「文芸部の綴りかた」は、長編小説「すれちがいの綴りかた」の一部を切り出した短編です。長編はコツコツ執筆中。プロットは一応完成しています。
物語の縦糸は、かつてすれちがった二人(修一とこずえですが)、創作をとおして関係を再構築する(=綴り直す)話です。二人で物語を綴る、という意味でもあります。
物語の横糸は、生徒会が裏方として学校の様々な問題を解決する話です。こちらも綻びを繕い、破れを綴る、というテーマです。
修一とこずえは、小学校の時に決定的なすれちがいをしています。高校の文化祭実行委員会で同じ係になり、ギクシャクしながらも協力して問題解決に尽力します。その後生徒会役員にスカウトされ、図書委員会を助けたのきっかけで、創作の世界に接点ができます。今回の短編は、その直後くらいのお話です。
今のところ、あちらのシーンを書いたら今度はこちらと、時系列もばらばらに書き散らかしているので、ようやく文芸部支援編だけがまとまりました。いい機会だと思い、読者の皆さんがどのように受け止めてくださるのかを知るために、短編として発表しました。
今も続き(?)を書いていますが、短編を読んでくれた方のご意見も物語に反映させたいと思います。ぜひ、一言で結構ですので、感想をくださると嬉しいです。