐに参加できる。「知ってみよう会」という名前は、「日本について知ってもっと世界を広げてみよう」という思いから名付けられた。 ヒューマンライツ協会で子育て・教育事業を統括する笹川勝正さん(43)はこう話す。 「子どもたちが家庭環境や出身、国籍の影響で十分な教育を受けられないと、将来の進路などを考える際に格差が生まれてしまう。日本語を話せるようになることで、子どもたちと日本社会との関わりが深まり、共生社会の実現につながるのではないか」 ▽仲良く、楽しく 「知ってみよ