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藤壺の宮は〝物の怪のせい〟にしたくない【源氏物語あや解き異聞】(伊井野いと@『祓い屋令嬢』3巻発売中!)へのコメント一覧 - カクヨム
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    【8/31追記】

    >「いや、地獄絵図かよ」

    ワラタ。
    背負う側目線だとどうなんでしょねこれ。
    ヤリ◯ンだとろくに名前も覚えてない女性を、何十人と運ばされたりするんですかねえw

    >「仮にも新枕にいまくらを交わした朝に『いよいよ進退窮きわまった』みたいな反応をするの、さすがに失礼だと思うんですけど。でもまぁ、宮さまらしいといえば、らしいのかな」

    おお、てっきり前回の締めで綺麗に流すと思ってたんですが、事後の描写が。
    しかし脩子らしい朝チュンで、とてもよいと思いますねw

    >平安時代において、日が昇ってから男を帰すというのは、女人側の恥にもなる。

    初耳でしたが、あーなるほど。
    そういうニュアンスで恥になるんですね。

    >平安時代の結婚というのは、男が女のもとに三夜連続で通ったのち、三日目の晩に、三日夜餅みかよのもちいという祝餅いわいもちを食べることで成立となる。そしてこの祝餅は、女側の家が準備するのが習わしなのだった。

    最後に来て、「平安夜の講座」が始まったw
    実に興味深い。
    このネタだけで一本書けそう。

    >後朝きぬぎぬの文とは、別名を『なかったことにするつもりはないからな』の文だった。
    >何故なら、初夜の事後にこれが届かないと、ヤリ捨てられたという意味合いになるのである。
    >また、届くのが遅いというのも「あー、私って微妙だったんだな……」と女側が思う羽目になる、なかなかに業ごうの深い文なのだ。

    解説がまた最高ですね!

    >そりゃあ確かに、脩子は気の利きいた返歌も詠よめないけれど。

    この一文は口語的に崩してある(そりゃあ)ので、作者でなく脩子の心情ですよね? それなら主語は「脩子」でなく「私」であるべきでは。

    >〝三千世界の烏からすを殺し、主ぬしと朝寝がしてみたい〟

    返歌に都々逸を返すあたりが、ひねくれた脩子らしくてとても良いかと。

    >「ただの意趣返しの冗句を、本気にする奴があるか!」

    最後までラブよりコメに寄る感じでしたが、面白かったのでよし! この作品らしい終わり方でした。


    >脩子と光る君の物語は、いったんはここまでです。

    これは続きを読みたくなりますね。名残惜しいです。
    二人の関係にさして変化がないので、どうとでも続けられそうですし。

    >三夜続けて通おうとする度に事件が起きて、なかなか結婚できない……みたいな感じですかね? 某ジャパネスク作品みたいな(笑)

    そういやそんな展開ありましたねー。漫画版を読んでいた記憶。

    >キャラクター小説/ライト文芸に挑戦したのは今作が初めてでしたが、振り返ってみれば、総じて楽しく書くことが出来たと思います。

    おお、これが初めてだったんですか。ところどころ不思議に思うところがありましたが、それで納得できました。


    全体の感想:
    読みながら長々と書き連ねたので、改めて書くことも少ないのですが、最後まで読んだ上での全体的な感想、希望などを少々。

    さすがプロ、この手のジャンルを読み慣れない私でも楽しませていただきました。
    文章は言うに及ばず、舞台設定やミステリ要素も過不足なし。物語内への転生?という展開も(類似ジャンルがあるのかもですが)、私にとっては新鮮でした。

    キャラについては、とくに光る君がよかったです。次点で王の命婦。脩子の影響で現代的な視点、ものの見方がついていて、それゆえに人生が変わっていく……という着眼点は面白いなと思いました。

    脩子も好きなキャラには違いないのてすが、主役としてややインパクトに欠けるのが気にはなりました。性格設定は十分個性的なんですが、それがここぞと発揮される場面に乏しいというか。

    以下、続編期待含めて改善・希望点など書いてみます。

    設定上、脩子は引きこもり気質で絡みは光る君と命婦で完結しており、基本的に受け身、光る君の持ち込みで話が進みます。このパターンでない話が一つ挿入されるだけでも、かなりイメージが違ってくるのでは。

    例えば鵺を探しに山に行く過去エピソード。個人的に絶賛してましたが、脩子がアクティブに前に出ていて、一味加えるにはちょうどいいかと思います。脩子が自ら動くことで、ものぐさな普段と違う新しい魅力を伝えられるのではないかなー、と。

    過去エピなので途中に挿入するのは難しいかもですが、同様に脩子主体で前に進む話が一つあれば、印象かなり変わるかと。続編もしあるなら、是非。

    同じ理由で、脩子関係者以外の外の登場人物が、一人くらいいてもよかったかな、とも。光る君は外と内の架け橋役ですが、脩子の影響を受けているので、さらにその外、検非違使のキャラくらい外の人間が定期的に登場してもよかったかも。もちろん光る君はいい顔をしないでしょうがw
    外部の反応あってこそ、脩子のライフスタイルの特異性は際立つと思えますので。


    あとは、最後のエピソードについて。
    鷲男が何故夕顔をさらったのか。ここの理由がはっきりしておらず、若干もやもやしました。
    おそらくは片思いの末の犯行だと読めますが、例えば「実は幼い頃に面識があり、それ以来懸想していたが夕顔にその気はなく、やむにやまれず誘拐に至った」的なドラマがあれば、その後の光る君と脩子のロマンス進展にも重なり、物語の運びがスムーズになるのでは?などと思いました。


    以上、少々とか言いつつ書き連ねてしまいましたが、続きを読みたくなるくらい面白かった! 期待の表れと受け取っていただければw
    遅読で申し訳ありませんが、また何か読ませていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。


    【8/31追記】

    はわわ、人生のビッグイベントじゃないですか!>つわり てっきり転職絡みだと思っていました。

    お身体に触らぬよう、ご自愛ください。
    落ち着いた頃に暇をつぶせるよう、少しでも先を進めておきますので。
    そして子育てが落ち着くまでには完結させたいw

    作者からの返信


    >ワラタ。
    >背負う側目線だとどうなんでしょねこれ。
    >ヤリ◯ンだとろくに名前も覚えてない女性を、何十人と運ばされたりするんですかねえw

    まさに光源氏は、せっせと何十人と背負うことになったかとw


    >おお、てっきり前回の締めで綺麗に流すと思ってたんですが、事後の描写が。しかし脩子らしい朝チュンで、とてもよいと思いますねw

    事後描写入れちゃいましたw 
    勿論なくても良かったんですけど、つい出来心でw


    >初耳でしたが、あーなるほど。そういうニュアンスで恥になるんですね。

    たしか六条御息所の話ですが、朝方「眠いー仕事行きたくないー」と愚図る18歳源氏に、ピシャっと叱るシーンがあったような。
    プライドの高い貴婦人からしたら「ふざけんな、こっちの体面も気にしろよ」ということなんでしょう。


    >最後に来て、「平安夜の講座」が始まったw 実に興味深い。このネタだけで一本書けそう。
    ですねぇ。おいしいネタですw


    >解説がまた最高ですね!
    由緒正しい文化に対して、かなり俗っぽい解説ですがw
    その道の人には叱られそうだなぁと思いつつ……


    >この一文は口語的に崩してある(そりゃあ)ので、作者でなく脩子の心情ですよね? それなら主語は「脩子」でなく「私」であるべきでは。

    おや、確かに。修正しましょう。
    最後に近づくにつれ、粗が出てくるなぁ……気ぃ抜けてたんでしょうねぇ。


    >返歌に都々逸を返すあたりが、ひねくれた脩子らしくてとても良いかと。
    我ながら書いてて、なんでこの子はここまで捻くれたんだろうと……当初はもう少し素直な性格で書こうとしてたんですが。
    ひかる君に揶揄われすぎたから、どんどん意固地になっちゃったのかもw


    >最後までラブよりコメに寄る感じでしたが、面白かったのでよし! この作品らしい終わり方でした。
    この作品らしい終わり方と言っていただけて良かったです


    >これは続きを読みたくなりますね。名残惜しいです。二人の関係にさして変化がないので、どうとでも続けられそうですし。

    名残惜しいといっていただけるのは、本当に書き手冥利につきますね。何より嬉しい感想かもしれません。
    二人の関係値としては、確かに山も谷もなかったので、確かに続けようはいくらでもありそう。


    >そういやそんな展開ありましたねー。漫画版を読んでいた記憶。
    私も漫画版読んでましたw  あれも無限に続けられる構造でしたねぇ。


    >おお、これが初めてだったんですか。ところどころ不思議に思うところがありましたが、それで納得できました。
    ライト文芸、初めてでしたねぇ〜
    最後までラブコメに寄ってしまったのも、今思えばラノベの感覚に引っ張られたのかも。



    全体の感想:
    >脩子も好きなキャラには違いないのてすが、主役としてややインパクトに欠けるのが気にはなりました。性格設定は十分個性的なんですが、それがここぞと発揮される場面に乏しいというか。

    なるほどなるほど。
    脩子に関しては、自発的・能動的にアクションを起こすシーンが少なかったのが敗因ですねぇ。


    >設定上、脩子は引きこもり気質で絡みは光る君と命婦で完結しており、基本的に受け身、光る君の持ち込みで話が進みます。このパターンでない話が一つ挿入されるだけでも、かなりイメージが違ってくるのでは。
    >例えば鵺を探しに山に行く過去エピソード。個人的に絶賛してましたが、脩子がアクティブに前に出ていて、一味加えるにはちょうどいいかと思います。脩子が自ら動くことで、ものぐさな普段と違う新しい魅力を伝えられるのではないかなー、と。
    >過去エピなので途中に挿入するのは難しいかもですが、同様に脩子主体で前に進む話が一つあれば、印象かなり変わるかと。続編もしあるなら、是非。


    確かに、過去エピですが、あのシーンはもう少しどこかで掘り下げたら良かったかもですねぇ。
    おっしゃる通り、通り一辺倒・ワンパターンの流れを脱却するいい機会を、みすみす逃してしまった感……
    続編を書くなら、その辺は積極的に意識していきたいですね。


    >同じ理由で、脩子関係者以外の外の登場人物が、一人くらいいてもよかったかな、とも。光る君は外と内の架け橋役ですが、脩子の影響を受けているので、さらにその外、検非違使のキャラくらい外の人間が定期的に登場してもよかったかも。もちろん光る君はいい顔をしないでしょうがw
    >外部の反応あってこそ、脩子のライフスタイルの特異性は際立つと思えますので。

    この作品、最初は公募に投げるつもりだったので、意識的に登場人物を絞っちゃったんですよねぇ。
    (下読みや振るい落としの段階で、とにかく数をこなす人間相手に登場人物の多い作品を読ませるというのは、かなり悪手だとどこかで目にしたもので……)
    でも蓋を開けてみると、やっぱりキャラが少ない分、フィールドも展開も小さくまとまってしまうといいますか。
    結局のところ、登場人物を絞るというのは一次や二次を突破しやすくなるためのメソッドでしかなく、登場人物が多くても読ませるような物語が結局は受賞するのかな、なんて考えが改まってきたところです。
    登場人物を絞れ問題、そこまで意識しなくてもいいのかも。


    >あとは、最後のエピソードについて。
    >鷲男が何故夕顔をさらったのか。ここの理由がはっきりしておらず、若干もやもやしました。
    >おそらくは片思いの末の犯行だと読めますが、例えば「実は幼い頃に面識があり、それ以来懸想していたが夕顔にその気はなく、やむにやまれず誘拐に至った」的なドラマがあれば、その後の光る君と脩子のロマンス進展にも重なり、物語の運びがスムーズになるのでは?などと思いました。

    最後が駆け足になったのは、文字数との兼ね合いですねぇ。文庫で12万字となると結構多いので、最後は色々とはしょっちゃいました。でも、やっぱり曖昧だともやもやしちゃいますか、足すべきですかねぇ。
    確かに、動機はしょるのはぶん投げすぎたかな……


    >以上、少々とか言いつつ書き連ねてしまいましたが、続きを読みたくなるくらい面白かった! 期待の表れと受け取っていただければw
    >遅読で申し訳ありませんが、また何か読ませていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

    むしろ、こんなに詳細に書いてくださって、本当に頭が上がりません。最後までお読みくださり、ありがとうございました!
    「また何か読ませていただきたい」と言っていただけるのも、本当に嬉しく思います。
    いやほんと、別のものも書きたいんですけどねぇ。
    現在つわりでダウンしてまして、カクの方もヨムの方も、さっぱりご無沙汰でして……
    体調が落ち着いたら、神風の方にもまたお邪魔させていただきますね。
    今投稿されている最新まで、はやく追いつきたいところです。


  • 編集済

    其の漆への応援コメント

    >当然ながら、野盗たちには女を置いていくようにと要求されたが、鷲男は夕顔を背負ったまま、ほうほうの体ていで逃げ出したという。

    ふむふむ。
    鷲男はやはり悪党ではなかったようですね。

    >逃げる最中さなか、気付かぬうちに野盗から斬りつけられていたのだろうと思われた。

    うへっ、残酷な展開。
    まあでも野蛮な野盗相手なら、こんなこともあるでしょうねえ。

    >すっかり動転した鷲男は、つい女を置いて逃げてしまった、とのことだった。

    ふうむ、この展開を見るに、鷲男は夕顔をそこまで好いてなかったと読めますね。「好みだからさらった」くらいの印象。もし惚れてたら片思いであれ、置いていくことは流石にないでしょうし。。探しに戻る辺り、悪人ではないのでしょうが。

    しかしそうなると、この誘拐がどこまで計画的だったのか気になるところ。私は、塩で足跡が残ったのは偶然で、そこまで考えてなかったんじゃと考えますが、実際どうなんでしょうね。

    >だが、探せども探せども、女の姿はどこにもない。

    ふううむ。
    もし死んでたら、とっくに検非違使に見つかっていそうですよね。息があって逃げたにせよ、連絡が取れれば真っ先に知らせるでしょうから、付近の人間に助けられるもまだ知識は戻らず……みたいな感じなのかも。

    >そう期待していた脩子たちからすれば、何ともやりきれない結末である。

    む、私は逆に生きてる可能性の方が高いかと思いましたが。大路に死体が放置されていて、これだけ時間が過ぎれば普通に見つかりそうだし。
    ああいや、若い女性の死体だから持っていかれる的な展開もありえるかも。髪とか衣装とか金目になりそうだし。

    >不釣り合いも見える、石造りの窯かまが見えた。

    不釣り合い「にも」?

