能見晴人が目覚めたのは、一億五千万年の世界。
そんなはるか未来で、人は地球でなくブックワールドという世界に住み、王や貴族といった制度の下暮らしていました。
そして晴人の、いえハルトの身分は王。
目覚めたらいきなり王でしたなんて、それだけ聞けば一気に幸せの頂点みたいになりそうですが、実際は他国と争い国を守るという重圧を背負うことに。
この世界の戦いは、巨大な人型機動兵器、つまりロボットに乗ってのバトルとなるのですが、そこで注目するのは本作のタイトルにもある『ガチ剣術』。
実はハルトは剣術を習っていて、ロボットに乗った上でその腕前を披露することになるのです。
すごいのはこの『ガチ剣術』が単なる設定上の話ではなく、きちんとした描写が徹底してなされていること。
剣術には決まった構えや戦い方がありますが、長い歴史の中、なぜそれが有効とされたのか、相手にとってどんな驚異となるのかが、事細かに、非常に多種多様なシチュエーションで描かれるのです。
きちんとしたロジックの元理詰めで書かれる戦いは、見応え十分。
魔法やスーパーパワーでドカンとやる戦闘描写もいいけど、そういうのも見てみたい。
そう思った方は、是非ともハルトの剣術に刮目してください。
舞台は未来の世界。
剣豪王と呼ばれた青年、能見晴人が人型起動兵器を操り、自慢の剣術で敵と戦うSFアクションストーリー!
ある日目覚めて、この世界の知識がないまま、宴会に付き合わされる、主人公の晴人。
そんな彼が与えられたのは、巨大な人型兵器。
もちろん乗ったことなんてありませんけど、襲撃してきた敵を迎え撃つため、自慢の剣術をふるって迎え撃つ!
人型起動を乗りこなし、様々な敵と戦っていく本作。
ガンダムのようなロボット同士の激しいバトルが描かれていますけど、大きな特徴は戦闘スタイルが剣術であるということ!
ロボットを操りながらも、さながら侍のように剣の軌道を読み、鍛練の末身につけた剣技を駆使して戦う様子は、時代劇を思い出しました。
世界観が未来を舞台としたSFなので、剣術の存在がよりいっそう際立っていたように思えます。
ロボットアクションものが好きな方、白熱したロボット同士の殺陣を、特とご覧ください!