【特別企画】

「シャドバWB」新カード先行紹介! AFネメシスの除去力を格段に上げる「空慕う帰還者・カシウス」が登場【Skybound Dragons/蒼空の六竜】

【Skybound Dragons / 蒼空の六竜】
10月29日 実装予定

 Cygamesは、Android/iOS/PC用対戦型オンラインデジタルカードゲーム「Shadowverse: Worlds Beyond(シャドウバース ワールズビヨンド)」において、新カードパック「Skybound Dragons / 蒼空の六竜」を10月29日に実装する。

 「Skybound Dragons / 蒼空の六竜」は、同社が運営するRPG「グランブルーファンタジー」とのコラボパック。「グラブル」のキャラクターが登場し、ターン経過や手札にあるときに自分のフォロワーが進化することによって奥義ゲージがたまり、効果が発動するようになる【奥義】【解放奥義】や、特定の条件でデッキから直接場に出る【直接召喚】など、前作「シャドウバース」でお馴染みのキーワード能力が復活する。

 本稿ではそんな「Skybound Dragons / 蒼空の六竜」に収録される新カード「空慕う帰還者・カシウス」を先行紹介しよう。

【【Shadowverse: Worlds Beyond】第4弾カードパック「Skybound Dragons / 蒼空の六竜」】

空慕う帰還者・カシウス

 「空慕う帰還者・カシウス」はクラス「ネメシス」のフォロワーカードで、ステータスはコスト5/攻撃3/体力2となっている。【ファンファーレ】で手札のアーティファクト・フォロワーを選び、その攻撃力分のダメージを相手の場の全てのフォロワーに与えることができる。

 さらに、【ラストワード】で3コスト 1/5守護持ちの「キャッスルアーティファクト」を手札に加えるため、「アーティファクト」カードの融合を進めることや戦線維持といった両面でマルチに活躍できそうだ。

【空慕う帰還者・カシウス】

 能力から察せられるとおり、活躍するデッキタイプは2種類のコアを融合させて強力な「アーティファクト」をつくる「アーティファクトネメシス(以降:AFネメシス)」となる。第3弾では「AFネメシス」を直接的に強化するカードが1枚のみだったので、久々の手厚い強化カードというだけで嬉しい限りだ。

こちらは進化前……
こちらが進化後のイラストとなる。レアリティは「ゴールド」なので比較的入手が容易

 元々盤面の除去能力に長けていた印象の「AFネメシス」デッキに追加の除去カードが加わるため、新弾リリース後は盤面を横並べする相手に対して非常に強いデッキになりうると筆者は考えている。

 【ファンファーレ】能力で選ぶカードとしては、体力が低い代わりに攻撃力が高い「アタックアーティファクト」が浮かぶだろう。「アタックアーティファクト」は「コア」2枚で手軽に生み出せるカードなので、供給もしやすく非常に優秀だ。

 今までは、全体除去のほとんどを「コア」4枚分を融合して生み出す「デストロイアーティファクトγ」を各種カードでコピーする戦法に頼っていた面があったため、より手軽に除去を狙えるようになった点は大きな変化点と言えるだろう。

【デストロイアーティファクトγ】
今まで全体除去を担っていたのはこの「デストロイアーティファクトγ」をコピーして全体に3ダメージを与える戦術だ。このカードの完成に「コア」を4枚必要とし、直接場に出すと「イクシードアーティファクトΩ」の完成が遠のく都合上、何らかの方法でコピーカードを挟む必要があった
【アタックアーティファクト】
一方「空慕う帰還者・カシウス」は除去を狙うだけなら「コア」2枚で完成する「アタックアーティファクト」が高火力になるのでコスパが良い
最大5ダメージを狙える利点としては同じコスト帯で横並べ進化展開をしてくる「歴戦のマーマン」や「王断の天宮・スタチウム」に対してしっかり解答となり得る点だろう

 このカードを採用する上でライバルとなるのが同じ「AFネメシス」デッキに採用されており、コスト帯も同じ「改境の天宮・アルエット」だろう。

 アルエットは【ファンファーレ】で「コア」2種を手札に加えつつ、進化時にコスト5以下の「アーティファクト」をコピーできるため「デストロイアーティファクトγ」をコピーすれば全体除去も狙える強力なカードだ。

【改境の天宮・アルエット】
同じコスト帯で今までの「AFネメシス」の中盤域を支え続けてきたカード。小回りが効く万能な能力なので「空慕う帰還者・カシウス」と両採用して盤面の取り合いをより有利にするのが丸そうだ

 コピーするカードを変えれば、相手への直接ダメージとリーダーの体力回復も選べる器用さも持ち合わせており、進化しない場合でも「コア」を回収できるので役割も多そうに見える。

 一方、「空慕う帰還者・カシウス」ならではの強みとしては、前述した「相手の場の全てのフォロワーに5ダメージを狙える」と「進化を使わなくても全体除去が狙える」といった点になるだろう。

 アルエットでは全体3ダメージとなっているため、5ダメージを与えなくては全体除去を狙えない明確な仮想相手が現われたり、他のカードに進化権を割きたい場合には「空慕う帰還者・カシウス」が優先されるカードとなるだろう。

 また「AFネメシス」は、5コスト帯の有用なフォロワーカードが少ないので、2枚とも採用して全体除去を確実に行なえる構築にするのも悪くないだろう。

 全体除去が必要ない場面でも両者共にアーティファクトを補充できる能力があるので、気軽に盤面に展開して良いのも使いやすさに拍車をかけている。

 今回紹介した「空慕う帰還者・カシウス」は非常に強力なカードだが、このカード単体では「AFネメシス」の”フィニッシュ力”が上がらないという点が気になるところだ。

 現状の「AFネメシス」は「デストロイアーティファクト」3種類を融合して生み出せる「イクシードアーティファクトΩ」をフィニッシャーとしているが、コスト10と重く、かつこの1枚だけでは20点を一気に削りきれないため、様々な手段を用いてなんとか相手の体力を10~13程度にして勝利をもぎ取っているのだ。

【イクシードアーティファクトΩ】
出れば強力だがこのカードでフィニッシュするには事前準備が多く必要なのがネックだ

 現状でも手軽に打点を詰められる汎用レジェンドの「運命の黄昏・オーディン」や単純にカードパワーが高い「プロシードハート・オーキス」などで打点を積み重ねることはできるが、可能なら「アーティファクト」のギミックでフィニッシュ力を高められるカードの登場もプレーヤーとしては切実に願っている。

 最初期に登場したレジェンドカード「ブーストエクステンド・ララミア」レベルに「アーティファクト」ギミックを活用した新レジェンドカードの登場に期待したい。

【ブーストエクステンド・ララミア】
「イクシードアーティファクトΩ」でのフィニッシュではなく、リーダーに直接ダメージを与える「デストロイアーティファクトβ」をコピーしまくるというフィニッシュプランがあったりする

 今回の「空慕う帰還者・カシウス」によって中盤戦を制する基盤は整っているため、他の新規カードによって”フィニッシュ力”の問題が解決すればかなり”化ける”可能性があると筆者は考えている。

 新カードパック「Skybound Dragons / 蒼空の六竜」では他にも多数のカードが登場するので、久々にガッツリ強化されるのか、「AFネメシス」の今後の新カードにも注目してほしい。