前の記事 安価でスタイリッシュな「触手型義腕」 指は頭より賢い:「意識下の認識能力」実験 2010年12月10日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィードサイエンス・テクノロジー Laura Sanders タイピストを被験者とした研究により、タイピングの誤りを脳が検知していない場合でも、「指」は無意識のうちに正しく知覚しているらしいことが明らかになった。 バンダービルド大学の心理学研究者、Gordon Logan教授らによる研究で、論文は10月29日付けの『Science』に発表された。 研究チームは、1分に40ワードを打てるという熟練したタイピストたちを研究対象にした。彼らはある文書を、平均で90%という正確さでタイプすることができた。 研究者らは、画面上に表示される単語の約6%に、ありがちなタイプミスが含まれるように操作した(例えば「sweat」を「sw
米国のiPhoneユーザーが8月24日、ケータイ早打ちの世界最速記録を更新したと宣言した。 記録更新したのはIT情報サイトを運営するブライアン・スイートさん。ケータイ早打ちギネス記録の課題文を21.8秒で入力した。それまでの最速はSamsungのGalaxy Sを使って英国の女性が23日に達成した25.94秒だった。課題文は「The razor-toothed piranhas of the genera Serrasalmus and Pygocentrus are the most ferocious freshwater fish in the world. In reality they seldom attack a human」。 現時点で公式に認定されているギネスのケータイ早打ち記録は、3月に達成された35.54秒。英国の女性はギネスに認定を申請中という。スイートさんは申請し
日本Rubyの会会長の高橋さんがジュンク堂のコンピュータ書籍の月間・年間ランキングをベースにこれはという書籍をオライリー、技評、オーム社と言った出版関係者に話をふりながら紹介する。しかも「5分でわかる2008年のコンピュータ書籍」みたいな勢いで2時間しゃべり倒す弾丸トーク(w。高橋さん楽しそう。 id:moroさん、shachiさん、松田さん、角谷さん、@artonさん、笹田さんなどの顔が見える。女性率が異常に高い。高橋会長ファン?(笑 ■2009.01.11追記 id:takahashimさんにご指摘いただいた点を修正した。 ジュンク堂トークセッション「新春座談会 このコンピュータ書がすごい2009」を参考に抜けていた書籍を補完した。やはり10冊以上漏れていた。Thanks! 帰宅してからの感想 角谷さんのご好意で参加できた。@kakutani++!!それにしても角谷さんの息子さんが「イ
「キーボード配列QWERTYの謎」という本を読んだ。タイプライターのキー配列がQWERTY配列になっていく過程と、QWERTY配列をめぐる嘘がなぜ広まったかを描いている。 私はこの本を、現在に重ね合わせながら読んだ。本書はQWERTY配列の誕生をめぐるデマを否定するために、タイプライターが発明され普及していくまでを詳細に論じているのだが、この部分が、19世紀末のメディア産業をめぐるテクノロジー競争の紹介にもなっている。 例えば、タイプライターの発明者でありながら主導権をとれず、それでも一生をタイプライターの改良に捧げたクリストファー・レイサム・ショールズは1840年、18歳の時にウィスコンシン準州グリーン・ベイのウィスコンシン・デモクラット紙の編集者として出発し、後に自ら創刊したサウスポート・テレグラフ紙の編集長となった新聞人だ。ショールズがタイプライターの開発を始めたのは、新聞製作の効率
実は私、ちょっと変わったキーボードを使っているんです。 キーボード自体は普通のキーボードなんですが、そのキー配列をDvorak配列というのに変えてるんですよ。 一般的なキー配列は、左上のキーの並びからQwerty配列と呼ばれているんですが、Dvorak配列はずいぶん文字の並びが違います。 どうして、わざわざDvorak配列を使っているかというと、Qwerty配列よりもずっと楽に入力できるからです。 母音が左手のホームポジションに並んでいるので、ローマ字入力がとってもしやすいんです。 直接入力 Shift入力 Qwerty配列は、元々機械式タイプライター用に作られたもので、印字用のアームが絡まったり、力が入り過ぎて紙に穴が空かないような工夫がされてるんだとか。 でも、機械に優しい反面、人間には負担がかかるようになってたりします。 Dvorak配列は、電子式のタイプライターやパソコン用に考案さ
パソコンのキーボードは、判で押したやうに「Qwerty 配列」が採用されている (例へぼくが Dvorak 配列愛好家だとしても、それは否定できない)。では、その「Qwerty 配列」はどうやって生み出されたのか? 実は、これが「謎」であり、誰にも分かっていない。 京都大学の安岡孝一氏は、特にこの問題に興味を持っておられて、過去の特許記録 (1800 年代のもの!) から各種論文を 500 近く参照し一冊の本を書き上げた。 この本を読むと、巷で良く言われる俗説: 印刷工がよく使う文字を並べていたのを見て、参考にして配列を考えた 高速にタイプすると、バーが絡まってしまうので、わざと遅くなる配列にした が嘘なことが良く分かる。 Qwerty 配列はいきなり出来たわけではないし、たった一人の手によって生み出されたものでもない。沢山の人が開発に関わり、様々な特許と思惑に翻弄されて、タイプ・ライター
