こんにちは、ファーストライト・キャピタルの頼 嘉満です。 今回は、通常のWeeklyフィジカルAIに代わり、12月3日〜12月6日まで東京ビッグサイトで開催された「2025国際ロボット展(iREX)」の現地レポートをお届けします。 本展示会は、世界最大級のロボット・トレードショーです。 今年、私たちは「フィジカルAI(Physical AI)」や「ロボット基盤モデル」といった次世代技術の社会実装がどこまで進んでいるのかを確認すべく、出展ブースの現場のエンジニアやメーカー担当者へ徹底的なヒアリングを行いました。 そこで浮き彫りになったのは、日本の「既存技術による完成されたエコシステム」と「破壊的イノベーションの不在」という課題でした。 本稿では、現場の生の声と私自身の考察を交え、日本のロボット産業の現在地と未来への提言をまとめます。 1. 現場のリアリティ:VLA不在と産業用ロボットの「完成