ロシア特使、トランプ政権当局者と協議継続 「圧力は無意味」

ロシア特使、トランプ政権当局者と協議継続 「圧力は無意味」
ロシアのドミトリエフ特使(投資・経済協力担当)は10月26日、米国でトランプ政権の代表者らと協議を継続していると述べた。5月9日、モスクワ中心部の赤の広場で撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)
[モスクワ 26日 ロイター] - ロシアのドミトリエフ特使(投資・経済協力担当)は26日、米国でトランプ政権の代表者らと協議を継続していると述べた。
ドミトリエフ氏は24日、ロイターの取材に対し、以前から計画されていた会談のために米国を訪問していると語っていた。
ドミトリエフ氏はメッセージアプリ「テレグラム」への投稿で、「訪米中に米政権の代表者と3日目の交渉を行っている」と述べた。
また、「ロシアに圧力をかけようとするいかなる試みも、全く無意味だ」とし、一部の勢力がロシアと米国の対話を妨害しようとしていると語った。
米国のスタンフォード大学で学んだ後、ゴールドマン・サックスに勤務した経歴を持つドミトリエフ氏は、ロシアのエリート層の中でも米国に最も精通した人物の一人で、トランプ政権の主要メンバーとも密接な関係にある。
トランプ大統領は22日、ロシアの石油大手2社に制裁を科すと発表し、ウクライナ戦争を巡る政策を大きく転換させた。
ロシアのプーチン大統領は23日、ロシアは米国などの外国の圧力に決して屈しないと述べた上で、ロシア領土の奥深くを狙った攻撃があれば「極めて深刻」に報復すると警告した。
ドミトリエフ氏は、ロシア経済は「良好な状態」にあり、負債も少ないと述べ、この情報を米国に伝える必要があると指摘した。
また「ウクライナ紛争の解決はこの紛争の根本原因が根絶された場合にのみ可能であることをわれわれは確認する」と述べた。

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