何事もスマホで事足りる現代、ビジネスにおいて、ペンを片手にノートにメモを取る習慣も減ってきました。しかし、時代とともに紙からデジタルへと形は変わっても、仕事のできる人ほど「メモを取ること」を欠かさないのも、また変わらぬ事実です。仕事や日常生活で必ず役立つメモの取り方を、書籍『ミスよけ大全』をこのたび出版した経済評論家・経営コンサルタントの中島孝志氏が伝授します。 「忘れるため」にメモを取る 脳生理学の研究によると、人間の脳は記憶装置というよりも想起装置=思い出し装置だということがわかっています。 たくさん記憶することよりも、「ここぞ!」というときにきちんと思い出すこと。仕事ではこっちのほうがはるかに重要ですし、役に立ちます。 では、このとき大切なことは何でしょうか? それは、記憶することよりも、外部装置に記憶させること。こういうと、難しいように聞こえますが、何のことはない。メモを取ることで