堕ちた剣聖、腐神に拾われる

面白い！
主人公の頭のネジぶっ飛んでるけどね…笑

この世界の最高位の神によって、能力を奪われ最果てへと放逐された「魔人」が解き放たれた！
不意を打たれた神々のいく柱かは討たれ、ある神や英雄は裏切り、世に災いが満ちていく……。

心ある神よ、英雄よ、この「魔人」を倒すのだ！



注：主人公は「魔人」です。

レベリング脳の主人公が、ひたすらレベリングのことを考えながらレベリングをしていく話が面白い。

主人公が持つ圧倒的なカリスマ！そう、一度目にすると決して忘れられない、意識せざるを得ない強烈な存在感がスゴいね！

読むと10分で気づきますが、本作はBLEACHのパク……いや、オマージュ作品です。

とは言っても流用されているのは、斬魄刀、始解、卍解、そして解号（吠えろ蛇尾丸、散れ千本桜……とかのアレ）などのギミック周りですね。
当然ですが、キャラ、世界観、などは別物です。
個人的には解号が作者さんのセンスで上手に味付けされており、オシャレに仕上がっているのがツボです。


本作の一番の魅力は主人公ネビの性格です。
狂っている。
完全に狂っている。
あらすじにもあるようにレベリングジャンキーの狂人です。
もうぶっとび過ぎて善人とか悪人とかのくくりでもないので、キャラクターへの共感とかないし、全く憧れない…続きを読む

初めはね、普通の追放物だと思いました。追放理由も冤罪のようですし。
でも違います。『冤罪かけてでも追放するのが妥当』なほどヤバいです。善悪は無く、あるのはトラウマ級のレベリングだけ。
ゲーム脳とも違う狂気があります。

追放物は追放理由とそこからの巻き返しが大事です。その点はバッチリ、いややり過ぎなぐらいですw
追放物らしく新天地での幸せ(レベリング)も得ていますのでご安心ください。

そう
食欲
睡眠欲
レベリング欲

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（280文字）

レベリングしたくなってきたな。レベリングしたくなってきた。あまり期待しないで読み始めたけど、良い方に裏切られて幸せを感じる、そんな小説。難しいことは一切ないが、ランキングとかそこら辺に転がってるようなお手軽かんたん料理とはちょっと違う。この、余計な日常も安い恋愛も見飽きた世界観描写も省かれた簡潔で濃い味付けの一本満足バー。レベリングが伝染していき、ときにはロマンチックに、ときにはドラマチックに。そしてコミカルに。要は、ノリに乗ることができたら楽しめる小説。ネット小説読者なら、それを確かめるためにも一度目を通してみるといいんじゃないかと思う。

生まれ持った鋭い言葉の才能と
猟奇的な内容。　　
　　
パクる、考える、　作る、そういう過程をスキップして物語や流行の種を産む。作者さんはそんな印象。　　　　
　　
でも濃すぎるよ！

レベル上げ好きにはおすすめです。
久しぶりに一気読みして、笑いました笑
レビュー書くほどに面白かったです！