先のノートにも書きましたが、「文芸部の綴りかた」は出来に納得ができなくなりまして、改稿のため一時非公開にしました。理由は一言で言えば「退屈」だからです。プロットの設計に失敗し、劇中の問題が即座に解決する、登場人物に毒も闇もない「いい人」ばかり、これでは面白くなりません。公開中の「早朝の屋上で」も、起伏が乏しいという点では同じ構造です。「夕映えのジャングルジム」は情景描写一発勝負。というわけで、感情曲線や登場人物の造形、エンタメとしての面白さの構造を再度研究中です。
ただ、アウトプットもしたいので、方向性をだいぶ変えた小説を公開しました。登場人物を「いい人」にするのはやめて、人間の弱いところをそのまま書いています。主人公ははっきり言ってクソ野郎です(笑)。お楽しみいただけるかは疑問ですが、青春の痛さがこれでもかと詰まった小説にはなっているはず。お好きな方はどうぞ。
「鈴の音が消えたあと」
https://kakuyomu.jp/works/822139841013591059