    >「ねぇ。せめて、夕顔の遺体のありかを聞き出しつつ、ついでに右大臣にも、多少の罪悪感を植えつけてやるくらいはしようと思うのだけれど……きみも、乗る?」

    ここらへんはちょっと先走りすぎてる気がします。
    読者(私)としては「夕顔本当に死んでるの?」という疑問が先にあって、そこが確定しないまま次の行動に移っているので。

    私の読み落としででなければ、夕顔の死はかなり曖昧な情報の上で成立していて、ミステリーとして考えれば生存ルートも十分考えられます。名探偵である二人がそれを潰さず、死亡前提で話を進めているので、強く違和感が先に立つのです。

    この展開に持ち込むのなら、鷲男の見た夕顔の被害をもっと強めて、「鷲男はそういうけど、これは死んでるよね」と読者に納得させるべきだと思います。例えば「睡眠薬には血が止まらなくなる副作用があり、切創が浅くてもまず助からない」とか。

    >「僕、口ではいつも、色々なことを言いますけど……。いつだって、気にしなくていいんですからね? 宮さまはお心のままに、ご自分の正しいと思うことをなさって下さい。僕も、ちゃんとお供ともをしますから」

    この台詞自体は滅多にない光の君の素直な気持ちがあってとてもいいのですが、前述の件が引っかかって気持ちよく受け止められないのが残念。

    >ただ、夕顔の亡霊を演じて、右大臣邸を出入りする者を、片っ端から脅おどかして回ったというだけである。

    ここまで怪奇事件を現実思考で解決してきた二人が、怪異を演じる側に回るというのは皮肉が効いてますね。面白い。

    >「ちょっと一杯、付き合ってくれるかな」

    脩子が酒を飲むイメージなかったので、意外でした。
    光る君から誘って、それに乗る的なイメージ。

    >脩子は壺装束つぼしょうぞくの腰紐を解いて、裾上すそあげしていた着丈をぱさりと床に落とす。

    こういう細やかな描写は大変好みです。

    >気心の知れた相手と、酒精でぼやけた頭をゆるく回転させて喋りながら、虚むなしさを希釈きしゃくする。

    求愛してる相手と深夜に酒を飲むとか危機感足りない気もしますが、色恋どうでもいい心境になるのはわかります。信頼や安心感、もしかすると危機感ないだけかもしれませんがw

    >ねぇ、これって結構、一石二鳥だとは思いませんか?」

    確かに!

    >あぁ、この時代でなら。
    >完全、、犯罪、、も、、、簡単、、に、実行、、でき、、るん、、だろ、、うな、、、と。

    なるほど、深い。
    確かに、現代に比べて犯罪抑止効果は遥かに軽いですもんね。最後に来て、これまでの事件を振り返る流れも趣があってよいかと。

    >「そりゃあ、あなたが僕を、自身の番人としたからです。あなたは僕に、根拠や理屈をもって、思考を組み立てる術すべを教えた。僕にものの考え方を教えて、自分と同じ思考が出来る人間を、抑止力として育てたんだ」

    その発想はなかったです。上手い!

    >「三途の川、ね……。それって、もしかしなくても、そういう、、、、意味?」

    こういう台詞をいちいち拾っちゃうのが脩子のぶきようなところですよね。

    >その顔のほてりは、羞恥しゅうちか酔いか。
    >そこから先はもう、なすがまま、流されるままだった。

    一夜のことともその後の顛末のこととも掛けてあるのが、実に絶妙ですね。


    雪の夜のサシ呑みから詰めるこの流れ。事件が恋愛絡みならまだしもそうでもなく、果たして残り少ない文字数で恋物語を締めくくれるものかと案じてましたが、自身への不安と光る君を育てた意味に帰着させたのは説得力があり、お見事でした。

    ……と思ったら、まだも少し続くのか!
    長々と間を置いて読んできましたが、ここはスパッと読み切りますかね。

    作者からの返信

    >鷲男はやはり悪党ではなかったようですね。
    悪党ではないですねぇ。小物です。
    どちらかというと、当時の女性は貴族であっても人権がなかったといいますか。


    >ふうむ、この展開を見るに、鷲男は夕顔をそこまで好いてなかったと読めますね。「好みだからさらった」くらいの印象。もし惚れてたら片思いであれ、置いていくことは流石にないでしょうし。。探しに戻る辺り、悪人ではないのでしょうが。

    貴族の姫であっても、下層民男にさえ軽んじられる人権、というやつですね。
    以前例に出した、伊勢物語の芥川なんかもそうですし。
    貴族女性の意思<下層民男性の主観、という……。


    >しかしそうなると、この誘拐がどこまで計画的だったのか気になるところ。私は、塩で足跡が残ったのは偶然で、そこまで考えてなかったんじゃと考えますが、実際どうなんでしょうね。

    えぇ、まさに足跡は偶然の産物という形です。
    あとあとの「物の怪の所為にしてしまえ」という発想を、主人公たちだけの、特殊なものにしたかったもので。


    >不釣り合い「にも」?
    なんてこったい! いまだに誤植が見つかるとは……。
    修正します、ありがとうございます。


    >む、私は逆に生きてる可能性の方が高いかと思いましたが。大路に死体が放置されていて、これだけ時間が過ぎれば普通に見つかりそうだし。ああいや、若い女性の死体だから持っていかれる的な展開もありえるかも。髪とか衣装とか金目になりそうだし。

    ふむ、まだ生きている可能性高めととれちゃいましたか。なるほど。
    ろくに薬もない、衛生状況も悪い時代ですから、刀による受傷=死、みたいな先入観で書いていしまってたかもですね。
    死んでいることを確定としたいなら、確かにもう少し派手に描写すべきでした。


    >ここらへんはちょっと先走りすぎてる気がします。読者(私)としては「夕顔本当に死んでるの?」という疑問が先にあって、そこが確定しないまま次の行動に移っているので。
    >私の読み落としででなければ、夕顔の死はかなり曖昧な情報の上で成立していて、ミステリーとして考えれば生存ルートも十分考えられます。名探偵である二人がそれを潰さず、死亡前提で話を進めているので、強く違和感が先に立つのです。

    ううむ、これも前の曖昧な描写が後を引いている感じですね。
    右肩(頸に近い)ということで、流血量が多い&その後の放置で致命的だった、としたかったような気がします(当時のうろ覚え)
    でもまぁ、読み返すと確かに言葉が足りてませんね。
    「刃の当たりどころが悪かったのか、とりわけ頸や肩口は夥しい量の血に濡れていた」とでもしましょうか。


    >この展開に持ち込むのなら、鷲男の見た夕顔の被害をもっと強めて、「鷲男はそういうけど、これは死んでるよね」と読者に納得させるべきだと思います。例えば「睡眠薬には血が止まらなくなる副作用があり、切創が浅くてもまず助からない」とか。

    あぁ、言われちゃったw
    えぇ、おっしゃる通りですね。もっと致命傷っぽい描写を足しましょう。


    >この台詞自体は滅多にない光の君の素直な気持ちがあってとてもいいのですが、前述の件が引っかかって気持ちよく受け止められないのが残念。

    ううむ、説得力が足りなかったのが敗因ですねぇ。


    >ここまで怪奇事件を現実思考で解決してきた二人が、怪異を演じる側に回るというのは皮肉が効いてますね。面白い。

    実際、自分が旧時代にタイムスリップ出来たらやっちゃうと思うんです。出来心で人をおどかすのw


    >脩子が酒を飲むイメージなかったので、意外でした。光る君から誘って、それに乗る的なイメージ。

    確かに、性格的にはそのパターンの方が自然かもなんですよね〜。
    ただ、このあと狼になっちゃう側から誘うのは、さすがに計画犯がすぎるかな、と笑


    >こういう細やかな描写は大変好みです。

    うふふ。時代ものって、衣装描写を凝れるところも楽しいところです。
    ふと衣類や仕草なんかの描写を差し込むと、生きている感じが出ていいですよね。案外忘れがちなんですが。


    >求愛してる相手と深夜に酒を飲むとか危機感足りない気もしますが、色恋どうでもいい心境になるのはわかります。信頼や安心感、もしかすると危機感ないだけかもしれませんがw

    脩子の場合は、間違いなくどっちもですねぇw


    >ねぇ、これって結構、一石二鳥だとは思いませんか?」
    >確かに!
    政敵として有力だから、目の敵にされちゃうんですものねぇ。
    源氏物語における光源氏は権力欲、出世欲もそこそこ強いのが問題でして。


    >確かに、現代に比べて犯罪抑止効果は遥かに軽いですもんね。最後に来て、これまでの事件を振り返る流れも趣があってよいかと。

    えぇ、現代知識を持ってタイムスリップなんてしたら、完全犯罪ってちょっと頭によぎっちゃうんじゃないかな、と。
    社会構造が抑止力になり得ないって、結構怖いことなんじゃないかなと思った次第です。


    >その発想はなかったです。上手い!
    脩子の深層心理は、結構ビビりみたいです。
    抑止力が存在しないなら、育てちゃえ、と。でも本人は割と無自覚だったという……。


    >こういう台詞をいちいち拾っちゃうのが脩子のぶきようなところですよね。
    本当に不器用ですねぇ……隙があるというか、ちょろいところもあるというか。
    脩子本人は、認めたがらないでしょうけども。


    >雪の夜のサシ呑みから詰めるこの流れ。事件が恋愛絡みならまだしもそうでもなく、果たして残り少ない文字数で恋物語を締めくくれるものかと案じてましたが、自身への不安と光る君を育てた意味に帰着させたのは説得力があり、お見事でした。

    プロットないまま突っ走ったのでどうなることかと思いましたが、オチるところにオチれてよかったですw


  • 編集済

    其の陸への応援コメント

    【07/17追記】

    >「つまり、足跡が門から外に続いていたかどうかは、不明だ、と?」

    これも重要な手がかりぽい。
    足跡の定番は順序を入れ替えたり、足跡の上を踏んで移動したりですが、とりあえず門まで来ればあとはごまかせる、と。

    >臨時就労

    今で言うとバイトか日雇いですかね。

    >「こんな時期に?」
    >「こんな時期だからじゃないですか?」
    >「……あぁ、それもそうかしらね」

    ここはちょっとよくわかりませんでした。
    二人とも流行りに疎いので、少尉のいう理由じゃないんですよね? 寒かったから暖を取った、とか? むむむ?

    >彼らが右大臣邸にやって来た時、庭にはすでに塩釜が設置されており、海水と藻塩草もしおぐさが入った大樽おおだるが三、四つほど用意されていたらしい。

    ふむふむ。最初、この大樽が怪しいとか思ってたんですが、改めて読み返すと余所のイベントなんですね。なら夕顔を隠すとかはないと。

    >検非違使の中でも下級のものは、放免ほうめんといって、軽微な罪を犯した元罪人である。

    すんごいシステムですねw
    江戸時代の岡っ引きを思い出して調べてみると、こちらの起源も放免だと書かれていて2度びっくり!

    >「そりゃあ、坊に言ったところで、詮せんないことなのかもしれやせんがねぇ! それでも俺ぁ、殿上人てんじょうびとって奴らのやりようにゃ、ほとほと呆れ返ってるんでさぁ!」

    えらく唐突な話題ですが、何かの伏線ですかね。二人が知らないような事件があったとか……

    >製塩という意味では本末転倒だが、まぁ、あくまでも演出パフォーマンスとしてなので、分かりやすく劇的に見える方がいいとのことなのだろう。

    なるほど、わかりやすいw

    >「カツオノエボシという、猛毒の、海月くらげのようなもんですな」

    カツオノエボシは知ってましたが、平安時代から同じ名前なのは驚き。

    >要するに、浜に打ち上げられた死骸であっても、その毒性は健在であるというわけだった。

    そうそう。刺胞でしたっけ。

    >何せ浜の人間は、エボシを湯がいて干して、粉末状にしたもんを、眠り薬として使いよるくらいなもんで。

    これは初耳です。へーへーへー。

    >「『では死ぬ前につまみ出せ、今すぐ遠くへ打ち棄すててこい!』だとよ、えぇ? 信じられますかい!?」

    なるほど、理解。
    そりゃ言いたくもなりますね。

    >「たぶん右大臣どのは「三度目こそは」と考えているんだろうな、と。何故ならそろそろ父上が、名代を僕に変更しようとしかねないから……」

    なるほど。地味にピンチなわけですね。

    >海辺の育ちでない者が、想像で描いた風景なんでしょうなぁ。……ありゃあ、琵琶湖の風景だ」

    お、そうなんですか。
    琵琶湖は何度も行ったことありますが、冬にないかも。

    >「そりゃあ、検非違使たちの目に留まらないはずよね……」
    >「えぇ。だけど、それでも雪の上には足跡が残ってしまった、と……」

    あっ、なんかもう正解は見えてる感じ!
    私はまだわかりません。塩は雪を溶かす。だとすると……むむーん?

    ……ああ、いや待てよ。
    全身に塩を盛って、雪に紛れて脱出した、とかですかね? 往復の足跡は片方が後ろ歩きしたとかで。どうでしょ?

    >「事件に関しても、ちょっと野蛮な『芥川あくたがわ』っていう仮説は、そのまま流用ってことでいいですよね?」

    くっ、芥川を知ってたらより楽しめそうなのに。

    >その足跡には、当然ながら、多量の塩が付着していたに違いない。

    ここに来てようやく理解。
    な、なるほどー!
    高僧の絵がすでにヒントだったわけですね。これは1本取られました。
    最初、時系列を忘れてて読み返しに行きましたが、そもそも雪が降る前に犯行できるなら、検非違使の監視以前の話なわけですね。上手いなあ……!

    >女の亡骸なきがらを探していたのだ、と。

    完全犯罪にするため、ですかね?
    いや、鬼の仕業にみせかけるなら死体は不要ですよね。一体?

