Haphazard Fantasy　～エイルの不思議な冒険～

各話1,000字程で、スラスラと読ませてくれる良質な王道ファンタジー作品です。

十一歳の誕生日を迎えた少年エイル・ノルデンは、その祝いとして特注の剣を授かる。
早速父親と共に森へ出掛け、狩りを成功させた帰り道、彼は謎の大穴へと落下してしまった。
その人工的な構造物に少年の無謀な冒険心が抑えられず、エイルは大穴の探索を始めてしまうが……。

温かな両親の愛情や、少年の未成熟ゆえの純真さと危うさが感じられる丁寧な文章表現が為されています。

まずは一章まで——いや、せめて十数話分だけでも、触れてみて下さい……！

転生、転移、悪徳令嬢、etc…
テンプレが溢れまくってるカクヨムで、稀に見る王道ファンタジー作品。

文書力が素晴らしく、描写が丁寧だからこそ自然と主人公を応援したくなる。そんな素敵な作品です。

テンプレ異世界に飽きたけど、王道なファンタジー作品を読みたい方にとてもおすすめな作品です。

エイルが、過酷な運命にもがきながら成長していく姿が胸を打ちます。
親友ヴェルダンとの親友以上”の絆や、命の重みを感じさせる展開がはらはらします。
理不尽に抗う少年たちの姿に、思わず応援したくなる王道ファンタジーです！

少年エイルの成長を描いたお話です。

大人になろうと足掻いていますが、まだまだ幼いところのある、我々の世界では小学生の男の子の年齢の無鉄砲な子供です。
なので、読者としては読んでいて中々にハラハラする、勇敢というより蛮勇と思える行動もとります。

しかし、その中にある芯の通った強さのようなものが見えるので、応援したくなります。

戦闘シーンも、それぞれの戦いの中での葛藤も丁寧に描かれています。
王道のファンタジーがお好きな方にオススメできる作品です。

本作は、単なる冒険や戦いの物語ではなく、人と人の繋がり、成長、そして命の重みを描いた心に響く作品です。

主人公エイルとヴェルダンの親友以上の信頼の深さがとても丁寧に描かれていて、読者の心を強く揺さぶる内容でした。


エイルの成長や彼が持つ純粋な優しさ、ヴェルダンの葛藤を抱えながら行動する人間味あふれる強さが物語の髄所から伝わってきます。

文章のテンポをよく、読みやすいので読者はどんどん引き込まれていくことでしょう。

二人の強い絆が、これからどのように変化し、試されていくのかが非常に気になる作品です。

25話まで見てのレビューです。

読みやすくて質の高い王道ハイファンタジーの本作。

未熟な少年が、やんちゃして、冒険して友情と成長をする様を全力で体験できる素晴らしい作品です。

少年が、親に甘えたい、褒められたいの甘い部分もありながら、一人前になりたい、冒険したい等のリアルな心理描写が、自分のかつての少年時代を思い出しさせてくれました。

文章の没入感が高く、一緒に胸を高鳴らせ冒険し、時には恐怖するような体験を与えてくれる素晴らしいものです。

戦闘描写も頭脳戦やダイナミクスなどを感じて、手に汗を握る戦いを主人公と一緒にしているようでした！

主人公だけでなく、頼れる友人もいて、仲間と共…続きを読む

第一章読了させて頂きました。始まりは少年エイルの誕生日からでした。
11歳になった彼は「自分はもう大人だ」と意気込んで、初めての狩りを父親と出かけたその帰りに、一人、謎の大穴に落ちてしまいます。
そこで出会った恐ろしい敵とは……敵との戦いの中で大人になりたいエイルと、まだまだ幼さの残るエイル。そんな彼の成長や、緊迫感のある戦闘の描写が素晴らしく、時に成長に感動し、時に緊張感に手に汗握り、とても面白い作品だと思います。
この後もまだまだお話が続くので、今後も楽しく拝読させて頂きたいと思います。

生きるか死ぬかの暮らしというものは時に仲間よりも命のほうが大事になる。
そういう風にすべてを捨てて逃げることを選んだ魔族の話。
と、
魔族と戦うことになった因縁を持つ少年たちの話。

裏表になっているので少し長いのでゆきつ戻りつゆっくり楽しむのがいい。

大変よろしいと思いますよ。

チートうぇええいじゃなくて、ファンタジー世界でしっかりと視点を現実に据えて進めていく感じが最高です。
灰と幻想のグリムガルとかもそうですが、実際に異世界に生まれ育ったとしたら、魔物一体倒すのにもあれ位シリアスになりますよね。こちらも殺すのだから殺される事もある。殺されたのだかれ心の底から泣く。だから強くなろうと必死にもがく。
まだこの物語の全貌は知りませんが、今のところはそういった堅実なファンタジーの気配がして、私はすきです。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（217文字）