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ぬ、ぬこが……/青切 吉十の近況ノート - カクヨム
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ぬ、ぬこが……

・きのうの夜はさむかった。
 だいぶ、着こんで、ドラッグストアに行く道すがら、駐車場でキジトラの猫を見つけた。
 近づいても逃げない。逃げないどころか、足元に近づいてきて、「ナー、ナー」と甘えた声で鳴いてくる。
 なでようかどうか悩んでいると、いつの間にか、三匹の猫がやってきて、取り囲まれた。どうやら、猫の集会場に迷い込んでしまったようだった。
 私はちょっと怖くなり、ドラッグストアへ行くことにしたが、最初のキジトラがついてくる。その声には切実なものが含まれていた。
 ご飯ほしいよー。
 寒いよー。
 おうちに連れてってー。
 私が良心を痛めつつ、歩いていると、まえからまた猫がやってきた。この猫も逃げずに、私にまとわりついてくる。よっぽどさむいのだろう。
 2匹をどうにか振り払い、前へ進むと、なんと、また猫。今度のは真っ白なきれいな猫だった。
 最初のキジトラはまだついて来ていて、「ナー、ナー」と鳴いている。結局、80メートルくらいついて来ていた。
 途中で人とすれちがったが、私が猫にまとわりつかれながら歩いているのをみて、ちょっと驚いていた。
 キジトラは、数年前に突然死した、我が家のチビィに似ていた。連れて帰りたかったが、我が家にも事情があるので、それは出来ない話だった。
 ご飯もあげたかったが、それもしてはいけないことである。無責任な行為だ。
 ドラッグストアの帰りに、くだんの駐車場を見ると、猫たちが身を寄せ合って、寒さに耐えていた。
 こんな寒い中でかわいそうだなあと思い、なんとなく無力感に襲われながら帰宅し、キリンラガービールを飲んだ。


・四谷軒さんの「二蓋笠」にレビューを書いた。

Web小説で書き方に悩んだら、この作品を見本に(とくに中高年)
https://kakuyomu.jp/works/822139839339730680/reviews/822139841043845590

 ほんとうに読みやすい文章である。多くの人のお手本になるのではないか。自分らしい文章というのは模倣からはじまるので、文章に悩んでいる人は、まねしてみるのも一手だろう。


・カクヨムコン11用の短編を書いた。ほんとうは、カクヨムコンの中盤でお題が出されるので、それに絡めて出そうと思ったが、がまんできずに投稿した。

Smoke Gets In Your Eyes
https://kakuyomu.jp/works/822139841004893755/episodes/822139841005509282

 タバコに関する短編である。登場人物のなまえを、有木と桑江にしようと思ったが、やめておいた。正解だったろう。
 ジャンルはラブコメにせざるをえなかったが、どうもしっくりこない。


・個人的には、PVをたくさんもらうよりも、コメントをいただくほうがうれしい。とくに、自分がおもしろいと思っている作品を書いている方からもらえるとひとしおである。その点で、「Smoke Gets In Your Eyes」と「Obscene talk」はしあわせな作品となった。


・悪魔を呼び出して、魂の代わりに3つの願い事を叶えてもらう。
 これまでもててこなかった男は、絶世の美女を呼び出す。
 女に良いところを見せたかった男は、残り2つの願いを女の好きにさせた。
 すると、女は、2つ目の願いでイケメンを呼び出し、3つ目の願いで男を消してしまった。
 という話を思い出したのだが、星新一だったか。海外のショートショートだった気もする。もやもやする。ではでは~。

6件のコメント

  • 猫おおおォォォ…。。゚(゚´Д`゚)゚。
    猫は時々、逆キレて来ますからね…。庭の
    蜜柑がまた一つ、消えている…かも知れません。
  • ・小野塚さん

    こんにちは!

    ね。逆ギレが怖いので触りませんでした。
    みかんなら、いくらでもあげるけど、お腹はふくれんだろうなあ。
    なんにせよ、かわいかった。

    ではでは〜。
  • こんにちは。

    猫が…こ、これは切ない…。
    こういうときの猫に限って、かわいさ5割増しなんですよね…。
  • ・三奈木さん

    こんにちは!
    さっむいですな〜。

    そうなんですよ。せつない鳴き声についついなにかしてあげたくなりました。
    ぐっとがまんしましたけど。

    ではでは。寒さ対策万全に。
  • 小さい頃はミルクを上げたことがあります。
    無責任な子どもでした。
    でも結局、マンション住まいだったので、許されなかったなぁ。

    レビューありがとうございました。
    まさか文章作法の方を評価されると思っていないかったので、ビックリしました^^;
    けっこう本能的に書いておりますので、読みづらくないかとビクビクしていましたので……だからとても嬉しいです。
    1エピソード分の分量はいつも悩んでいます。
    話の切れ目ごとに終わるようにしていますが……頁ごとに句点で終わる京極夏彦先生は偉大^^;

    ありがとうございました。
  • ・四谷さん

    おはようございます!

    猫を巡る環境も、私たちが子供の頃とは大きくちがいますよね。いま、野良猫にえさをやっていたら、へたすると通報される(笑)。

    今回の短編は、非常に読みやすいのに軽くないという、とてもバランスのよい文章だったと思います。すらすらと読めつつも、読者の目を止めるところでは止める、といった感じでした。
    とくに中高年の初心者の参考になるのではないかと思いました。

    人それぞれですが、1エピソード1000~2000文字が、個人的には読みやすいですね。話の切れ目で終わることを前提に。

    ではでは~。
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