    【07/17追記】

    後から気がついたので、ちよっと追記。
    この回の引きですが、二人が足跡の謎に気がついた辺りで締めくくり、真相は次回に回す構成のほうがよいと思います。塩のトリックが素晴らしいだけに勿体ないというか。ヒントも高僧の絵の時点で十分に出ていると言えますし(私は解けませんでしたがw)、ここでㇱンキングタイムを読者に与えたほうが、より深く刺さるのではないかな、と。

    もっとも次回を見ないと物語全体の構成はわからないので、最後まで読めば意見変わるかもですが、あそこで引くよりは謎解き核心の部分で切る方が絶対盛り上がれたと思った次第です。まあテンプレというか王道ではありますが、やはりインパクトはこちらかなーと。

    作者からの返信

    >足跡の定番は順序を入れ替えたり、足跡の上を踏んで移動したりですが、とりあえず門まで来ればあとはごまかせる、と。
    えぇえぇ、とりあえず門まで来ればあとはごまかせる感じですね。


    >今で言うとバイトか日雇いですかね。
    まさにそんなイメージで書いてました。正しく伝わったようで良かったです。


    >ここはちょっとよくわかりませんでした。
    >二人とも流行りに疎いので、少尉のいう理由じゃないんですよね? 寒かったから暖を取った、とか? むむむ?
    これはこの時点では、ひっかかりポイントとして留め置いていただければ十分なやつですね。

    >ふむふむ。最初、この大樽が怪しいとか思ってたんですが、改めて読み返すと余所のイベントなんですね。なら夕顔を隠すとかはないと。
    そうですね、場所も異なる別のイベントです。
    夕顔が身を寄せている廃院も、元は大貴族のお屋敷なので、ちょっと近所ではありますが。

    >すんごいシステムですねw
    >江戸時代の岡っ引きを思い出して調べてみると、こちらの起源も放免だと書かれていて2度びっくり!
    あぁ、確かに岡っ引きもそんな感じですよね。
    やっぱり起源を辿ると放免に行き着くんですか。使えるものは使え精神が連綿と受け継がれてるw

    >えらく唐突な話題ですが、何かの伏線ですかね。二人が知らないような事件があったとか……
    やっぱりちょっと唐突ですかねぇ。おっしゃる通り、二人の知らない別事件がありました。

    >なるほど、わかりやすいw
    よかったw

    >カツオノエボシは知ってましたが、平安時代から同じ名前なのは驚き。
    これ実は、名前の起源は遡れなかったんですよね(少なくともWeb上では)
    図書館まで行けばもう少し分かるんでしょうが、まぁ烏帽子いうくらいですから、烏帽子を日常的に被る時代からの呼び名、だと、思いたい……!

    >そうそう。刺胞でしたっけ。
    よくご存知ですねぇw
    見た目はほんと綺麗なんですけどねぇ。
    綺麗なものにはエッグい毒が……


    >これは初耳です。へーへーへー。
    これ実は、創作なんです^^;
    ぶっちゃけこの時代、薬の精度がおっそろしく低いもので……人を眠らせるなんていう、ある程度効果のある薬は架空のものにせざるを得ないんですよね……

    >なるほど、理解。そりゃ言いたくもなりますね。
    「平家にあらずんば人にあらず」ではないですが。
    「貴族にあらずんば人にあらず」という扱いは、厳然としてあったのではないかと。

    >なるほど。地味にピンチなわけですね。
    不吉ごとが重なると、「天子の不徳の致すところ」とみなされる時代ですからねぇ。
    外祖父としては、東宮にケチをつけたくないのでしょう。

    >琵琶湖は何度も行ったことありますが、冬にないかも。
    じつは私も、冬の琵琶湖を直接見たことがあるわけではないかもです^^;


    >あっ、なんかもう正解は見えてる感じ!
    >私はまだわかりません。塩は雪を溶かす。だとすると……むむーん?
    >全身に塩を盛って、雪に紛れて脱出した、とかですかね? 往復の足跡は片方が後ろ歩きしたとかで。どうでしょ?
    ひぇ……塩が雪を溶かすことには気づいてらっしゃる……!
    真相まで辿り着かれちゃうか、ドキドキですねぇ……!


    >くっ、芥川を知ってたらより楽しめそうなのに。
    芥川、個人的には古典の授業で一番好きな題材だんたんです。
    女は「あなや」と叫ぶも、雷鳴で男はそれに気づかず。
    翌朝には無惨な血の痕が残るばかりで、と。
    いかにもザ・平安の幻想怪奇感があるんですよね。

    >ここに来てようやく理解。
    >な、なるほどー!
    >高僧の絵がすでにヒントだったわけですね。これは1本取られました。
    >最初、時系列を忘れてて読み返しに行きましたが、そもそも雪が降る前に犯行できるなら、検非違使の監視以前の話なわけですね。上手いなあ……!
    上手くハマったようで良かった……!
    塩が雪を溶かすことに気づかれた時点で、実は冷や汗だらだらでしたww

    >完全犯罪にするため、ですかね?
    >いや、鬼の仕業にみせかけるなら死体は不要ですよね。一体?
    ひとまずトリックの山は超えたので、消えた死体に関してはもう消化試合という感じですが……^^;



    【07/17追記】

    >後から気がついたので、ちよっと追記。
    >この回の引きですが、二人が足跡の謎に気がついた辺りで締めくくり、真相は次回に回す構成のほうがよいと思います。塩のトリックが素晴らしいだけに勿体ないというか。ヒントも高僧の絵の時点で十分に出ていると言えますし(私は解けませんでしたがw)、ここでㇱンキングタイムを読者に与えたほうが、より深く刺さるのではないかな、と。

    >もっとも次回を見ないと物語全体の構成はわからないので、最後まで読めば意見変わるかもですが、あそこで引くよりは謎解き核心の部分で切る方が絶対盛り上がれたと思った次第です。まあテンプレというか王道ではありますが、やはりインパクトはこちらかなーと。

    なるほど、確かに言われてみればそうですね。
    一つの話のなかに、最終の情報開示から種明かしまで全部入っているのは、確かに考える暇がないし、ちょっとフェアじゃないかも……一話増やして、ちょこっと組み換えてみましょうか。
    ただ、今すぐ変えるとややこしい感じになりそうなので、梶野さんが次の話を通過してからにしようかな。ダブる部分も出てきそうなので。

    あらためて、詳細な感想をいつもありがとうございます。
    謎解き面で矛盾がないか、どれくらい見抜かれてしまっているのか。そういった読み手からの目線を知る機会というのは本当に得難いものなので、いつも本当に嬉しく思っております。

  • 其の伍への応援コメント

    >つまり『於爾おに』は『隠おぬ』という字の音が転訛てんかしたものであり、

    これは聞いたことありますね。
    平安時代といえば悪霊と鬼、という感覚がオカルト読みにはあります。締めくくりにふさわしい題材かと。
    消えた犯人とかけてもいるわけですね。

    >「でも、宮さまはそんな決着じゃあ、納得しませんよね」

    タイトル回収!
    恋模様とか色々要素ありますが、やはりメインはこれというのが改めて確認できてよき。

    >「何しろこの廃院から消えたのは、残りの遺体だけではない。実のところ、雇っていた下男も一人、忽然こつぜんと姿を消しているというのです」

    なるほどハウダニット。
    ふうむ。
    片腕が本人のものでなければ、駆け落ちも考えられるケースですが、方法がわからない。

    >それらを演出してみせれば、この社会はすぐに〝物の怪の仕業〟だと解釈してくれるである。

    確かにこういう世界なら、犯罪の形式も変わってきますよね。
    現代でもスマホの普及で不可能な犯罪が増えたりしてますし。推理小説で時代背景を変えるのは幅が広がりそうです。

    >「じゃあ、少し観点を変えてみて。『確実に死んだと思わせることが出来る』っていうのは、どうです?」

    やはりそこに考えが行きますよねー。
    ただ、どうやって?が問題ですが。

    とりあえず思いつくとすれば、変装して宴の参加者に紛れてしまう、とかですが。他所の人間も呼ばれていたらやりやすいかも。描写はどうだったかな……

    片腕をどうするか?というのは、死体が転がってる世界なら調達は容易そうですし。そういう意味でも平安時代ならではのトリックになる(かも)。

    >この時代、死体はその辺に転がっているのである。
    代わりの腕は、いくらでも調達できるというわけだった。

    あっ、もう説明がきた!
    逆に私の推理が違ってるのか、不安になってきたw
    ここまでの読みも作者の想定内の予感……!

    >光る君は短く諾だくとだけ答えていう。

    おお。「諾」ってスマートですね。
    私も真似したい!

    >脩子は「そうかもね」とだけ答えて、小さく肩を竦めるのだった。

    いかん、読者予想を先回りされてる!

    >「えぇ、左様……。たとえその姫君が生きていたとしても、なのですよ。彼女を背負った下男は、雪上に足跡を残しながら、どうやって検非違使たちの目を掻かい潜くぐり、逃げおおせたというんです?」

    ですよねー。ふううむ。
    一応の推理は考えましたが、状況把握がまだですし。
    定番すぎるかなという気もしますし。
    ここまで予想を先回りされてると、この推理も読まれてる確率高い気がするしw

    続きが楽しみです。

    作者からの返信

    >平安時代といえば悪霊と鬼、という感覚がオカルト読みにはあります。締めくくりにふさわしい題材かと。
    フィクションを嗜む人の間だと、やっぱり結構ポピュラーですね、これ。
    一般知名度なら、どうなんでしょう。


    >タイトル回収! 恋模様とか色々要素ありますが、やはりメインはこれというのが改めて確認できてよき。
    ここ数話はすっかりラブコメやってましたからねw
    ちょいとここらで引き締めをば。


    >片腕が本人のものでなければ、駆け落ちも考えられるケースですが、方法がわからない。
    片腕が本人のものでなければ──やっぱり気付く人は気付いちゃいますよね(苦笑)



    >確かにこういう世界なら、犯罪の形式も変わってきますよね。
    >現代でもスマホの普及で不可能な犯罪が増えたりしてますし。推理小説で時代背景を変えるのは幅が広がりそうです。
    このご時世、完全なクローズドサークルなんて不可能に近いですからねぇ……
    いっそ旧時代か、あるいは未来SFに走るしかw


    >やはりそこに考えが行きますよねー。
    >ただ、どうやって?が問題ですが。
    >とりあえず思いつくとすれば、変装して宴の参加者に紛れてしまう、とかですが。他所の人間も呼ばれていたらやりやすいかも。描写はどうだったかな……
    今回は、よその人は呼ばれてない設定ですね。
    でも、ふだん御簾の中に引きこもっている女性なら、その手もアリかもです。
    あの時代、けっこう成りすましとか横行してそうですしね。


    >片腕をどうするか?というのは、死体が転がってる世界なら調達は容易そうですし。そういう意味でも平安時代ならではのトリックになる(かも)。
    >あっ、もう説明がきた!
    >逆に私の推理が違ってるのか、不安になってきたw ここまでの読みも作者の想定内の予感……!

    やーん買いかぶりですww
    これ、さすがに露骨すぎでしたかね???
    「死体はその辺に転がっている」という描写、実は最初期には、序章の時代説明の中で提示しただけだったんですよね。
    でもWeb小説じゃ、章を跨いだ伏線なんて誰も覚えていない──なんて文言を見聞きしまして。なので三章の中にも上記の描写を増やした形なんです。
    うーん、やっぱり露骨すぎたかなぁ。


    >おお。「諾」ってスマートですね。
    >私も真似したい!
    ぜひぜひ! 使ってくださいw
    神風の作風とか文体にも合いそう!


    >いかん、読者予想を先回りされてる!
    なんとかギリギリ格を保てましたかねw


    >一応の推理は考えましたが、状況把握がまだですし。
    >定番すぎるかなという気もしますし。
    >ここまで予想を先回りされてると、この推理も読まれてる確率高い気がするしw

    次の話でも、まだ新情報の開示はありますからねぇ。
    この話までに開示した情報のなかで辿り着ける部分には、完全に到達されちゃってますから。
    いやあ、書き手としても戦々恐々ですw

    毎度丁寧なご感想をありがとうございます!

  • 其の肆への応援コメント

    >二人が立っているのは、まさに件くだんの廃院の門前だった。

    住んでた家の方は調査空振りなんですかね。
    ちょっと肩透かし感。

    >我々のようなものまで、そんなことを言い出してしまうと、仕事になりませんからな

    言われてみればそうですよね!

    >これに関しては、脩子が育て方を間違ったと言う他ないのだろう。

    わはは、確かに!

    >この場所で殺されたわけではなさそそう

    「なさそう」?

    >「足跡の主は、一体どうやって……誰の目にも留まることなく、廃院を出入りしたっていうのかしらね」

    なるほど、今回は密室トリックですね。
    まだ情報が出揃ってない感じですが、普通に考えれば使用人の中の誰かが怪しい、となるわけですが……むむん。まだ全然わかりません。続き読もう!

    作者からの返信

    >住んでた家の方は調査空振りなんですかね。ちょっと肩透かし感。
    あはは、やっぱり言われちゃいましたかぁ……。
    まぁこれはおっしゃる通り、作者都合でキャラを動かしているので仕方がないですね。でないと彼女を『夕顔』という名で呼べないですから……。
    呼び名が流動的というのも、なかなか面倒臭いところです。


    >言われてみればそうですよね!
    穢れだなんだと言っていられたのは、上位貴族層だけだったんだろうなと。
    警察組織や武士層までそんなことを言い出したら、何もできなくなるでしょうしねぇ。

    >わはは、確かに!
    やっぱりどこまでいっても自業自得ですw


    >「なさそう」?
    修正します、ありがとうございます。
    何十回と推敲しても、いまだに誤字が出てくる不思議。
    多分、編集時に誤タップでいらんとこを触っちゃってるんでしょうねぇ。スマホで編集するの、やめようかな。


    >なるほど、今回は密室トリックですね。
    >まだ情報が出揃ってない感じですが、普通に考えれば使用人の中の誰かが怪しい、となるわけですが……むむん。まだ全然わかりません。続き読もう!
    この章は、小出しの情報開示がかなり最後の方まで続いちゃいますね。
    今回はフーダニットよりハウダニット寄りかなぁ。

    いつも感想をありがとうございます!


  • 編集済

    其の参への応援コメント

    >着丈の長い単ひとえや袿うちぎを、浴衣ゆかたの御端折おはしょりのように折り込んで裾すそ上げした、壺装束つぼしょぞく。

    あ、出鼻にしっかり解説ありましたね。
    私みたいな読み方する読者は少ないと思うので、あまり気になさらなくて良いとは思います。続けて読めば特進できますし。

    >気づいたらもう、頭の中は、宮さまのことばっかり」

    告白後はガンガンに押しますね、光る君。
    大阪人なので草食男子よりこっちのが共感する派です、いいぞ、もっとやれー!

    >「……代筆の件は、意図的だったの」

    ここは「だったの?」と?がついてる方が理解しやすいかと。

    >正直いって、まあまあ悪質なマッチポンプである。

    まあでも、持ちかけたのは脩子からでしょうからねえw

    >「小癪こしゃくな真似を……」
    >「小洒落こじゃれた真似の間違いでしょう?」

    小洒落た返しw

    >その横顔が、いやに上機嫌で憎たらしいものだから、脩子は彼の脇腹を肘ひじで小突いてやるのだった。

    これはもう、いちゃつきの類では……?

