石炭と水晶　或いは文明の化石

積み兼ねて織り交ぜた物語が魅力的で、創造性と努力が際立っています。細部にわたる描写から、材料開発や工作の過程がリアルに伝わり、読者を惹きつけることでしょう。また、登場人物たちの情熱や目的意識が文章全体に息づいており、心に響くようです。

心ばかり感謝をお伝えします。

圧倒的な情報量、読むと"小説とはなにか"勉強になります。
設定資料集を感じさせる読後感、分厚い本を開いてワクワクする感じがしました。
膨大な知識や設定が好きな人には刺さるんじゃないでしょうか！

ダイナミックに広がる、暮らしてる人々の様子。世界観もですが歴史が創られてるなぁって。本当すごい、圧巻です。

こちらの作品は、とにかく凄いです・・・。読むたびに唸ります。

圧倒的な情報量。それは世界観や設定もそうですし、書かれている内容の奥にさらに何倍もの物語が存在しているような、そんな重厚さがあります。

作者様の知識量の凄さが伝わってきます。知識に裏打ちされた文章の説得力！

とても読みごたえがある作品なので、ぜひ！

タイトルはもちろんポジティブな意味です。

フィクション作品にはしばしば、整った文章なんだけれども、

「登場人物が皆、おろしたての衣装を纏っている」
「血の描写に露骨な血糊っぽさを感じる」「累計飛行距離何万光年の宇宙船に塵ひとつついていない」
「涙が目薬」

と感じてしまう物が多かったりします。

しかし、こちらの作品には、そういった「作り物感」が、良い意味で無く、文の中に、本当に町があり、人がいて、生活していて、生き物がいて、乗り物があり、石があり、木があり、水があり、火がある、そう感じられます。

そんな作品に出会えることは、そう多くはないのではないか、と思います。

太古や中世よりは、近代に近い感じの兵器が登場する戦記の異世界冒険譚の物語……。大変に面白いのでお薦めでございますm(_ _"m)

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（115文字）