さて、今日は少しマニアックです。
焼鳥屋なのですが、普通の焼鳥屋と思うなかれ。
福井県の名店で全国展開しているチェーンの焼鳥屋です。
【やきとりの名門 秋吉】さん
私が社会人に入った当初から地元にあったお店で、焼き鳥のデビューがここだったのもあり、とても思い入れの深いお店です。
しかし、知れば知るほどに他の焼鳥屋とは違うことに気づきます。
先ず、他のお店にはない謎のステンレス台。これは焼き鳥の保温のために設けられた台で、ここに串が並べられます。
次に、謎のタレ。席に着くと謎のタレが置かれます。これはこのお店の万能タレと言っても過言ではないタレなんですが、このまま舐めてもめちゃくちゃ美味いタレ。欲しい(笑)
次に、一人前五本。焼き鳥にあってはこれがデフォルトです。揚げ物などは違います。多すぎる?高いのでは?そんなことはありません。これは食べていただかないとわかりません。
次に、焼き場がボーボー。どうみても炎がボーボーに立ち昇っております。火事ではありませんし、焼き過ぎ、焦げてる、なんてことはありません。安心してください。
【お店】
『やきとりの名門 秋吉』
タイプ:焼鳥屋
客層 :老若男女(酒飲み多め)
席 :比較的狭い(店舗による)
衛生 :普通
雰囲気:居酒屋のそれ(お客様社長)
【おすすめメニュー】
・純けい
厳選されたメス鶏だけを使用。秋吉一押しの商品です。もうこれだけあればいい。肉と脂のバランス、歯応え、旨味、どれをとっても最強です。そのままか、カラシを勧められますがタレでも美味しい。
・フライドポテト
外はカリッと中はクリーミー。熱々のホクホクで提供されます。そのままでも美味しいですが、タレをつけて食べましょう。
・れんこん揚げ
串カツ屋と同レベルのものを提供されます。パン粉は細かくソースも美味しい。焼き鳥のそれではない。
・キューリ
手間暇かけたこのキューリ、秋吉でしか体験できません。純けいの次に必ず頼むべき逸品。そのままでも美味しいですが、タレを付けても絶品。
【おすすめポイント】
『お店』
焼鳥屋の概念を変えるお店。昔からあるのにいつまでも新しい。それが『秋吉』唯一無二と言わしめるその品質管理は徹底されており、洗練されたスタッフがその品質を維持し続けております。私が絶対に信頼を置くお店、それが『秋吉』
『タレ』
最強の万能タレ。秋吉を秋吉たらしめる伝統のタレ。これをつければ何でも美味くなる。そう言っても過言ではないでしょう。家で作りたいけど、それに何の意味があるのか。秋吉に来て秋吉メニューを食べるからこそのタレ。このタレのことを考えるだけで秋吉へ足を運びたくなる中毒性、嗜好性があります。
『純けい』
秋吉と言えばコレ。純けいなくして秋吉は語れない、そう言っても過言ではないでしょう。卵を産んだ後のメス鶏(純けい)を使った焼き鳥のことです。肉は若鳥に比べて硬めですが、噛むほどに深い旨味があるのが特徴ですね。これが、めちゃくちゃ美味い。コレがあるだけで他の店が霞みます。純けいが食べたくなったら秋吉。秋吉しかないのですから。ほら、もう食べたい。
『キューリ』
お店の人は『カッパ』と呼んでおります。なので「カッパを三人前」なんて注文しても「キューリ三人前ですね!」と言い直されて、「カッパ三丁入りました!」と言い直すのです。このやりとり、私だけが楽しんでいる?まあ、そんなことはどーでもいーでしょう。そんなキューリに手間暇をつぎ込む秋吉さん。常連客はほぼほぼ頼みます。好きな人は山盛り。ずっと食べていても良い。最高の脇役、いや、もはや主役級。コレが食べたくて秋吉へ足を運ぶことも少なくありません。
【ひとこと】
秋吉のファンは多いですが、まだまだ知名度は低いのではないかと思います。テレビでも何度も紹介されておりますが、正直なところ画力《えぢから》が弱い。とくに映えもない。メニューに目新しさも大した更新もない(そこがいい)。実質本位の旨さはテレビの画像からは伝わらないのです。ぜひ、足を運んでもらいたいお店ですね。