    >かつては通ってくる男もいたらしいが、その男の正妻に虐しいたげられて

    まだ通ってる段階でも虐げられたりするものですか。ふうむう。

    >貴族というのは、夜ごと出歩いては、妾妻しょうさいたちの元を渡り歩くもの。

    改めて文字にすると、すんごい世界ですねw

    >彼女はその晩、憐あわれにも物の怪にとり殺されてしまう──というのが、第四帖『夕顔』の内容なのだった。

    名前くらいしか記憶にない素人勢にはありがたい解説。なるほど、原作でも悲運の死を遂げているんですね。

    >「えぇ。何でも彼女は、まるで鬼に一口で喰らわれてしまったかのように、片腕だけの状態で見つかったそうですよ」

    これは……事件ですね!!

    かなり時間空いてしまいましたので、ちと集中して読んでいこうと思います。そろそろ終わりも見えてきましたし。

    作者からの返信

    >告白後はガンガンに押しますね、光る君。
    >大阪人なので草食男子よりこっちのが共感する派です、いいぞ、もっとやれー!
    彼が草食のままでは、死ぬまで進展しなさそうですからねw


    >ここは「だったの?」と?がついてる方が理解しやすいかと。
    なるほど、確かに。
    変えましょう。

    >まあでも、持ちかけたのは脩子からでしょうからねえw
    どこまでいっても自業自得ですw


    >小洒落た返しw
    自分でも気に入っている言い回しは、だいたい梶野さんが拾ってくださいますね。嬉しいところです。

    >これはもう、いちゃつきの類では……?
    うふふふふw


    >まだ通ってる段階でも虐げられたりするものですか。ふうむう。
    正妻からの嫌がらせは、源氏物語に限らず古典作品では多いですねぇ。
    『三夜連続で通ったら結婚成立』の社会ですから、傍目にはただの恋人なのか妾妻なのか、分かりにくいというのもあるかもしれません。
    だから旦那が通う相手は手当たり次第威嚇していたのかも……?

    >改めて文字にすると、すんごい世界ですねw
    ほんとうにw
    平安男性、バイタリティがすごいw


    >名前くらいしか記憶にない素人勢にはありがたい解説。なるほど、原作でも悲運の死を遂げているんですね。
    えぇ、作中でもしっかり殺されている人物ですね。しかも物の怪によって。
    本作のタイトル的にも、取り上げずにはいられませんでしたw



    カクヨムコンが惨敗だったので、しばらくカクヨムから遠ざかってしまっていたんですが、感想通知のおかげで戻ってきました。
    いつも感想ありがとうございます!
    カクはともかくヨムの方は、ぼちぼち再開させましょうかねぇ。

  • 其の弍への応援コメント

    >何故ならその少女は、『源氏物語』でいうところの若紫だ。

    あっ、これがそうなのか!
    というか、前回でその可能性が全く浮かばなかった私が間抜けでしたねw

    となると、光の君の連れてきたのは……?

    >(人に告白なんてしておきながら、結局は、理想の女性というものを育て上げたいんじゃないか)

    あらあら、まぁまぁw

    >まぁ、そもそも彼は、脩子と自分の母・桐壺の更衣が似ていることを知らないからこそ、不思議に思っているのだろうが。

    ああ、そうか。
    ここはメタ視点の情報になるんですね。面白い。

    >「でも、宮さまにはこれぐらい直截な言い方をしないと、まるで意識してもらえないみたいだから。まぁ、仕方がないですよね」

    これは仕方がない!

    >「この子の母君は、昨夜、何者かに殺害されてしまったそうですよ……それも、かなり異様な状態で」

    なるほど。表題の「鬼」絡みの関係者。

    >そういう事情から、ひとまず幼女ごと、人目につかないよう脩子の屋敷へとやって来た、とのことだった。

    展開を予想して、まず脩子に会わせる辺り、流石の周到さですよね。

    >「そりゃあ、六道輪廻を転生すれば、何回でも?」
    >「……いい加減、解脱げだつしてくださいまし」

    命婦も慣れたものですね。この二人の絡みも好き。

    >「いや、普通の壺装束つぼしょうぞくじゃん」

    壺装束は初耳なので、素人にはどんな感じか描写があるとありがたいかもです。まあ動きにくい服なのだろうことは伝わりますが。

    或いは、次回に説明があるんですかね?

    作者からの返信

    >あっ、これがそうなのか!
    >というか、前回でその可能性が全く浮かばなかった私が間抜けでしたねw
    いえいえ、そう言っていただけると、案外ミスディレクションできていたのかなぁ、なんて思えたりw


    >となると、光の君の連れてきたのは……?
    さてさて、どなたの娘なのか……。
    実は、彼が連れてきた幼女も、その父親も、源氏物語の中ではしっかりネームドだったりします。
    まぁこの幼女が誰なのかは、本章の謎解きには関係ないので作中でも省いちゃってるんですがw

    >あらあら、まぁまぁw
    うふふふふw

    >ここはメタ視点の情報になるんですね。面白い。
    まぁ、彼が『脩子の顔 = 母の顔』と認識した上で好意を寄せているのなら、やっぱり露骨にマザコンということになりますからねぇ……
    とはいえ源氏物語本編の中でも、母親との死別は二、三歳頃とのことなので、源氏がマザコンかといわれると微妙なところなんですがw


    >これは仕方がない!
    えぇ、残念ながら当然の帰結。略して残当ですw


    >なるほど。表題の「鬼」絡みの関係者。
    史学や民俗学的に見ても、鬼はやはり興味深いトピックです。


    >展開を予想して、まず脩子に会わせる辺り、流石の周到さですよね。
    きっと、それだけ振り回されてきたんでしょうw
    先回りして軌道修正をかけねばならんレベルの鈍さにか、あるいは思考の飛躍の数々に……


    >命婦も慣れたものですね。この二人の絡みも好き。
    彼女たちの会話のドッジボールは、個人的にも書いていて楽しいところです。


    >壺装束は初耳なので、素人にはどんな感じか描写があるとありがたいかもです。まあ動きにくい服なのだろうことは伝わりますが。
    >或いは、次回に説明があるんですかね?
    壺装束の説明に関しては、おっしゃる通り次話の冒頭になりますね。
    なるほど、1話ごとに読み進めていると、確かに『?』だけが残って読後感が微妙になるわけですね。これは盲点でした。そりゃあモヤモヤしますよね。

    とはいえ、これは一晩検討してみたんですが。
    この章の末尾に装束の説明までを入れて、上手いこと締めるエンドを思いつけなかったので、いったんはこのままにしておきます。
    うーむ、悩ましいところですねぇ……

  • 其の壱への応援コメント

    >「あれ?『桐壺』で抱いた主人公像と、何だか違うぞ」と。

    おお、そうなんですね。
    この辺りは原文かつ通しで読んでいないと感じ取れない部分で、興味深いですね。紫式部は読者の心理を先読みしていた……?w

    >先に第五帖『若紫』など以降から成立し、のちに幾いくつかの帖が遡さかのぼって挿入されたのではないか

    ああ、なるほど。
    時系列が繋がってないのでは?ってことですね。
    千年近く前の物語ですし、普通に有り得そう。
    もしかすると、当時にしてすでに時系列を意図的に入れ替えた構成とか採用してる可能性もなくはないですしw

    >「ザ・主婦」みたいな妻
    ww

    >とまぁ、とにかく言いたい放題の内容なのだ。

    男の感覚はいつの時代も変わらないなあ、と思いつつ。
    何となくこの場面は覚えがあります。昔読んだことがあるのかも。

    >いざ、自分も品評される女性の側であると思えば、正直な所「やかましい」という一言に尽きるのだ。

    ごもっともw

    >要するに、脩子は自分の存在が引き起こしたバタフライエフェクトの、その先が知りたくなってしまったのである。


    や、藪蛇の予感しか……w

    >「いや、あなたのことなんだけどな!?」

    おお、ついに言ったー!

    >命婦はてっきり、宮さまは敢あえてはぐらかしているのだと思っておりましたが……

    あ、命婦にもバレバレだったんですね。

    >「どこに出しても恥ずかしい宮姫」

    これは秀逸w

    >「えぇ、まぁ。残念ながら」

    この返答は、台詞だけで表情がすぐ浮かびますねw

    >「いや、わざわざ忘れさせた意味は……!?」

    何か、次の一手を思いついたんでしょうかね。
    正式に求婚開始する……とか?

    >ふたたび脩子の屋敷を訪れた光る君は、三歳ほどの幼女を抱きかかえていた。
    >一方で、脩子の傍かたわらにも、これまた九歳くらいの少女がいて。

    あ、あれっ。
    予想外の方向に話が……これは一体?w


    今回はラブ度多め、というか少女漫画展開で面白かったです。
    ようやくというか、ついに明確に思いを打ち明けたことで、物語が急速に展開するのかな……と思いきや、まさかの隠し子?騒動でしょうか。まあ隠し子なはずがないのは明白ですが、この展開が二人の進展にどう絡んでくるのか……恋愛系も大好きなのでわくわくしております。

    作者からの返信

    >時系列が繋がってないのでは?ってことですね。
    千年近く前の物語ですし、普通に有り得そう。
    もしかすると、当時にしてすでに時系列を意図的に入れ替えた構成とか採用してる可能性もなくはないですしw

    もともと趣味で書き始めた物語に、途中からパトロン兼クライアントが生えてきて何やかや口出しし始めた、みたいな流れだったようですし、なかなか難しい所もあったんじゃないかなぁと邪推するところです。


    >男の感覚はいつの時代も変わらないなあ、と思いつつ。何となくこの場面は覚えがあります。昔読んだことがあるのかも。

    個人的には、千年を隔てていても人間の本質は変化なしかよ〜、ちゃんと地続きなんだなぁ、と感じられる面白ポイントだと捉えていたんですが。
    この雨夜の品定めにムカついて読むのを辞める人もけっこう多いそうで……受け取り方は人それぞれですねぇ。


    >ごもっともw
    雨夜の品定め、なかなか面白いんです。
    色々端折ってしまいましたが、あーでもない、こーでもないと悩んだ結論が『もうこうなったら、贅沢言わない、性格以外全部どうでもいい。ましてや容貌なんて論じるつもりもない』なんて言い出しちゃうほどですから。
    ほんとリアルというか、人間くさいというかw


    >や、藪蛇の予感しか……w
    >おお、ついに言ったー!
    ラブコメの波動は健康にいいですからねw

    >あ、命婦にもバレバレだったんですね。
    知らぬはニブちんばかりなりw
    かくとだに、の和歌なんて平安時代の人からしたら、めちゃくちゃ明からさまでしょうし……

    >これは秀逸w
    この言い回し、私も気に入っているところでして。触れてもらえて嬉しいですw

    >この返答は、台詞だけで表情がすぐ浮かびますねw
    不本意ながら惚れちゃったんでしょう、本当に不本意ながらw

    >何か、次の一手を思いついたんでしょうかね。正式に求婚開始する……とか?
    いよいよ巻き返しの逆襲なるか……?
    彼には頑張って欲しいところですw


    >今回はラブ度多め、というか少女漫画展開で面白かったです。
    ようやくというか、ついに明確に思いを打ち明けたことで、物語が急速に展開するのかな……と思いきや、まさかの隠し子?騒動でしょうか。まあ隠し子なはずがないのは明白ですが、この展開が二人の進展にどう絡んでくるのか……恋愛系も大好きなのでわくわくしております。

    ラブコメは私も書いていて筆がのりましたw
    血なまぐさい事件の話ばかりなので、ここらでひとさじの少女漫画展開をば……。
    隠し子騒動で「これは一体?w」と驚いていただけたようで、筆者としてもニコニコです。

    いつも感想をありがとうございます!
    また、返信が遅くなり申し訳ありません……!
    私もやっとこさGW突入できました……暦通り職種のつらいとこですねぇ_(+Д+_`)

  • 其の肆への応援コメント

    >「それは良かった。僕、あなたに可愛らしいと思われたくはないので」

    「いつまでも子ども扱いするな」って意味ですよねw

    >女房の手による代筆は、、、、、、、、、、、それほど、、、、までに、、、一般的、、、なこと、、、である

    あ、そうなんですか! それは知らなかった。

    >御簾越しに縊くびり殺す方法だとか、凶器を消失させる方法だとか

    私も最初は見事にここに引っ掛かりましたね。
    お見事なミスディレクションでした。

    >一応、昨夜のうちに、検非違使たちには一通りの指示を出しておいたんですけど

    話と仕事が早い。

    >空蝉が衣だけを残して去ったように、この乳姉妹の女房も、恋文の返歌を身代わりに残して逃げたというわけである。

    ふうむ。
    予想はしてましたが、回収が上手いですねえ。

    >ほら、野山に分け入れば、蝉の抜け殻なんて、掃いて捨てるほどあるじゃないですか

    なるほど。ここも脩子の影響で変わっちゃってるんですねw
    そういや山で蝉の抜け殻が鈴なりになってるのを見たことがあります。昔はもっとすごかったのかも……

    >光る君の女性関係の中からネームドが一人減ったというだけの話だろう。

    ネームドww

    >(一人くらい減ったところで、うん、誤差の範囲に違いない)

    こっちもヒドいw

    >「妙なところで、似たもの同士ですこと」

    私は、自分に関係ない事件だと命婦派で、被害者の時は脩子派ですかねえ。わかりやすい悪なら悩まなくていいんですがw

    >ちょっと悪いことしたかな? と僅かばかり反省する脩子なのだった。

    安定の鈍さよ……w


    動機は外れでしたが、後は概ね当たって面目(何の?)保ちました。
    わかってみればシンプルというのは、ミステリとしては理想ではないでしょうか。後々、もっとハイレベルな謎が出てくると思うと楽しみです。次は当てられるかなあw

    いよいよ子供扱いを脱した光の君の攻勢も楽しみ。

    作者からの返信


    >「いつまでも子ども扱いするな」って意味ですよねw
    うふふふふw

    >あ、そうなんですか! それは知らなかった。
    『王朝の恋の手紙たち』(角川ソフィア文庫)によれば、お姫さまが初手から直筆で返すことはまずないそうで。
    侍女の代筆によって焦らして焦らしてようやく、満を持して本人が! という段階を踏むのが様式美なんだそうです。本当にまどろっこしい!

