川床があらわになったザーヤンデルード川=2月22日、イスファハン/Morteza Nikoubazl/NurPhoto/AP (CNN) 約1500万人が暮らすイラン首都テヘランは水が完全に枯渇する恐怖に見舞われている。 ペゼシュキアン・イラン大統領は先月初めの演説で、12月までにテヘランに雨が降らなければ水を配給制にすると明らかにした。雨不足が続けば、住民は「避難しなければならない」とも述べている。避難は現実的でないと指摘する専門家が多くいる一方で、ペゼシュキアン氏の発言は同国の深刻な状況を反映したものといえる。 テヘランの状況に注目が集まっているが、この危機は同市をはるかに超える規模だ。カリフォルニア大学デービス校の植物科学准教授、モーセン・B・メスガラン氏によると、9月末に雨期に入って以降、イランでは約20州で一滴も雨が降っていないという。ロイター通信によると、同国のダムの約10%は