先日、とある情報系民間資格のオンライン試験を受験しました。
正直、内容的にいまさらな資格ではあったのですが、以前Web講習に参加した特典に受験料が無料になるチケットを貰ったことと、自宅でオンライン受験ができると聞き軽い気持ちで受けてみたわけです。
むかしは資格試験といえば休日に指定会場へ行くイメージでした。
しかも英検や簿記などのメジャー資格は会場も多くて良いのですが、マイナー資格は会場も限られていて、電車乗り継いで山の上の大学に行く……なんてこともありました。
でも今はオンライン試験なんてのがあるんですね。便利な世の中になったものです。
さて、試験当日。
受験動機が上に書いたようにそもそも軽いため、要項もザッと目を通した程度です。
とはいえ、PC環境が受験に適したものかは事前に確認済みですし、机周りも片付けて、身分証も手元に準備してあります。
長く社会人やってるとですね、適当なようでも大事なところはちゃんと押さえているものなのですよ。フフフ…!
そして時間になりました。
画面に試験監督の女性の顔が映ります。
試験中はこの人が常にカメラでこちらを監視するようです。
「コンニチハ」
「あ、こんにちは」
どうやら外国の方のようですが、日本語はペラペラです。良かった!
それでは、試験頑張りましょう!
「その前に」
「うん?」
「アナタの全身をカメラに映してください」
「えっ」
「あなたの全身をカメラに」
マジっすか…。
上はジャケット着てますけど、下パンツですよ?
「…ズボン履いても良いですか?」
「どうぞ」
やりとりが手慣れている。
こういう受験生、多いんでしょうね。
ではあらためて。試験がんばりましょう!
「その前に」
「うん?」
「机の周辺をカメラで映してください」
なるほど、不正対策ですな。
ちゃんと片付けたから大丈夫ですよん。
ぼくはノートパソコンのWebカメラを机に向けます。
机の上にはモニターとキーボードマウスのみ。完璧です。
「もう良いですか?」
「モニターの上も映してもらえますか?」
「えっ」
「モニターの上も」
マジっすか…。
モニターの上には本棚を付けてるのだけど、どうせ着席したら届かない高さだし放っておいたんですよね…。
しぶしぶ本棚を映します。
「では、その棚の上の本を全部片付けてください」
「全部?」
「全部です」
「寄生獣も?」
「は?」
うわあ、マジっすか…。
どうせならもっと賢そうな本棚にしとくんだった
