『天球の指輪』編の終わりです
最初に言ってしまうと、この章は失敗でした
三人称視点でどれだけうまく複数視点を書き分けるのかと言う練習だったのですが
読む側に立ってみると、視点があちらこちらに行くというだけで読みにくいです
なかなか面白い試みではありましたが、読者のみなさんのことを考えれていなかった
その点でこの章は間違いなく失敗でした
そんな反省もあったりなかったりした回ですが
書きたかったこと、書くべきことは書けたので
まぁ、そのあたりはよしとするとします
直近の3章、『砕けぬ盾』『無尽の呪文書』『天球の指輪』
これら3章はEBTGの主要メンバーたちにスポットを当てた話であり
3人のスタンス、性質の違いを描こうとした話でした
風情がないですがまとめると
フィリアは間違いなく「あなた」への思慕はありますが
それ以上に信仰の戦士として在ることに存在の比重があり
男女の概念を超越した、おだやかな愛を求めています
レインは「あなた」を男性的存在として見ています
愛されたいから、愛される存在として振る舞います
それでいつつ一個の人間として自立したくもある
反抗期の少女のような反発心もある、複雑な心境
サシャはレズのサディストです
それはつまり「あなた」を支配したく思っています
「あなた」を女としてとらえ、自分を支配する側に置きたい
男女の論で言ってしまうと、男側に立ちたいという想い
その辺りの表現は最終章にも繋がってくるので、完全には描いてないのですが……
フィリアは「あなた」の下に立ちたいと思っています
レインは「あなた」の隣に立ちたいと思っています
サシャは「あなた」の上に立ちたいと思っています
このあたりうまく書けていたかというと
書けてなかったような気がしてなりません
表現すること、伝えることの難しさを日々実感するばかりです
反省はここまでにするとして
最終章『エルグランドの冒険者』を明日から更新してまいります
もう少しばかりお付き合いくださるようお願いいたします