    >私も最初は見事にここに引っ掛かりましたね。お見事なミスディレクションでした。
    きちんと機能したようで、一安心です

    >話と仕事が早い。
    原典の源氏も、色ボケ以外は有能ということになっているのでw
    まぁその色ボケ具合が致命的ではあるんですがww

    >予想はしてましたが、回収が上手いですねえ。
    実は本作、プロットなしの行き当たりばったりで書き始めたものでして……一章の本文を書き進めながら、二章の内容を考えたり。二章を書きながら、同時並行で初めて『空蝉』の帖を読んでみたり(遅い)
    でも原典の方で、空蝉〜の和歌を見つけた時は「こりゃ使えるぞ!」とテンションぶち上がりましたw
    プロット立てずに書き始めると、思わぬ所で繋がることもあって、楽しいんですよね。
    自分でも驚きながら書き進められる、みたいな感じで。

    >そういや山で蝉の抜け殻が鈴なりになってるのを見たことがあります。昔はもっとすごかったのかも……
    ひぇっ、鈴なり……:(´ºдº:;`):
    あの、いかにもな節足っぷりがどうにも苦手でして。ゾッとしますね……

    >ネームドww
    >こっちもヒドいw
    空蝉なんかは、嫌で源氏から逃げようとするくらいですからねぇ。
    可哀想だから、モブのままでいさせてあげましょうw

    >私は、自分に関係ない事件だと命婦派で、被害者の時は脩子派ですかねえ。わかりやすい悪なら悩まなくていいんですがw

    私は結構、昔の凶悪事件のWikiなんかを読んでは、犯人の動機や生い立ち、一審・二審ではどういう態度・証言をしてどういう判決が出た、云々を知ろうとしてしまうタチなんですよね。
    正直、完全に興味関心、好奇心からの行動です。
    下手な社会派ルポなんかより、よっぽど情報量が多いし読みものとしても興味深いですからねぇ、ついつい読んじゃう。
    でもそういうの、被害者の遺族からしたら不愉快だろうなぁとも思うんです。
    だからこのエピソードは、自分へのちょっとした戒めも込めてたりします。当事者感情を忘れるな、という。


    >後々、もっとハイレベルな謎が出てくると思うと楽しみです。次は当てられるかなあw
    ひぇっΣ(゚ロ゚」)」
    ハードルががが……お眼鏡にかなうことを祈りますw

    >いよいよ子供扱いを脱した光の君の攻勢も楽しみ。
    三章では怒涛の攻めを見せてくれるはず……!


    いつも感想と考察をありがとうございます!!


  • 編集済

    其の参への応援コメント

    【04/08追記】
    ネタバレぽかったので下げておきます。


















    読むのに間が空いてしまいましたが、その間も推理してましたw
    これ、もしかすると章タイトルがヒントになってるのかな、と。
    「空蝉」=身代わりということで、最初の女房が六の君を殺し、すり替わっていた可能性がありますね。

    左馬頭とのやりとりは「御簾の下から返歌の文が返される」だけなので、おそらく手しか見えてないわけで。入れ替わりは簡単なはず。左馬頭の後に立ち去れば、状況成立です。

    殺し方も、六の君の隙を見て絞殺したなら、立ち去る際に凶器を持ちかえれば済みますし、一番シンプルかも。

    動機はうーん。まったくの憶測ですが、左馬頭と男女の仲だったとか? ちょっと弱いかな。

    ……以上、前よりましな推理だと思うので公開しつつ、本編を読みながら検証したいと思います。さて、どうなるのかw


    >それには何らかの仕掛けがあって、

    むむ。
    ここの応答とは違う話ですが、今章のタイトルは「空蝉」を含む和歌なんですよね。これにミステリー的な含みがあるなら、入れ替わりや別人の偽装的な展開が濃厚……?(逆推理)

    >これに関しては、左馬頭どのが。『間違いなく六の君のお手蹟てだった』と断言していますね。

    ふむふむ。
    でもこれは、普段から六の君が女房に普段から返歌を頼んでた可能性もありますね。脩子と同じでw 乳姉妹なら気安い関係の確率高いですし。

    >「かな/かな」と揃った末尾には、ひぐらしの鳴き声が掛かっているものだとされる。

    おおー、流石にハイレベル。

    >「何でも昨夜、宮中警固の滝口たきぐちの武士が、鵺の啼き声を聞いたのだとか。ちょうど同日の晩に起こったことだから、六の君殺しと結びつけちゃったんでしょうね」

    リアルタイムだと、まあわからなくもないw

    >光る君の手を引いて「ひと狩り行こうぜ?」と、夏の野山に繰り出したのである。

    すごいドヤ顔が再現されたw
    どんなヒロインですか!

    >結局、その一連の出来事によって、思考の柔軟な十歳の少年は、すっかり物の怪の存在に懐疑的となったというわけである。

    なるほどなるほど。
    話が早いわけですね。
    こういう過去話を経て、理解度の説明があるのはよいかと。
    最初、鵺への二人の反応見た時は「え?」と思いましたから。

    >光る君は、楽しげな猫のように双眸そうぼうを細めると、先を促すように小首を傾げてみせる。

    ここの表現はいいですねー。

    おっと、解答編は次回ですかね。
    今度は間を置かず読み進めたいです。


    【04/08追記】
    モンハンネタは偶然だったんですね。てっきりそれだと思って笑ってしまいました!

    推理については、よく考えたら以前に「脩子に専門的な知識はない」とあったので、それなら知られていない毒とかは使われないかな、と考え直したのです。時間を置いたからわかったことですがw

    春先は何かと忙しくなりますよね。
    時間ができてからで大丈夫なので、お気になさらず。私も追いつかれないよう少しでも書き進めたいところです。

    作者からの返信

    >これ、もしかすると章タイトルがヒントになってるのかな、と。
    「空蝉」=身代わりということで、最初の女房が六の君を殺し、すり替わっていた可能性がありますね。

    うはぁ、名推理……!!
    なんかもう全部言い当てられちゃって「あわわ……!」となっております。
    梶野さんが冴えていらっしゃる……というのも勿論あるでしょうが、それ以前にあまりにも古典的だった、というのもありますね(^^;;
    でもあの和歌の内容を見た瞬間に、これしかない! と引きずられてしまったような形ですw
    さすがにあの章タイトルだと、露骨すぎましたかねぇ。
    本当に、どこからが情報開示のしすぎなのか/開示が足りないのかは、匙加減が難しいところです。


    >おおー、流石にハイレベル。

    和歌の、とりわけ贈答歌って、本当に凝ってるんですよね。
    ちなみに源氏物語には、795首も和歌が出てくるそうで。本当に驚きです。

    >リアルタイムだと、まあわからなくもないw

    現代でも、何かとこじつけようとする人は後をたちませんからねw
    人はいつの世も、信じたいように世の中を切り取るものなのでしょう

    >すごいドヤ顔が再現されたw どんなヒロインですか!

    これを書いた時点では知らなかったんですが、「ひと狩り行こうぜ」ってモンハンのキャッチコピーらしいですね。
    ある意味モンスターをハントしようとしているシーンなので、我ながら偶然の一致に笑ってしまったところですw

    >こういう過去話を経て、理解度の説明があるのはよいかと。最初、鵺への二人の反応見た時は「え?」と思いましたから。

    ひかる君に関しては、あるいみ英才教育という形ですねぇ。まぁ、本人に自覚があるのかはさておき、ですが。

    >ここの表現はいいですねー。
    ありがとうございます。ここは何気に自分でも気に入っていたりw

    >おっと、解答編は次回ですかね。今度は間を置かず読み進めたいです。

    私の方も転職でバタついておりまして、神風止まっちゃってますしね。
    でも身の回りが落ち着いたらまた、お邪魔させて頂きます。
    は〜4月ってやだやだ。

  • 其の弍への応援コメント

    >「毎度、事件の話を持ってくる僕が言うのもなんですけど……。宮さまも、本当に物好きですよね」

    この設定、ミステリー的にはすごく便利ですね。
    シリーズ化を睨んでのものかと想像したり……w

    >直衣というのは男性貴族のカジュアルな平服だから

    わかりやすい!

    >現代であれば『それは急激な気圧の変化によるものだ』だとか、『皮膚表面が気化熱によって急激に冷やされるために、組織が変性して裂ける生理学的現象だ』などと説明がなされることだろう。

    これ、漫画とかで大々的に援用されたおかげで、今でも真空だと思ってる人が多いですね。私も長く信じてましたし、ある意味で現代でも迷信は続いている例かもしれません。

    私が見たのは「風で飛んだ砂粒などで切れた」だったんですが、調べたらアカギレ説もあるんですね。さらに浪漫がないですけどw

    >だからこそ、それを避けるための実益、、だった。

    「実益」はこの後段で説明されるので、こちらは「暇つぶし」の方がよい気がします。「暇つぶしと実益」の両方を補完出来ますし。

    >あるいは虎の尾の上でブレイクダンス、地雷原の上でコサックダンスを踊るようだとでもいうべきか。

    「逆鱗をぎゃりぎゃり」もいいですが、こちらもなかなかノリがいいですね。平安時代とのギャップが凄い!w

    >「父上は、本当は僕のことを嫌っていらっしゃるんじゃないかって。時々、本気でそう思うことがあるんですよね……」

    うわあ……表情が目に浮かんだw

    >死んでから三日くらい放置された魚のような目をしてそう呟いた。

    いや、ここまでとはw

    >婿むこがね

    「婿にすることに決めてある人」
    なるほど、勉強になります。

    >だが、左衛門督といえば、左衛門府の長官である。

    ここは「だが」ではなく、「確かに」などでは?
    光る君の言い分に納得しているわけですから。

    >おまけにいえば、生まれが全てのこの時代。

    あれ、でもこの続きでは否定的ですね。
    「確かに」だとスムーズに繋がらないので、「だが」を消すだけの方がいいのかも……

    >乳姉妹というのは、同じ乳を飲んで一緒に育った、乳母の子どものことを指す言葉だった。

    乳母の存在は知ってましたが、よく考えたらタイミングよく子供を産んだばかりの侍女がいるの不思議ですね。貴族の出産に合わせて用意するんでしょうか。或いは子供が多いからいくらでも見繕えた?

    >だがそんな風に、空の胃の腑ふに酒ばかり入れていては、酔いが回るのも早くなる。

    これは悪い酒の飲み方ですね! 仕方ないけど。



    ふううむ……平安版「まだらの紐」ですね。
    今のところ全然わかりませんが、乳姉妹の持ってきた白湯がくさいと予想しときます。

    定刻に持ってこさせるのは持病の薬を飲むため。
    乳姉妹はそれを知らず、左馬頭に頼まれ、酒なり薬なりを白湯に入れた。惚れ薬的な意味で。
    姫は左馬頭を返した後に薬を飲み、それが仕込まれた薬や酒と悪性の反応を起こして、首を掻きむしり死んだ……とか?

    医学に疎いので適当ですが、急性のアレルギー反応とか。首の絞められ跡は説明付きませんが、多分フェイク。根拠ないけどw 掻き毟った跡がそう見えたとか。
    ここはちとへっぽこ探偵には想像がつきません。そういう類の症状があるのかも。

    さて、次回で種明かしまで来ますかね……?

    作者からの返信

    >この設定、ミステリー的にはすごく便利ですね。
    連作短編だと、誰かが事件を持ってきてくれないと話が進みませんからねw


    >これ、漫画とかで大々的に援用されたおかげで、今でも真空だと思ってる人が多いですね。私も長く信じてましたし、ある意味で現代でも迷信は続いている例かもしれません。

    ですねぇ。まぁ、あかぎれなんてのよりは、真空とかの方が圧倒的にロマンありますしw
    それに、一度「へぇ、そうなんだ」とインプットされてしまった情報って、自分から再度アクセスしない限りは、覆る機会もないですしねぇ。


    >「実益」はこの後段で説明されるので、こちらは「暇つぶし」の方がよい気がします。「暇つぶしと実益」の両方を補完出来ますし。
    おや。これは確かに。
    修正入れましょう。

    >「逆鱗をぎゃりぎゃり」もいいですが、こちらもなかなかノリがいいですね。平安時代とのギャップが凄い!w
    言葉遊び、好きなんですw
    現代人を歴史ものに突っ込むと、外来語でも遊べちゃうからいいですよね〜
    まぁ「世界観が壊れる」と嫌がる方もいるようなので、良し悪しですけども。

    >うわあ……表情が目に浮かんだw
    >いや、ここまでとはw
    全ては桐壺帝が悪いw


    >ここは「だが」ではなく、「確かに」などでは?
    光る君の言い分に納得しているわけですから。
    >あれ、でもこの続きでは否定的ですね。
    「確かに」だとスムーズに繋がらないので、「だが」を消すだけの方がいいのかも……
    ふむ、確かに。
    ううむ、語感の調整を含め、ちょっと代替表現を模索してみるべきですね。


    >乳母の存在は知ってましたが、よく考えたらタイミングよく子供を産んだばかりの侍女がいるの不思議ですね。貴族の出産に合わせて用意するんでしょうか。或いは子供が多いからいくらでも見繕えた?
    これは、貴族の出産に合わせて募集がかかっていたものと思われますね。
    主人の結婚に合わせて自分も励む、というケースはあるかもしれませんがw

    >ふううむ……平安版「まだらの紐」ですね。
    今のところ全然わかりませんが、乳姉妹の持ってきた白湯がくさいと予想しときます。
    うふふふふw
    まだ次話も情報開示ターンが続きますし、推理内容にはノーコメですが。
    でも、読者さんの推理予想が見られるの、めちゃくちゃ嬉しいです。
    なかなかない機会ですからねぇ……自分は答えを知っている状態で書くわけですから、初読の人の視点には逆立ちしたってなれないですし。
    「ヒント出しすぎ? 出さなすぎ?」
    「ツッコミどころ多すぎるかな……」 と日々悶々としてますw
    ミステリを書くって、難しいですねぇ。

  • 其の伍への応援コメント

    鬼という概念が、ただの怪異ではなく「見えぬもの」としての象徴性を持つ点が、平安文学の奥行きを感じさせるお話でした。

    カクヨムコン10、中間選考突破おめでとうございます。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます!
    えぇ、平安時代はその点がやはり趣深く、つい題材に取り上げてしまいます。

    悠鬼さんも、中間選考突破おめでとうございます。

  • 其の壱への応援コメント

    >男は闇に目を慣らすため、一度瞳を閉ざすことにした。

    夜闇に関する描写が的確でいいですね。
    カクヨムの作品では、作者が「暗い」ことを忘れがちで、何度も指摘した覚えがあります。ライトもなしに夜の山に登る話とか。あまりに多いので、私が細かいこと気にし過ぎなのか?と思うくらいでしたが。

    その点、月を隠し、目の慣れまで含めて描写がされている点、納得度が高くて大変私の好みですw

    >「ぬ、鵺ぬえだ……! 鵺が出た……!」

    おお、平安妖怪の有名どころ!

