悪役貴族に転生した主人公が、未来の破滅フラグを回避するために実力を磨く──
背負いし宿命、立ちはだかる様々困難へと立ち向かう──
そんな主人公は開き直り、事前知識と実力で次々とフラグを折るために、自分の運命を切り開こうとします。
そんなことを続けるうちに、主人公は当然として成長し、その行動が周囲の人々に影響を及ばさない筈もなく、気がつけば身近な者からヒロインたちにまで英雄視され始めます。
宿命としての悪役としてのレッテルを努力で得た力を示すことで覆そうとする姿と、そんな主人公に付き従うメイドの姿がコミカルに描かれています。
そして流石と言うべく、キャラクターちの描写も丁寧で、まだ序盤にもかかわらず、ヒロインたちの個性が光っており、魅力的な彼女たちとの関係性が物語の中で発展していく様子が分かりやすくも丁寧に描かれています。
悪役転生ものではありますが、コミカルで痛快な成り上がりストーリー、そして魅力的なキャラクターたちの絡み合いが、読み手を飽きさせません。
物語への没入感も得やすく、異世界転生や悪役転生ものが好きな方は間違いなくハマる作品だと思います。