一見するとよくある流れだけどひと味違う、中身が違うと感じるのは、登場人物の個性が強いためでしょうか。
姫がいいキャラしていると感じます。勢いよく突っ走る感じが好きです。彼女を中心として話を構成していたのが、よかったです。
砕けた文体。後半から洗練されて読みやすくなる印象。情景描写は控えめながら、特殊な状況では具体的に、ありありと描いてありました。
内容は重すぎず、軽すぎず。ところどころコメディチック。各編サクッと読めます。
各キャラ視点で心情をていねいに描いてありました。
主人公に切実な思い(妹のこと)かつ、想像しやすいものを乗っけることで、感情移入しやすくしているのが、うまいと感じました。