近すぎる遠距離恋愛

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（227文字）

思春期特有の、とても繊細で危うい揺れる心理と、一生懸命だからこそ、どこか的外れな努力と思いやりが温かな筆致で描かれています。
子供たちを温かく見守りながら、あえてその優しい嘘をあばく先生も素敵ですね。

ご縁があり、この物語に出会いました。読み終えましたので、レビューさせていただきます。

本作は、自分を偽って顔も見たことない男の子とメッセージのやり取りをしている女の子のシーンから物語が始まります。彼を感じられるのは、送られてくるテキストだけ。それでも彼女は、彼とのやり取りを心の支えとしていました。

ところがある日から急に、彼から連絡が来なくなります。そしてそこから明かされる真実とは……ありきたりに終わらない結末が、あなたを待っていますよ。この続きは、もちろん本編で。

思春期という多感な時期の内面を丁寧に書かれており、書かれていないところこそが、この物語の醍醐味ではないかな。と勝手に思っ…続きを読む

物語の設定からしてめちゃくちゃ面白いです。
仮想の恋愛。それなのに、本当の恋。

他の方もおっしゃっていますが、タイトルが素晴らしいです。

読後「ああ、たしかに近かったな。そういうことか」とキュンときてしまいました。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（72文字）

　出会い系じゃない、こういう出会いってあるんだ、と初めて知りました。でもそれは嘘で築かれた虚構。悲しい結末が待っているだろうと思いきや・・・意外な結末が胸を打ちます。