アンチなろう系というのも言葉が足りないというか別ジャンルな気もするがなろう系か否かで大まかに分ければアンチなろう系ではある。ただこれを知らなかった頃の自分には二度と戻れない事を覚悟して遺書を書いて読む気概が必要。
普通の作品を気持ち良く読む心持ちではアナフィラキシーを起こすか傾倒して他に拒読を起こす可能性がある。
新興宗教と言われても過言じゃない。
豊かで想像力を掻き立てられ、惹きつけられる表現に溢れているので、さも難解で高尚な文章を読んでいる様な気持ちが湧き起こり知的好奇心を満たしている、インテリジェンスを理解できる楽しめる俺というなろう系にありがちな虚栄心も満たせる。
なろう系を壊しにきて別の宇宙を創造し、掻き回せるだけ掻き回してぺんぺん草一本生やさないくらいの核か宇宙兵器並みの想像を超えた破壊力でもって読み手を後悔と享楽の世界に引き摺り込む。下手なホラーやサスペンスより恐ろしく、見知ったファンタジーや快楽小説より深い悦びを与えられ、精神科にかかるほどの全てへの悩みを生み出し、強烈な煌めきを魅せられ、これを読んで法に触れない事を疑わざるを得なくなる。そして決して戻れない。
ここでしか、この作品でしか接種できない栄養素とエネルギーと快感がある。他にあるなら教えて欲しい。読みに行く。
なろう系にありがちな共感性羞恥をもたらすアレソレやうわぁ…やウヘァ…が思ってもみない方法で裏切られて止められない。読んでいて自己嫌悪と自死衝動と自己羞恥に駆られるのにやめられない。よくないお薬と同じ成分でできています。と言われても信じられるほどやめられない。
なろう系にある全能感はない。スローライフには程遠い。エロはあるけど軽やかというかふくよかな想像力に任せるゆとりのある表現だからか濃ゆいのにくどくない。言葉と擬音が豊かで趣深い。作中で嫌悪感や過去の嫌な記憶を引き摺り出される部分はある。不条理だし理不尽だし悪である。でもそれも正当性があるように考える事もできるのだと思わせられてしまう。ワカラセってこういう事ってなるくらい説得力が強い。恐い。折れない。魅力がありすぎる。力でなくても強い人、煽動の仕方、人やモノの動かし方『わかっている』人は正義より公平さより人道より倫理より強い事ができる土壌を持ちうると理解させられてしまう。絶対なれないしなっちゃまずいし法と倫理が許さない。度胸もない度量もないなりうる要素は持ち合わせないことを喜ぶべきだが、憧れを抱いてしまう。
アウトローでアングラな人達をみていっそ清々しいまである濃縮率♾️の陽キャ&近くにいるととても恐いをかき集めた集団に尊敬と輝きを見出し憧れてしまう現象に名前ってありますか?
虎の威を借る狐で俺も強くなってる感とメロさと煌めきと自分にはない物に対する羨望と自分が隠キャ拗らせた社会不適合者ですみませんという気持ちと情緒が乱れる事間違いなし。仮にどの方向にも乱れないならその人はきっとこのメンツに入れる逸材だ。警察に捕まって法の裁きでどうにもならない世紀のとか付く悪の塊かも知らん。それこそ異世界とか別次元に監獄とか作って距離を置かせてもらいたい。気付いたら背後にいそうだけど。
作者様におきましてはマジで失礼をつかまつるけれども、きっと教祖とか煽動者とか独裁者の才能と豊かな文才をお持ちなので発禁モノの悪魔の書とか造る才能があると思う。長々と書いてしまいましたがこの作品を読める感謝とこれからも鬼才が何者にも何物にも邪魔されず可能ならば末永く才能を発揮していただき続け、心身の健康と豊かな暮らしを送られますよう心から生き霊飛ばす勢いで願います。