概要
【第一部完結】血まみれノワール百合SF吸血鬼譚
人間の血液をエネルギーに変換する吸血機関【ヴァンパイアエンジン】、化石燃料の使用制限条約により、経済恐慌の最中に極東列島諸国連邦はソレを開発した。国民に供血が義務化され、血液対価【ドロップ】が市場経済を支配することにより新たな時代が幕を明けた。しかし不正な血液売買を斡旋する犯罪者や悪質な脱税者【ブラッドサッカー】が蔓延り治安が悪化、それらを取り締まる超法規的組織【血税局】が暗躍する。
吸血機関を中心産業に計画された湖上都市【淡海府】に暮らす十五歳の少女、志賀ボタンは希少奇跡的な万能血液【マスターブラッド】の持ち主である。医者である父親の失踪、それを追いかけて家出と地下街の放浪、そして高額換金を企む様々なブラッドサッカーたちに身を狙われる。
そこで出会ったのは血税局所属の異質な女、虎姫シ
吸血機関を中心産業に計画された湖上都市【淡海府】に暮らす十五歳の少女、志賀ボタンは希少奇跡的な万能血液【マスターブラッド】の持ち主である。医者である父親の失踪、それを追いかけて家出と地下街の放浪、そして高額換金を企む様々なブラッドサッカーたちに身を狙われる。
そこで出会ったのは血税局所属の異質な女、虎姫シ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ハードな舞台設定、血肉を感じさせるアクション。
アクション要素のある百合作品も増えてきましたが、がっつりやってくれる作品は、なかなか見つけられません。そんなかなで出会った一作。魔法や型通りのアクションでは満足できない身には嬉しい作品です。
設定が緻密で、話は重い。それでも、登場人物たちの軽妙な掛け合い（ときにマンザイ）が良い息抜きになって、読み進めることができます。一見常識人なのに少しアレなところがある主人公ボタンと、言動が本能のままのようでいて、真実をつくセリフをさらりと出してくるナデシコが良いコンビです。
（追記；書き手視線からの発見）
こうもクセが強いキャラばかりになると、地味なはずのキャラが、逆に目立ってくるんですね……。