「マーケティングの神様」森岡毅氏の誤算…“累積62億円赤字”「イマーシブ・フォート東京」失敗の元凶“処理能力の設計ミス”でささやかれる「ジャングリア2年寿命」説の根拠
2025年12月25日、株式会社刀は「イマーシブ・フォート東京」の営業終了を発表した。
メディアはこぞって「24億円の誤算」と書き立てた。だが、その数字すらも、実態を覆い隠すための「優しい嘘」に過ぎなかったことが、閉鎖発表と同日に公開された決算で露呈している。
真に注目すべきは「施設の閉鎖」そのものではない。最強のマーケターと崇められた森岡毅氏率いる精鋭集団が、創業以来積み上げてきた「累積62億円」もの損失を確定させたという財務的現実だ。
本稿では、まずこの決定的な数字から議論を始める。なぜなら、この巨額の赤字こそが、現在沖縄で進行している巨大プロジェクト「JUNGLIA(ジャングリア)」の行く末を暗示する、動かぬ証拠だからだ。
累積赤字は62億円
世間が騒いだ「24億円」という数字は、あくまで第8期(2024年11月期)の初期報道に過ぎない。その後の修正で、第8期の最終赤字は55億円超へ膨れ上がっていたことが判明している。さらに、閉鎖を発表した第9期(変則7ヶ月)でも13億円の純損失を垂れ流した。
結果、株式会社刀の利益剰余金(累積赤字)はマイナス62億3,700万円に達している。
ここで残酷なまでに浮き彫りになったのは、「コンサル(持たざる経営)」と「事業運営(持つ経営)」の決定的な違いだ。
これまでの刀は、他人のカネで相撲を取り、成功報酬をもらう「ノーリスク・ハイリターン」な商売だった。だが、自ら借金を背負い、在庫を抱え、スタッフを雇う「装置産業」に手を出した途端、この有り様だ。
「戦略は完璧だが、戦術が悪い」などという言い訳は通用しない。現場の泥臭いオペレーションと固定費の重みに耐えきれず、62億円を溶かした。それが全ての答えだ。