概要
壊れかけの女子高生がバスに乗って不思議な家出をする物語です。
早川夕は少しドライな女子高生。ある晩に家出を敢行したものの、幼馴染みの宇喜多菜穂に見つかって、共に旅をすることに。
家も、学校生活も、夢も投げ出して、バスでひたすらに遠くをめざす彼らの不思議な出会いと別れの話。
家も、学校生活も、夢も投げ出して、バスでひたすらに遠くをめざす彼らの不思議な出会いと別れの話。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!★三つでは全然足りない。そう思わせる作品です。
作者様には大変申し訳ない話なのですが、最初タイトルを見た時には「釣りかな?」と邪推してしまったものです。余りにあからさまで素っ気ない感じでしたので。
しかし、第一話を読んでそんな考えは粉々に打ち砕かれました。凄まじい。そう思わせる程の感性に満ちた文章が全編に渡って迸る様な勢いで綴られており、それに圧倒される思いでした。
心の奥底から直接取り出された様な、何処か痛みを感じる文章と、それを突き放す様な作者様の透徹した視点が合わさり、それがこの作品を何処か遠い所で起きている様な、それでいて間近で囁かれている様な、静かで澄み切った雰囲気を作り出しています。
このレヴューを書いている時点…続きを読む