    >光る君が代筆した返歌の文に、のちの頭中将とうのちゅうじょうはいたく感激してしまったらしい。

    この展開は何となく予感ありましたw

    >仕方なく書いた張本人に対応を丸投げするようになってしまったというわけだ。

    でもこの展開は想定外。

    >そういうわけで、脩子の和歌と筆文字の出来映えは、それはお粗末なものだった。
    >だというのに、それを『娯楽』として要求してくるあたり、光る君もつくづく性格が悪い。

    歪んだ愛を感じますねえw

    >醤ひしお酢すをそへて食たうぶる松茸まつたけに
    >       満ち盛りたる秋の香のよさ

    グ、グルメ小説ならアリだったかも……

    >「なんとまあ……。歌仙かせんを五百回ぐらい殴なぐった上で樽たるに詰めて、坂道を転がした後に詠ませたような出来ですこと」
    >「ぐっ、空也上人くうやしょうにんが仏像を吐く勢いで罵倒ばとうするじゃない……。私は先端恐怖症なんだ。あんまり尖とがった酷評はやめてちょうだい」

    ここのやりとり、最高ですね!
    空也上人、なつかしいー!

    >「……心を許されていると喜ぶべきなのか、未いまだに子ども扱いされているのだと、悲しむべきなのかな。何の含みもなく無頓着むとんちゃくに振る舞われると、ちょっと複雑というか」

    ここまで言われて気付かない、安定の鈍さよ……

    >かくとだに、えやはいぶきのさしも

    知らなかったのでググって来ましたが、ガチものですねこれ。

    >「それで? 今日はどんな事件の話を持ってきたのかしらね、左衛門督さえもんのかみどのは」

    そうそう、その話でした。

    作者からの返信

    >カクヨムの作品では、作者が「暗い」ことを忘れがちで、何度も指摘した覚えがあります。ライトもなしに夜の山に登る話とか。あまりに多いので、私が細かいこと気にし過ぎなのか?と思うくらいでしたが。

    これ、結構わたしも気になりますねー。
    この手の引っかかりが幾つも積み重なってくると「多分この先も、詰めの甘さが気になり続けるんだろうなぁ……」なんて思えてしまって、つい読むのを止めてしまうこともあったり(ˆˆ;)
    納得度が高いと言っていただけて良かったですw


    >おお、平安妖怪の有名どころ!

    鵺、知名度は高いんですけどね……実際のフォルムを書き出してみると、案外間抜けだったりしてw
    何しろ狸の胴ですからね、めっちゃ弱そうというか何というか……。
    少年誌に出てくる鵺って、なぜか概ね強キャラですけど、アレ何でなんでしょう。漢字が格好いいからかな?


    >この展開は何となく予感ありましたw
    >でもこの展開は想定外。

    フラグがびんびんでしたからねw
    あとは脩子が面倒くさがったのが全ての原因ですw

    >歪んだ愛を感じますねえw
    うふふふふw
    この状況になってくると、もう脩子自作直筆の和歌なんて、すっごいレアな代物なんでしょう

    >グ、グルメ小説ならアリだったかも……
    グルメ小説でもアウトなんじゃないかなぁw
    ずっこけ和歌、捻出するのには割と難航しました……。

    >ここのやりとり、最高ですね!
    >空也上人、なつかしいー!
    あの像って、一度でも見たらなーんか印象に残りますよねぇw
    何とも言えない表情で、ぽぽぽぽぽ……ってw

    >ここまで言われて気付かない、安定の鈍さよ……
    鈍いですよねぇ(遠い目)

    >かくとだに、えやはいぶきのさしも
    >知らなかったのでググって来ましたが、ガチものですねこれ。

    なかなか情熱的な和歌なんですけど……脩子はあの通りニブチンですからねぇ(すっとぼけ)

    >そうそう、その話でした。
    えぇえぇ、本当に本題が進まねぇ……(白目)

  • 其の肆への応援コメント

    >随分と展開が早いな、と思ったんだ

    なるほど、確かに。

    >一昨日に右目を怪我して、包帯を巻いていたそうですけど

    ここは「一昨日」というのがミソですね。
    過去の怪我で眼帯などをしてるなら、武官であれば訓練で日常生活程度はこなせるようにするでしょうから。
    もしそうなら突っ込まないと、と思っていたので流石です。

    >「右目で見る景色と、左目で見る景色……。厳密にいえば、二つは全く同じものではないのよね。右目と左目、両方で見た景色を合わせることで、人は物との距離や奥行き、立体感なんかを掴んでいる」

    おお、現代知識。

    >「ね、上手く行かないでしょう」

    ああ、なるほど。わかりやすい実践。

    >撲殺ぼくさつというからには、ある程度、両足に踏ん張りが利く人間でないと難しいはずだしね。

    まあそうでしょうね。
    それにもし逃げられたら追いつけないかと。
    撲殺だと一撃で殺すのはなかなか難しいですし。

    >悔くやしかったら、早く一人前になることだね」

    これは見事なフラグが……w

    >「いやそれ『性別が可愛い』と言っているのと同義じゃん」と思ってしまう時点で、お察しである。

    確かに。
    なんでこういう文化になったんでしょう。貴族同士、政略結婚的な流れでしょうか。武将の姫とかも相手選べませんでしたが、でも平安時代は文出す相手は選べたんですよね。容姿が気にならない人間が大勢とも思えませんし。ううむ、謎。

    >そこに移り住んだ女おんな四しの宮みやだから、脩子の通称は〝藤の宮〟だ。

    なるほど。ここで整合性は取れるわけですね。


    間が開きましたが、拝読。
    謎解き、よかったですよ。ちょっとしたものですが、オードブルとしてはちょうどいい塩梅かと。
    光の君との関係や先で登場しそうなキャラの伏線など、何気に細かく盛り込まれてるなと感じました。先が楽しみです。

    そういや今頃気づきましたが、この作品一話が5000〜7000字なんですね。読みやすいので途中まで気が付きませんでした。道理でボリュームがあるなあと!w

    作者からの返信

    毎話感想をありがとうございます……!!

    >ここは「一昨日」というのがミソですね。
    
>過去の怪我で眼帯などをしてるなら、武官であれば訓練で日常生活程度はこなせるようにするでしょうから。
    
>もしそうなら突っ込まないと、と思っていたので流石です。

    よかったセーフッ!
    というか、やっぱりよく見てらっしゃいますね。私もその手の引っ掛かりには、ついつい目がいくタイプですがw


    >それにもし逃げられたら追いつけないかと。

    >撲殺だと一撃で殺すのはなかなか難しいですし。

    撲殺って、衝動的な殺人の手法としてはよく見かけますけど、けっこう反撃されるリスクも高いですしねぇ。
    一撃で昏倒させることができなかった場合、本件のような足の悪い人間が犯人だとすると、返り討ちエンドも普通にありえそう。




    >これは見事なフラグが……w
    
うふふふふwww


    
>「いやそれ『性別が可愛い』と言っているのと同義じゃん」と思ってしまう時点で、お察しである。
    
>確かに。

    >なんでこういう文化になったんでしょう。貴族同士、政略結婚的な流れでしょうか。武将の姫とかも相手選べませんでしたが、でも平安時代は文出す相手は選べたんですよね。容姿が気にならない人間が大勢とも思えませんし。ううむ、謎。

    これに関しては、おっしゃる通り『政略結婚』という意味合いが大きいのかな、と。
    あるいは『資産形成』という面でしょうか。
    というのもこの時代、屋敷や土地荘園、米やら絹やらの現物貨幣といった財産は、親から娘に引き継がれるんですよね。
    つまり平安時代において、財産を持っている(いずれ受け継ぐ)のは女性なんです。意外ですよね。
    要するに、男は実家の太い女を奥さんにして婿入りしろよ、ってことですね。だからこその通い婚。
    なので結婚する相手に対しては、割と美醜は二の次みたいなところがあったのだと思われます。

    実際、源氏の第二帖では『結婚相手の姫をどう選ぶべき?』みたいな内容に関して、野郎どもがあーでもないこーでもない、と論じるシーンにかなり尺を取られているんですが。

    皆でいろいろ悩んで議論した挙句、出た結論が『もうこうなったら、贅沢言わない、性格以外全部どうでもいい。ましてや容貌なんて論じるつもりもない』ですからね。
    おいおいマジか、と笑けてきますw
    『性格ただ一点だけで選んだ上で、オプションで芸事やら教養やら風流を解する心があれば儲けもの。でもそんなもん、後から仕込めば上辺だけでも身につくだろ、いけるいける!』なんて言い出す始末です。
    それでいいのか平安貴族。

    まあ上記の例は、結婚相手としての正妻や妾妻を選ぶ場合のようです。
    別に結婚しなくても、恋人関係にはなれますからね。
    そして、宮中で女官として働く中級貴族の娘なんかは、働いている以上は容姿を男性に見られる機会があります。
    男性貴族からすれば、そういう女官は『最初から容姿がわかっている、お手軽に味見できる相手』だったみたいですね。


    
>謎解き、よかったですよ。ちょっとしたものですが、オードブルとしてはちょうどいい塩梅かと。

    前話のラストの台詞がいかにも『ここで情報開示はクローズドですよ』と示しているのに、見ようによってはその後に『片目に包帯』と新情報が出てきたようにも読めなくはないので、個人的には若干のアンフェア感があるんですが……
    でもこの情報、さすがにこれより前には盛り込めないんですよねぇ……悶々。
    まぁ読者さんからクレームは入っていないので、ギリ許容範囲内なんですかねぇ。難しい。


    
>光の君との関係や先で登場しそうなキャラの伏線など、何気に細かく盛り込まれてるなと感じました。先が楽しみです。

    うふふ、ありがとうございます。伏線張るの、好きなんです。
    伏線って、Web小説ではあまり歓迎されないようですけど……流石に賞レース系では評価されると信じたいところです。


    

>そういや今頃気づきましたが、この作品一話が5000〜7000字なんですね。読みやすいので途中まで気が付きませんでした。道理でボリュームがあるなあと!w

    えぇ、どう考えてもWeb向きじゃないんですよね(号泣)
    確か、Web小説に最適だとされるのは、1話あたり3000〜5000字くらいでしたかね? 
    そんな短い文量の末尾で毎話引きを作るというのが、どうにも私には難しいようで……もう開き直って1節ずつ載っけてますw


  • 編集済

    其の参への応援コメント

    【03,07追加】

    >平安時代というのは、そういったモノ、、たちが、日常的に跳梁ちょうりょう跋扈ばっこしていた時代なのだ。

    バリとかは今でも精霊が日常的に存在する国らしいですね。いや日本もわりとどこでも神様がいたりする点では平安時代と地続きなのかもw

    >きっとあの感覚こそが、鬼で、妖怪で、神で、怨霊の正体だったのだ。

    アマビエとか流行りましたもんね。令和でも。

    >だが、脩子からすれば、不充分な情報を持って来る方が悪いのだ。

    安楽椅子探偵は無理なタイプw

    >現場を見た検非違使たちの中には『本当に狐狸が化けていたから、人の身体での目算を見誤ったんじゃないか』なんて言い出す者も、現れているみたいで

    ここは元武官が全く同じことをすでに言ってるので、その言葉を引いて「信じ始める」「納得してしまう」方が自然だと思います。「さっき武官が言ってたよね?」てなったので。

    >「それじゃあ、大の男でも飛び石から落ちてしまうことに納得できたのなら……。狐狸が化けた、なんて話を信じる人間もいないわけね?」

    ふううむ……なんだろう?
    単純に元武官がわざと池に落ちたのか、とも考えましたが、動機の点で薄い気がするんですよね。呼び出しに応じないのももっともだし。

    暗くて足元が見えなかったとか? 
    夕方から半日前なら明け方近いのかも……いや占い師が見てたくらいだから暗くはないのか。

    もしかすると、飛び石自体がぐらついてたりとか。人が乗ることを前提にしていない造りとかで。……ないか。

    うーん、わからん。答えが楽しみ。


    【03,07追加】

    >このコメントで、そうとも読めるのか、と目から鱗でした。

    私は逆に、解釈の曖昧さを利用したトリックなのかと疑ってましたw
    こういう人によって解釈が分かれる言葉は、厳密な基準を求められる場面では避けた方が無難そうですね。私も気を付けようと思いました。

    作者からの返信

    >バリとかは今でも精霊が日常的に存在する国らしいですね。
    世界各地で、自然に超常的な生命体の恣意を見出す文化がある。これ、本当に興味深いなぁと思います。

    >いや日本もわりとどこでも神様がいたりする点では平安時代と地続きなのかもw
    道端なんかに設置されている小さな赤い鳥居って、ゴミのポイ捨て防止のためらしいですよね。あれを設置すると、ポイ捨てが減るのだとか。
    そう考えると、「日本人の大半が無宗教」というのは果たして真なのか……? なんて思ったりw
    こういうのも、ある種の信仰だと思うんですけどねー。

    >アマビエとか流行りましたもんね。令和でも。
    アマビエ、あれは本当に興味深かったですね。
    まさか令和の世で、リアルタイムに妖怪から神になっていく変遷を見られるとは……。非常に貴重な体験でした。
    ま日本人は過去にも、天然痘だって疱瘡神として祀ってきた民族ですからね。根っこの精神性というものは変わっていないんでしょうw

    >ここは元武官が全く同じことをすでに言ってるので、その言葉を引いて「信じ始める」「納得してしまう」方が自然だと思います。「さっき武官が言ってたよね?」てなったので。
    確かに言われてみるとくどいですね、変えましょう。
    ご指摘ありがとうございます!

    >夕方から半日前なら明け方近いのかも……いや占い師が見てたくらいだから暗くはないのか。
    このコメントで、そうとも読めるのか、と目から鱗でした。
    広辞苑を引くに、半日とは「1日の半分」としかありません。
    ただこの1日の定義が、人によってまるで違うようですね。1日を文字通り24時間だと受け取る考え方もあれば、人間の概ねの活動時間の約半分、と取る考えもある、と……。
    ネットで検索をかけると、「半日労働の半日って何時間みとけばいいの?」やら「半日開催ってどれくらいだと受け取ればいい?」やら「病院で半日かかるって言われたけど、どれくらいで終わるのか」やら、知恵袋系の質問サイトが阿鼻叫喚でした……。
    私自身、夕方から半日前──というのは朝〜昼程度を想定したものでしたが、こんなに受け取り方に幅がある表現なら避けた方がよさそうですね。
    ちょっと時間ある時に代替表現を考えてみようと思います。
    これ、自分じゃ絶対に気づけなかった穴ですね……


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    其の弍への応援コメント

    【03/05追記】

    >抜け目なく脩子ながこの手元を覗き見ながら出て行った。

    本編とは関係ない話ですが、ここで「ながこ」と主人公の名前にルビが振られていますよね。長編の難読名には定期的にルビを振るべきと私も考えているんですが、どの程度の間隔(何話ごととか)でルビを振ったものか悩ましいところでして。伊井野先生は何かルールとか設定されてますか?

