「チーム」は職場だけのものではない。夫婦や家族など、共通の目的に向かって協力する関係は、すべてチームといえる。だが、関係は自然にうまくは回らない。チームが機能するための設計とは?※本稿は、生産性向上コンサルタントのデビッド・アレン著、生産性向上コンサルタントのエドワード・ラモント著、ブロガーの田口 元監訳『GTDでチームを強化する ストレスフリーの仕事術』(二見書房)の一部を抜粋・編集したものです。
大きな成果を出すには
「チーム」の力が欠かせない
現代の職場では、「チーム」こそが成果を生み出す基本単位になっている。もちろんとびきり優秀な個人が成果を上げることもあるが、それは例外的なケースだ。
ほとんどの場合、成果はチームの協力によって生まれるし、優秀な個人がさらに大きな成果を出すためにも、やはりチームでのコラボレーションが欠かせない。では、チームとして効果的に連携し、仕事をうまく進めていくには、どのような仕組みが求められているのだろうか。
現在の社会や組織が直面する課題は、あまりにも複雑になりすぎた。もはや個々人のスキルだけでは手に負えない問題がほとんどだ。チームを組み、それぞれの専門スキルを活かしながら協力することが不可欠になっている。
さらに、チームがうまく機能するには、組織全体とも連携していく必要がある。しかし、組織全体を動かし、大規模な変革を実現するのは容易ではなく、10年単位の時間を要することも珍しくない。ただ、チームという単位なら、いくつかの原則を知ることで、よりスムーズに変化を推し進めていくことができる。