かごのぼっち

モツ鍋と言えば牛。
どて焼きといえば牛。
すじコンと言えば牛。
関西にホルモンの文化はあれど、豚のホルモンを扱うことは稀であり、有名どころで言えば『コテっちゃん』くらいではなかろうか？
さて、そんな豚ホルモン、白モツを使った代表的な料理と言えばこれ、『もつ煮』
タイトルに豚でも牛でも可、と書きましたが、是非、豚もつ、いわゆる白モツを使って欲しいと思います。とは言え、関西で白モツが手に入るスーパーは一握りもあるかないか。それくらい豚もつの文化がありません。豚タンくらいではないでしょうか？
わりと手に入るスーパーとして、業務スーパーとロピアを挙げておきましょう。他は知りません。とにかく売ってない。
さて、もつ煮の、レシピと行きましょうか。




【材料】
４人分
白もつ　　　　　　　 400g
にんにく、しょうが 各 2片(各15～30g)
長ねぎ　　　　 　1本(100g)
玉ねぎ　　　　 　1/2個(100g)
大根　　　　　 　1/10本(100g)
※にんじん　　 　 1/2本(50g)
ごぼう　　　 　　1本(50g)
こんにゃく　 　 　1枚(100g)
ごま油 　　　　 　小さじ2
水　　　　　　　 4.5カップ
A酒、本みりん　 　各大さじ2
B合わせ味噌　　 　大さじ3
B醤油　　　　　　　 大さじ1
B和風だし（顆粒）　　 小さじ1/2
七味唐辛子　　　 　 適宜

※今回人参は買い忘れのため入れておりません
※※ニンニクは好みにより増減してください


【作り方】
●下準備
（具材の切り方）
・にんにく、しょうが…みじん切りにする。
・長ねぎ…半分はみじん切りにし、残りはトッピング用に小口切りにする。
・玉ねぎ…6等分のくし形切りにする。
・大根…皮をむき、5㎜厚さのいちょう切りにする。
・にんじん…5㎜厚さのいちょう切りにする。
・ごぼう…清潔なタワシ等で流水にあてながら水洗いし、厚めのささがきにする。
・こんにゃく…1㎝厚さに切り、スプーンで1㎝幅くらいにちぎる。鍋に湯をわかし、2分ゆでたらザルにあげて水けをきる。

1
《白もつの下処理①》
白もつ（牛または豚、お好みの部位でOK）をボウルに入れて塩（分量外、小さじ1/2程度）をよく揉み込み、水を加えてゆすぐ。ザルにあげて水けをきり、大きいものがあれば2～3㎝幅に切る。

2
《白もつの下処理②》
鍋に湯を沸かして1を入れ、湯がグツグツしない程度（とろ火～弱火）の火加減で5分ほど煮る。ザルにあげて湯をきる。（長ネギの葉の部分が余るので使いました）

3
鍋にごま油、にんにく、しょうが、長ねぎ（みじん切り）を入れる。中火で点火し、香り立つまで2～3分炒める。

4
玉ねぎ、大根、にんじん、ごぼう、こんにゃくを加え、中火で玉ねぎと大根が透き通り始めるまで4～5分炒める。

5
2の白もつを加え、中火で2～3分炒め合わせる。

6
5に水を注ぎ、沸騰したらアクを取り除く。A 酒、本みりん各大さじ2を加えて弱火で20分煮る。

7
火を止めて20分おく。

8
B 合わせ味噌大さじ3、醤油大さじ1、和風だし（顆粒）小さじ1/2を加え（味噌は混ぜて溶かす）、20分弱火で煮る。

9
火を止め、20分おく。
食べる際は再加熱して温める。器に盛り、長ねぎ（小口切り）をのせ、好みで七味唐辛子をふっていただく。

ポイント
■工程1.2…もつの臭みを取り除けます。
■工程7…一旦おくことで具材が柔らかくなります。
■工程9…一旦おくことで味がより染み込みます。
■合わせ味噌は米みそを使用し、塩分100g当たり12.6gのものを使用しています。お手元の味噌の塩分量と見比べ、極端に違えば適宜ご調整ください。



【実食】
私は出来上がったもつ煮にネギと七味を大量投入いたします。お好みでニンニクを効かせる人もいるので好きな人は是非増やしてください。
さて、いただきましょうか！！
味噌と七味の香りがたまりません！！
当然もつからいただきましょう。柔らかいですがプリプリとほどよい食感があります。
噛めば噛むほどに旨味が広がって、すぐにご飯が欲しくなってかっこみます！！
くぅ〜！！　うんま〜〜〜〜〜い！！
この味、埼玉の釣り堀の食堂で食べたもつ煮が忘れられなくて作ったものなのですが、おじいちゃんは迷わずご飯にぶっかけて食べておりました。子供の頃の私はあまり考えずに真似して美味しく食べていたのですが、あまりの美味しさに食堂のおじちゃんに埼玉土産だと言っていただいたりしておりました。
埼玉から群馬にかけて広く食べられているようで、私も大好物なのですが、関西では一度も耳にしたことがない食べ物だったので、大人になってから作るようになったのです。
食堂の味を再現すると、砂糖と辛子がもう少し効いていたと思います。そして具材はシンプルに白モツとネギとコンニャクだった記憶。それでもいいのですが、私はこのレシピが飽きがこなくて定番にしております。ゴボウの歯応えと旨味も捨てがたいのです。大根は旨味を全て吸って旨くなる。どれも無駄がないのですよね。

とは言え、このレシピを見ても作る人は少ないと思いながらの投稿。自己満足です(´・ω・`)

めちゃくちゃ美味しいのになぁ。あ、そうそう、牛で作っても美味しかったですよ？