日本語のデザイン (新デザインガイド) 作者: 永原康史出版社/メーカー: 美術出版社発売日: 2002/03/26メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (19件) を見るの100ページ目から以下引用。 ショールズは、単語のスペルを研究し、連続して打たれる確率の高い文字を遠く離して配列することで、速く打っても活字棒がぶつからないように工夫し、タイピングに最適なキー配列を見つけだした。それによって指使いそのものもやさしくなり、キーボードを見ないで打つ、いわゆるタッチタイピングも容易になった。 中略 用途としては速記用で、清書用としては考えられていない。ちなみに、この1号機(引用者注:The Model 1 Remingtonのこと)での平均印字スピードは毎分57ワードとされている。 引用以上。 うーん、伝え聞くところとずいぶん違う。 たくさんの資料で裏付けさ
SeesaaがTwitterと連携したのでSeesaaにアップした記事があっという間にTwitterに反映するようになった。 Seesaaにかぎらず他のブログもTwitterと連携しているようなのでTwitterはますますアンテナサイトとして栄えるだろう。 しかし吾輩はTwitterでつぶやく気になれない。 140文字しか書けず改行がないのでは1行メモではないか。 140文字あれば情報は充分に伝えることができる。俳句や川柳は17文字、短歌は31文字で濃い内容を表現しているではないか。つぶやきなら140文字で充分だという意見もあろう。 ごもっともではある。 しかし少ない文字で充実した内容を表現するには推敲を重ねる必要がある。つぶやきというのは思いついたことをそのまま気軽に発表することではなかろうか。表現力が下手で冗舌な吾輩には140文字未満ではまともなつぶやきができない。 また表現力豊かな人
私も、HCIやUI関係の文献等から「印字ハンマーが絡まらないようにした説」を信じておりましたので、興味深く拝読させていただきました。大変勉強になっております。 しかしながら、これはいくつかの問題に切り分けるべきなのではないかと思います。 ざっと考えますと、 1. QWERTY配列の決定がどのような由来でなされたものなのか。 2. Dvorak配列はQWERTY配列よりも優れているのか。 3. Dvorak配列のほうが優れているなら、なぜ広まらないのか。 ということが挙げられると思います。 1.については、安岡先生のお調べになったことが、現在まで通説化していたことを覆すわけで、私も考えを改めなければならないと思っております。しかしながら、それが2.と3.の通説を同時に覆すかというとそれはまた別の話なのではないでしょうか。 2.については、Dvorak配列のほうが「多少なりとも」優位だというの
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現行の高校英語教科書『Power On English Reading』(東京書籍, 2009年2月)のLesson 5「The Typewriter―A Lesson in Design」(pp.72 - 76)を何度か読み返してみたが、気持ちの悪いところがいくつもある。試しに全体を訳してみたのだが、やはり私(安岡孝一)の気のせいではないようだ。以下に、私なりの全訳を示すとともに、気持ちの悪いところに下線を引いて、別ページにリンクしておくことにする。 §1 タイプライターの歴史は、多くの国における発明家の物語です。それぞれの発明家は、高速に書くための機械を、十分安い費用で生産でき、かつ使いやすい機械として、開発しようとしました。 タイプライターのキーボードを見てみましょう。現在の標準的なキーボードは、1870年代にクリストファー・レイサム・ショールズがデザインしたものです。このデザインは
キーボード配列QWERTYの謎 作者: 安岡孝一,安岡素子出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2008/03/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 430回この商品を含むブログ (52件) を見るキーボード配列決定の歴史についてとことん調べた本である。京都の学者夫婦がとことん調べたのである。引用している図版だけでも124枚。明示されている参考文献だけでも495冊だ。あと4枚図版があれば2の冪できりが良かった。本書は夫婦共著なのだ。まさに power of two だったのだ。 まえがきでは読者に対して「本書は基本的に。時系列に沿って各章が進んでいくので、いきなり途中の章を読んだりしてはいけない。」と命令してくる。あとがきでは、私たち夫婦が本書を書こうと決心したきっかけの一つは、2000年4月のポール・アラン・デービッドのインタビューを読んで「ふざけるな、このエセ歴史学者」と思
著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly ) 訳 :堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "Ethnic Technology" の日本語訳である。 技術の民族性 Ethnic Technology 何かの技術が発明されて、それがどうして世界中のあらゆる所に広まらないのか不思議である。たとえば、農具の犂(すき)、腰帯機(こしおびばた=織機)、建築の飛び梁、その他何千もの古代の発明は、完成した後、なぜ世界中に普及しなかったのだろう?もしそれが本当に優れたものならば、その便益が情報と同じ速度で他の文化へ波及していかないのはなぜか?価値のある発明であれば、百年か二百年もたつうちに、山や谷を越えて伝わっていくはずだ。考古学上の遺物によれば、交易は着実に移動しているのに、技術革新はそうでないことがわかる。同じような資源、地理、気候、文化の場所であったとしても、技術の分
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