    >唐菓子とは、米粉を練って油で揚げた、中国伝来のお菓子だ。

    現代でもありますね、こういうお菓子。揚げ餅的な。名前がわかりませんが……あれは中国由来だったのか。

    >「気にならないと言ったら嘘になる、と言ったら嘘になる──」
    >「と言うのも嘘になるんでしょう、知ってます」

    本当に捻くれてるw
    ヒロインの性格が如実に表れてる場面ですね。

    >「ちょうど、昨日起きたばかりの殺人事件があるみたいですよ。どうやら殺されたのは、元・河内国かわちのくにの国司こくしだった男で……」

    おっ、何かミステリーぽくなってきました。
    ミステリーも好きなのでワクワクします。

    >死後経過のサンプルは、その辺にいくらでも転がっているのであるからして。
    > 検非違使たちの見立てというのは、意外と馬鹿にならないものだった。

    なるほど。意外かつ説得力がある。

    >「いくら急いでいるからといって、そんな足で飛び石を飛んで行こうだなんて、普通は思いつきません。

    ですよねえ。むしろ武官が怪しくなったくらいで。
    ふうむ。も少しヒントが欲しいw

    狐狸の話もまだ見えてこないし、続きが気になりますね!


    【03/05追記】
    丁寧な回答ありがとうございます。

    なるほど……特にスパンを開けないという考えはありませんでしたが、考えてみれば漫画何かはほぼ毎回ルビ振られてますし、それを鬱陶しいと感じたことはないですね。もちろん今作でも。

    私も先生と同じタイプで、たとえ読めても難読にルビが振られていることに抵抗を感じないタイプです。絵本のように逐一ルビがあると流石に気になるかもですが、基本的に幅広い読者に寄り添う姿勢の表れだと考えます。

    ただ、去年やった感想企画の参加者には、ルビの進言に「この程度が読めない読者は結構」とはっきり言われる方もいて、色々な考え方があるなぁ、とは思いました。うるさくない程度というのも個人差があるようで、結局は主観で決めるしかなさそうです。

    私はエンタメ寄りなので、先生と同じくこまめにルビを入れる方向ですかね……ブラバされたくないですしw

    あ、私も素直な善人を描くのは苦手で、皮肉の応酬とかの方が生き生き書けるタイプです! 恋愛小説だと致命になりそうなので克服したいです!w

    作者からの返信


    >本編とは関係ない話ですが、ここで「ながこ」と主人公の名前にルビが振られていますよね。長編の難読名には定期的にルビを振るべきと私も考えているんですが、どの程度の間隔(何話ごととか)でルビを振ったものか悩ましいところでして。伊井野先生は何かルールとか設定されてますか?

    >>これ、悩ましいところですよね。
    紙本なら本来、その章に初出のものにだけ振るべきなのでしょうが……。

    結論からいうと、私は最終話に至るまで、実は各話に毎回振っています。
    それどころか、序盤の方は1話の中でさりげなく何回も振っていたりします。後半までお付き合いくださる読者さんはさすがに覚えてくれているだろう、と次第に減らしてはいきますが……。それでも最終話まで、その話の中で名前が初出の場合は一応振っている形ですね。
    (本作の場合、1話平均7000字前後でかなり長いということ。また『脩子』は割と一般的な読みではないという自覚がある、というのもありますが……)

    そもそもWebの読者さんは、皆がみな一気読みをしてくれるわけではない、というところがあります。
    むしろ、複数の作品を反復横跳びで読む方も結構いる、とどこかで目にした覚えがありまして……そういう読者さんに「この名前の読み方なんだっけ」と思われてしまったなら、ブラバ率が上がっちゃいそうだな、なんて勝手にビビっているような形ですw

    それに、これは私の所感なのですが……。
    私は自分が文章を読む場合、読める漢字に対しては漢字しか見ておらず、ルビは無意識に読み飛ばしているようなんですよね。読み方に自信がなかったり、読めない時に初めてルビに目がいく、程度でして。
    梶野さんが今まで読んでこられた各話にも、実は毎回(しかも序盤では1エピソードの中で3〜4回ほど)振りまくっていても、「いや多過ぎんか?」とツッコミが入らなかったあたり、もしかすると梶野さんも似たような読み方になっているのではないかな、なんて邪推するところでもありまして。
    (思ってたけど言わなかっただけ、とかだったらごめんなさいw)

    要するに、何を言いたいかというと。
    漢字を問題なく読める読者(キャラの名前を記憶してくれている人)にとって、ルビが多いことはそれほどマイナスに働かないのでは? と個人的には思っている、ということです。
    読める人は案外読み飛ばすし、読めない(忘れてしまった)人は拾ってくれればいいかな、と……。

    とまぁ、つらつらと自論を書き連ねてしまいましたが。
    もしかすると世の中には「ルビが多いとそっちにばかり目がいって、集中できない」という人もいるのかもしれません。
    「他人がどのようにして文章を読んでいるのか」を知る機会などなかなか無いものですから、難しいところですね。



    >現代でもありますね、こういうお菓子。揚げ餅的な。名前がわかりませんが……あれは中国由来だったのか。
    >>ありますよねー、でも名前は確かにわからないw 

    >本当に捻くれてるw ヒロインの性格が如実に表れてる場面ですね。
    >>身内にも「捻くれキャラを書くのはお上手」と定評がありますw 
    素直なキャラをこそ上手に書きたいんですけどねぇ……身内曰く「絶望的に下手」なんだそうでw

    >死後経過のサンプルは、その辺にいくらでも転がっているのであるからして。
    >検非違使たちの見立てというのは、意外と馬鹿にならないものだった。
    >なるほど。意外かつ説得力がある。
    >>実際のところがどうだったのかは、ちょっと分かりません^^;
    九相図(屍が朽ちていく経過を描いた仏教絵図)に関する記述は、平安前期、嵯峨天皇の世にはすでにあったようですが……

    >ふうむ。も少しヒントが欲しいw
    >狐狸の話もまだ見えてこないし、続きが気になりますね!
    >>連作短編形式である関係上、謎の強度は一章より二章、二章より三章と深まっていかねばなりません。なので実は、一章の謎解きが一番自信がなかったりしますw
    続きが気になると言っていただけて嬉しい反面、書き手としてもドキドキ冷や汗ものですwww


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    其の壱への応援コメント

    【03/03追記】

    >円座わろうだの上に腰を下ろした。

    あれ、円座って言うんですね。勉強になります。

    >こてんと小首を傾ける少年を前に「迷惑だよ」と返せば、少年は「またまたぁ」と言って笑う。

    これは女たらしの片鱗が、すでに……!w

    >その無駄に整った顔面で

    ひどいww

    >一度は源氏の姓を賜たまわったにもかかわらず、即位することになった帝も存在するのだ。

    ここはワンポイント、「源氏」の説明が欲しいところです。清和源氏とは関係あるんですかね? 
    「臣籍降下」とあるので、どういう差配かは想像つくんですが、「源氏とは」というところで。

    >つまり、彼は自分の実母を虐め抜いた女たちの園で、生活をする羽目になるのだ。

    なるほど。平安のシンデレラ。

    >そういうわけで、かれこれ二年ほどだろうか。

    おっ、もう二年も過ぎてましたか。
    このトゲトゲした関係も堂に入ってる頃合いですね。

    >……なんて、口が裂けても言えないなぁ」
    「言ってるんだよなあ。よし、裂けろ」

    好き。

    >罹患りかん後に生き残ったものの、顔に痘痕あばたが残ってしまう者も多かったために、顔を隠していても「きっと痘痕を隠しているのだろう」と、怪しまれることはないのだという。

    へーへーへー!

    >物語の通りであれば、今頃は最初の正妻である葵の上と、ギスギス新婚生活を送っているはずの頃合いである。

    なるほど。
    正史?とは違う流れになってるわけですね。

    >(本当に、姉弟きょうだいのような関係になっておいて良かった……)

    いやー、そんなこともないような気がしますけどねえ……w


    この二人の関係性、個人的にツボです。
    しかし説明されればされるほど、桐壺帝はひどい。
    まさに諸悪の根源ですなあ。

    【03/03追記】
    なるほど、それが源平の由来になるわけですね。納得かつ勉強になりました。
    この知識は是非本編に組み入れるべきだと思います。案外知られてないと想いますんで。

    作者からの返信


    >一度は源氏の姓を賜たまわったにもかかわらず、即位することになった帝も存在するのだ。
    >ここはワンポイント、「源氏」の説明が欲しいところです。清和源氏とは関係あるんですかね? 
    >「臣籍降下」とあるので、どういう差配かは想像つくんですが、「源氏とは」というところで。

    >>ふむふむ。こういうご指摘、とてもありがたいです。近日中に、補足を本文に入れますね!

    ちなみにですが、この時代。
    やはり皇族の生活費は国庫から賄われていました。しかし後宮というシステム上、天皇各代で皇族が大量発生してしまいます。
    その全員を養おうとすると、言うまでもなく財政は火の車です。
    なので、適度に臣籍に降下させて、皇族ではなくしてしまおうというわけですね。そして、皇族から降りた人に与えられる姓が『源』か『平』のどちらかだった、という……。
    (平成初期以前はもっと姓にバリエーションがあったんですが、以降は源か平の二つに絞られたみたいです)
    まあ、そういった上記のルール上、各天皇の代で源さんやら平さんが量産されるわけでして。
    なので清和源氏というのは、「自分の一族は清和天皇の息子が祖先なんだぞ!」というルーツを主張しているんですね。

    さて、清和源氏といえば武士のイメージが強いですが。
    臣籍降下して一、二代ほどは上流貴族として朝廷での地位を保証されていたようですが、三代以降はほとんどが没落して地方に下向、そのまま土着して武士・豪族となる例が多かったみたいです。世知辛いなぁ……。

    そう考えると光源氏って、本当に没落一直線のどん底からスタートだったんですよね。それが最終的には貴族のトップですから、彼は彼で、物語に書かれていないところで政治工作を頑張っていたのかも……?w


    >(本当に、姉弟きょうだいのような関係になっておいて良かった……)
    >いやー、そんなこともないような気がしますけどねえ……w
    >>うふふふふ……w

    桐壺帝はねぇ、本当に愉快な人物ですよ(にっこり)
    会話の応酬や豆知識も楽しんでいただけているようで、何よりです。
    豆知識に関しては、Webでは「能書が多い」と敬遠されがちですからね……難しい。
    キャラの関係性や会話の応酬は、私自身、嬉々として楽しんで書いているところなので、書き手の楽しさが読み手さん側にも伝わっているようで、安心しております。

  • 其の参への応援コメント

    >桐壺帝はそう言って、ほけほけと笑う

    ほけほけ。聞き慣れないオノマトペですが、何か雰囲気が伝わっていいですね。何となく憎めない、ならではの空気感があるというか。

    >平安時代において、目合うは娶めあう。そして目合まぐわうの意でもある。

    これは知りませんでした。
    へぇ~へぇ~。


    源氏物語というと漫画「あさきゆめみし」の知識くらいしかない(それもかなり薄れてる)私としては、逐一解説が入るのは大変ありがたいですw

    光源氏と遭遇する展開は読めましたが、この性格は想定外でした。光源氏と言えば「日本史史上最高のヤリチン」というイメージでしたが、小さいのに小憎らしいこの性格も中々。こういう嫌味の応酬は大好物ですが、これは逆にフラグを立ててる奴ですかね……?w

    作者からの返信

    ほけほけ、は雰囲気が伝わると言っていただけて嬉しいです。
    一般的なオノマトペじゃないことは確かなので、時々誤字では? と指摘をいただくこともあるのですが、なんとなく愛着もあって使い続けていますw

    目合ふは、古くは古事記にも出てくるようですね。なかなか歴史のある表現みたいです。

    >「日本史史上最高のヤリチン」
    言葉を選ばない的確な表現に笑いました。違いないw
    おまけに世間のイメージじゃ「マザコン」「ロリコン」「幼女誘拐」と続きますからね。
    光源氏をヒーロー役に据えようとすると、これらの要素を綺麗に禊がせなければならないので、その点はかなり腐心しましたw

    キャラクターに特殊な性格を付加するには、それ相応の環境要因や経験を物語の中で示すべきかなと思っているので、彼が擦れるに至った経緯もお楽しみいただければ幸いです!


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    其の弍への応援コメント

    遅まきながら、続きを拝読に参りました。
    一日一話ずつ読んでいくつもりなので、三月中には読み終えられるかと。

    久しぶりに二話目を読んだ感じたことは、読みやすいのに内容が濃いことですかね。

    漢文や崩し仮名のくだりは学生時代を思い出しました。私は古典が苦手で、英語以上に古語を外国語に感じていたような。今だともう少し身近に思える気がします。古い言葉遣いの魅力がわかって来たというか。

    内容が馴染みのない平安時代(と転生シチュ)だけに疑問は次々と浮かぶのですが、遠からず回答が提示されるのも大変よかったです。例えば脩子の口調や部屋の配置、帝との関係性など。
    引っ掛かりがなくするすると読める構成は流石のプロ作品。
    専門用語がふんだんに配置されながら、さして不具合なく楽しく読めるのは読者視点と配慮の賜物かと。

    脩子と命婦のやりとりも、コメディ感があって楽しいですし。

    そして最後の開示。
    実際の平安時代でなく、源氏物語世界に転生している……という感じなんでしょうかね。私はどちらもさして詳しくないのですが、登場人物以外に違いはあるんでしょうか。まあまた丁寧な解説がいただけそうなので、心配はしていませんがw

    読み終えた後ページバックして、タイトルを見たらほぼほぼ内容通りで吹きました。そういやタイトルは確認してませんでした。長タイトルはスルーする癖がついているのかも……w

    およそ文句の付け所なく楽しませていただいていますが、一点、いや二点だけ。

    >蔀しとみ戸が引き上げられて

    ここの「しとみ」のルビが、「蔀」にかかってしまっています。
    |蔀戸《しとみ》とするのが正解だと思われます。

    >桐壺帝、、、がっ

    今作のルビは「、」が用いられていますが、これだと個人的には小さすぎて目に留まりにくいと感じました。
    PCスマホどちらでも確認しましたが、拡大してさえ見落としがちだったり。個人的には《《》》で囲むタイプのルビが一番見やすいと考えます。

    これはカクヨムの書式の問題ですし、作者の好みの話でもありますが、リーダビリティの観点からご一考いただければ。

    作者からの返信

    読みに来てくださり、ありがとうございます!

