概要
竜に転生したけど、同族と価値観が合わな過ぎる…!
冒険者「スイラ」の正体は竜(ドラゴン)である。
彼女は前世で人間の記憶を持つ、転生者だ。前世の人間の価値観を持っているために同族の竜と価値観が合わず、ヒトの世界へやってきた。
「ヒトとならきっと仲良くなれるはず!」
そう思っていたスイラだがヒトの世界での竜の評判は最悪。コンビを組むことになったエルフの青年リュカも竜を心底嫌っている様子だ。
「どうしよう……絶対に正体が知られないようにしなきゃ」
正体を隠しきると決意するも、竜である彼女の力は規格外過ぎて、ヒトの域を軽く超えていた。バレないよねと内心ヒヤヒヤの竜は、有名な冒険者となっていく。
いつか本当の姿のまま、受け入れてくれる誰かを、居場所を探して。竜呼んで「ヒトナードラゴン」の彼女は今日も人間の冒険者として働くのであった。
本編完結。番外編更新中
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!転生したけど、生き方に悩んでます
竜に転生したスイラが「人間として生きること」を目指す物語。前世の記憶を持つ彼女は人間の価値観を捨てられず、暴力的な竜たちの世界になじめません。人間ならきっと価値観を共有できるはずとヒトの世界へ向かうものの、そこでは竜は恐怖の象徴。正体を隠して生きることを決意した彼女は、やがて冒険者としての名を馳せるようになります。しかしコンビを組むことになったエルフの青年リュカは竜を憎んでおり、彼女の正体が知られれば関係は崩壊するかもしれません。
異種族間の価値観の違いを描く点が魅力の本作。スイラはヒトとして受け入れられるために試行錯誤しますが、そんな彼女と人間社会に根付く「竜への恐怖」とのギャップが…続きを読む