概要
こころが死に触れるとき
死に触れて、死に揺れる、少年少女たちを描いた短編集です。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!生と死のグラデーション
「死を感じるとは何か」を問いかけてくる短編集。
たとえば、肉の塊を目撃してしまったとき。
たとえば、自分自身が肉の塊に思えたとき。
たとえば、殺されると思ったとき。
死を感じた少年少年は、それぞれの感性で世界を切り取り、他人には到底理解されない鬱屈や悩みを抱えつつも、それでも死体になれてないのは死なない理由があるからだ。
きれいなもの、美しいもの、優しいもの。
世界に常在し続ける限り、一抹の希望を見いだせる。
……ああ、今は死ねないな。
私事ではありますが、パーキンソン病と認知症を患ってる母がおりまして、今の母には何が救いになるのだろうと、思いを馳せておりました。
素敵な物語を…続きを読む