そして、まだレジャー施設としてオープンはしていないものの、世界中のサーファーの熱い視線を集めているのが、サーフィン界の巨人であるケリー・スレーターが開発しているという「
Kelly Slater Wave Company」が昨年末公開して全世界の度肝を抜いた波がこれ。
⇒【動画】はコチラ https://hbol.jp/85520
このクオリティの波がオリンピック会場として使われたら、選手も観る側も間違いなくエキサイティングだろう。
また、オーストラリア出身の有名シェイパー、グレッグ・ウェバーもまた、ウェーブプール開発に熱心だ。同氏の「
Webber Wave Pools」社のサイトでは、人工波システムについて熱く語る動画が掲載されており、オリンピック会場のイメージ写真まで掲載されている。

グレッグ・ウェーバー氏の「Webber Wave Pools」社のサイトに掲載されたオリンピック会場のイメージ写真
日本でも、今回名乗りを挙げた牧之原市ではなく、一企業だが神戸でスノーボードの練習施設「KINGS」を展開するレスポンスエンジニアという企業がウェーブプール建設計画を進めている(参照:
世界的に注目される「人工波サーフィン施設」。神戸でプロジェクトが始動)
前掲の動画などを見てもわかる通り、オリンピック競技にも通用するであろうウェーブプールは、広大な敷地が必要だし建設費用もかなりかかる。前出の「wavegarden」は建設費用を1.9mの波高のシステムで150万ユーロ(約1億8000万円超)という試算を出している。もちろん土地代は別だ。
日本だと敷地的な問題などでウェーブプール施設が定着するかは難しいだろうが、仮にオリンピック種目として採用された場合、世界各地でこうしたウェーブプール施設がオープンする、なんてことになるかもしれない。
<取材・文/HBO取材班 photo by
Zak Suhar(CC0 Public Domain)>