    内容は濃いけど読みやすいと言っていただけて、ものすごくホッとしております。
    書くにあたり色々調べていると、やはり人より詳しくなってしまうものですからね。「これ、事前知識なしでもちゃんと伝わるようになってる?」というのは、書き手にとって永遠の命題ですよね、難しい。

    古文・漢文は、興味が持てないと授業が地獄ですよね。古風な言い回しとしては、けっこう格好いいんですが。

    転生シチュにかんしては、もう完全に脳死ですw
    私も昔は、転生ものや長文タイトルもまるで受け付けなかったんですが、今はもう長いものに巻かれろ精神です……。
    転生ものを取り入れるにあたっても、過去作では転生に必然性やら合理性やらを組み込んで、それを世界観のどんでん返しに使ったり──なんて尖ったことをしていた時期もあったんですが。
    それが大衆に受けたかと言えば、答えはノーですからね。
    転生に合理性なんか付加しても、転生はもう『そういうパッケージ』だから、下手に理屈をこねる方が、能書きが長いと敬遠されてしまうのでしょう。なので本作では、『なぜ転生なる現象が起こったのか』についてはノータッチです。転生に関しては、もう『そういうもの』と受け入れていただくしかなさそうです(苦笑)

    >>実際の平安時代でなく、源氏物語世界に転生している……という感じなんでしょうかね。
    はてさて、どうなんでしょうw 
    作中でも可能な限り、源氏物語のあらすじや当時の習俗に関しては説明する所存ですが、もしわかりにくい点があれば、気兼ねなく指摘していただけると参考になります。

    >>|蔀戸《しとみ》とするのが正解だと思われます。
    おっしゃる通りですね、これは修正します。

    >>今作のルビは「、」が用いられていますが、これだと個人的には小さすぎて目に留まりにくいと感じました。
    これはちょっと盲点でした。そうですか、見にくいですか……ただ、本作ではわりと傍点ルビを振っている箇所が多いため、変更するにはある程度時間が欲しいところです。連休でまとめて、とか……。なので、すぐすぐには反映はできないかもですね、すみません。
    ですが、参考になりました。ありがとうございます!

  • への応援コメント

    遅ればせながら完結おめでとうございます🎉
    源氏物語のミステリー、藤壺の宮がこんな名探偵になって光る君と活躍するなんて、とても意外で面白かったです!
    正直、源氏物語より一夫一婦主義の落窪物語の方が好きだったのですが、これを読んで源氏物語も読み返してみようかと思いました。
    素晴らしい物語をありがとうございました。

    作者からの返信

    コメントと素敵なレビューを、ありがとうございます!!

    落窪物語もいいですよね〜。初めて読んだ時には『平安時代にもシンデレラが……!?』とかなり驚いた覚えがあります(笑)
    やはり皆、心の底では『右近の少将のような人に、一途に愛されてみたい』と願っていたんでしょう。
    ただし、現実で一夫一婦主義を貫いてしまうと、貴族社会ではあまり出世することができません。
    源氏物語の女性関係の多さは、紫式部なりに現実との整合性を取ろうとした結果なのかなぁ、なんて思ったりもしています。
    後ろ盾は皆無、出生ガチャどん底という源氏が准太上天皇にまで成り上がるには、それだけ多くの家と横のつながりを持たないと不可能だよね、という……。
    改めまして。このたびは最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!

  • 其の参への応援コメント

    身内の欲目なしに(てかなんなら厳し目に見たうえで)それでもまあまあおもろいと思うで!

    作者からの返信

    あざっす!
    読んでくれてありがとーう

    あなたからトリックのツッコミ入らんかったのが、一番の自信になったわ笑


  • 編集済

    への応援コメント

    拝読いたしました。私はミステリーにそれほど詳しくないんで、そっちの方向からどれぐらい評価できるのか何とも言えませんけれど、歴史的文学的な考証はもちろんのこと、生物・化学的なネタにまで踏み込んでのこの謎解きはとても読みごたえがありました。さらには、そういう犯罪捜査談義をそのまま二人の関係の顛末へと持っていく話運びもお見事の一言に尽きるかと。

    口先ではなく、作品全体のレベルの高さに目を瞠るばかりです。あえて言うなら、こういう感じで簡単に完結してしまわないで、できたら光源氏を若々しいままで成長も止めて 笑、もっと長めの連載を再検討してほしいなあとは思いました。うかつなことは言えませんが、その方向性次第ではどこかのレーベルでの商業化も視野に入れられるレベルだと思うんですが……。

    なにはともあれ、堪能させていただきました。ちょっとこれは読み終えてしまうのがほんとに惜しい w。また読ませてください。ありがとうございました。

    作者からの返信

    返信が遅れてしまい、申し訳ありませんっ!
    身に余るようなお褒めのお言葉、ありがとうございます……! 

    おっしゃる通り、光源氏の成長を止めて長編連載化する方向も、おもしろそうですね。
    ちょっと生意気な少年時点のまま成長を止めてしまうのも、今となってはアリだったなぁ、と笑

    読み終えてしまうのが惜しいと言っていただけるのは、本当に書き手冥利に尽きます。
    こちらこそ、最後までお付き合いくださりありがとうございました!


  • 編集済

    への応援コメント

    まさかの平安時代に転生!
    しかも源氏物語の登場人物!
    その上謎解きまでしてくれるミステリー小説で、驚きの連続で尚且つ、とても面白かったです。
    源氏物語といえば紫の上かと思いきや、藤壺の宮をヒロインにして、あのひかるの君を逆に自分好みに育て上げてしまうという発想、結果ひかるの君の初恋成就という展開、最高でした!
    見事なパラレルワールドで、大満足でした。
    無理を承知で、続編が読みたいです!


  • 編集済

    其の肆への応援コメント

    のらくらな進め方で恐縮ですが、第二章まで楽しませていただきました。

    こういうオチになりましたか。私はまた、御簾を上げ下げする時にひもが絡まって、などという、ほぼ無理筋な事故オチを漠然と予想していたんですが 笑。
    まあしかし、何がショックかといって、空蝉が出てこないと完全証明されたこと。

    「その贈答の可能性が今後とも無いというのであれば、空蝉の女君は、物語上から消滅することになってしまうのである」という一文は、なんだか重たいですねー。探せば人間としては存在しているんだろうけど、「物語上から消滅する」……うーん、なんか、現実の人間の哲学的な意味合いにも思いを馳せたくなる一言です。

    この調子だと、朝顔とか花散里なんかも、存在として消えてしまってるんでしょうか? どのみちあと一章か w。大事に読んでいこうと思います。

  • 其の参への応援コメント

    平安の雅と荒涼たる市井の対比が鮮やかで、光る君の小憎らしさと脩子の機転あるやりとりには思わず笑みが。

    虫の垂れ衣や壺装束などの衣装描写は、その時代の息吹を感じさせつつ、光る君との会話の中に微妙な感情の揺れが緻密に織り込まれていて、心地よい緊張感でした。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    光る君と脩子のやり取りにも笑ってくださり、ありがとうございます。描写についてもお褒めいただき、とても嬉しく思います。

    はてさて、この二人の着地点は果たしてどこなのか……


  • 編集済

    への応援コメント

    コメント失礼します。
    最後まで拝読しました。完結、おめでとうございます!
    源氏物語とミステリーという時代背景を考慮しつつ、脩子に源氏の光る君を交えての推理は自分からして新鮮で面白かったです。
    他の物語や和歌やなどの知識や時代の知識がないとかけない代物だと読んでいて思います。自分は浅学非才なので参考にしたいほどの文章と表現に、伊井野さんの知識。登場人物たちの会話とやり取りです。尊敬の念を抱きます!
    拙いながらもレビューしました。ご迷惑でしたら申し訳ございません。
    無理なく執筆なさってください。素敵な物語をありがとうございました!

    作者からの返信

    最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました!
    また、素敵なレビューも、ありがとうございます!
    私生活がばたついており、御礼が遅くなり申し訳ありません……!

    知識に関しては必死こいて調べながら書いたので、評価して頂いてものすごく嬉しいです(笑)
    キャラ同士の掛け合いも、個人的にはこだわりポイントなので、お目に留めて頂けて嬉しく思います。
    過分なお褒めのお言葉も、本当にありがとうございます!

    改めまして、完結までお付き合い下さりありがとうございました!

  • 其の壱への応援コメント


    >歌仙かせんを五百回ぐらい殴なぐった上で樽たるに詰めて、坂道を転がした後に詠ませたような出来ですこと

    これはすごい比喩ですね……この命婦にワトソン役を務めてもらって、主人公たちの事件簿を漫談形式の随筆にまとめてもらえば、都中で評判になったんじゃないだろうかと、勝手にスピンオフを想像してしまいました 笑。

    和歌のやり取りまではネタにしないだろうなと思っていたら、こういう形で盛り込んでくるとは。ダメダメな笑える和歌って、これはこれで作るの結構難しいと思うんですけれど w。

    一方、なんだかんだで二人の距離は接近していってるようで、これはまた「結局原作通り」というテンプレを踏襲していると見ていいのか、どうか。

    >かくとだに、えやはいぶきのさしも草

    えー、なんかこれ、先を期待したくなる独り言ですねえ ^^

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    歌仙タコ殴りのくだりは個人的に気に入っているので、気に留めていただけて嬉しいです。
    命婦の随筆は、確かに面白そうですね!! 命婦の毒舌エッセイは、けっこう人気が出そうです笑

    ずっこけ和歌は、おっしゃる通り、めちゃくちゃ難産でした……^^;
    二章のテーマは、一貫して『和歌』になっています。
    脩子のダメダメ和歌も、このあと本家の源氏物語から引用する和歌たちも、謎解きに関わってきたり、こなかったり……?

    かくとだに、の和歌は、
    その続きをご存知の方からは「およよ……?」と思っていただけるかな? と思い……さて、どうなることでしょうねぇ^^

  • への応援コメント

     完結おめでとう御座います。
     非常に興味深いアプローチで、物語に引き込まれました。
     面白かったです。

    作者からの返信

    面白かったと言っていただけるのは、創作者冥利に尽きます!
    完結までお付き合いくださり、ありがとうございました!

  • 其の肆への応援コメント

    コメント失礼します。
    平安とミステリー、自分の中ではあまり見ないものでした。
    平安文化が彩る中、どのようにミステリーとして話が進んでいくのか。楽しみです!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    何しろ、2024年大河ドラマの主人公は紫式部でしたから。
    時流に乗っかってみようと思った次第です(笑)


  • 編集済

    其の壱への応援コメント


    ここまで一息に読ませていただきました。

    うーむ、天下のアレと今時のテンプレ何某をくっつけるとは……しかも解説的な挿入文が行き届いていて、ライトでありながら隙がありません。これは中高生にも勧めたいぐらいですね ^^。

    トラックにひかれた、というのは、様式美に従っただけだと思うんですが、源氏物語の中に自身が転生していることに、長らく本人が気づかなかった、という導入部分には好感が持てました。転生者には色々と都合のいい「平安時代」になってるなあ、というメタな話もいいですね w。しかも、ショタな光る君がすっかり懐いてくるという(その手の趣味の人には)悶絶ものの神設定!

    ※すんません、すごい勘違いしてたんで、以下のコメント訂正入れました

    ところで典侍ってのは、あの後々の光源氏ともドタバタが予定されてる典侍なんでしょうかね? この先が楽しみです。藤壺のイメージが従来のものと相当違うんで、このまま他の姫君とどういうエンカウントしてくのかもはなはだ興味深いですが……。

    ぼちぼち読み進めつつ、またコメントさせていただきます。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!!
    『ライトでポップな読み口の平安もの』を書こうと目指したものなので、ライトと言っていただけて嬉しいです。

    >転生者には色々と都合のいい「平安時代」になってるなあ、というメタな話もいいですね w
    さすがに平安美人は、絵になりませんからね……^^;
    これは以前、出版関係の方に言われた話ですが。
    「某ゴブリンの令嬢のお話だとか、某ブスなブライダルプランナー&B専上司のバディもの、といったような、『不細工であることに意味があるストーリー』でもない限りは。主人公はある程度、可愛く設定してください」とのことでした。
    なので今回も一応、それを踏襲してみた形ですね笑

    >しかも、ショタな光る君がすっかり懐いてくるという(その手の趣味の人には)悶絶ものの神設定!
    本作では、ショタver.も美青年ver.も、各種取り揃えておりますよ〜(小声)

    >ところで典侍ってのは、あの後々の光源氏ともドタバタが予定されてる典侍なんでしょうかね?

    あぁ、例の典侍! チャーミングでかわゆいですよね笑
    私も言われて焦りまして、慌てて調べ直してみたのですが。
    例の典侍の初出は第七帖『紅葉賀』のようなので、『桐壺』帖に出てくる典侍とは別人のようですね。
    彼女の年齢を思えば、わんちゃん同一人物もありえるか? とも思ったんですが。
    源氏物語って、これがあるからややこしいんですよねぇ……。

    これは作中でも後述しているのですが、この時代、名前を互いに呼び合うことは殆どありません。
    代わりに何を呼び合っているかというと、それは役職名です。
    例えば、桐壺の更衣の父親は『按察大納言』ですが。
    紫の上の祖父もまた『按察大納言』と表記されているのです。
    では、この『按察大納言』が同一人物であるかと言われれば、答えは否。
    あくまでもポストの名前だからこそ、人物Aが昇進したり死んだりすると、すかさず人物Bが同じ役職名を名乗るようになってしまうんです。
    本っ当に、受験生泣かせの物語ですよね(笑)

    >ぼちぼち読み進めつつ、またコメントさせていただきます。
    お手隙の際にでも、読んでいただけると嬉しいです!

  • 其の弍への応援コメント

    脩子と命婦の珍問答が楽しくて笑ってしまいました。
    しかし崩し仮名。。。変体仮名の授業、すごく受けてみたいですね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    仮名文字、本当に難解なんですよね。
    読めるようになれば、博物館や資料館を巡るのが5倍楽しくなるんですが……^^;

  • 其の漆への応援コメント

    猟奇なテイストですね。
    そのあとは、脩子とひかるの怪奇大作戦でしたが(笑)

    面白かったです。

    すみません、書いていたのですが、誤ってタブを閉じてしまったようなので、後先になりました。

    ではではノシ

    作者からの返信

    わざわざありがとうございます……!

  • への応援コメント

    ついにこうなっちゃいましたか^^;
    いやまあ、この世界じゃ他の男だと無理そうですし。
    それにしても高杉晋作かぁ、凄いのを剽窃しましたね、宮様(笑)
    ふたりで、この世界を面白き世に変えてしまうつもりなのでしょうか^^;

    面白かったです。

    完結、おめでとうございます!

    ではではノシ

    作者からの返信

    高杉、なんだか小粋で、個人的に好きなんです笑
    最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!

    また、素敵なレビューまで下さり、ありがとうございます!!
    作品、また読みにいかせていただきますね(^ ^)
    やっぱり歴史物は大好物なので!

  • への応援コメント

    完結おめでとうございます! 若紫ちゃんも比較的平穏な未来を手にれられそうで何よりです。

    作者からの返信

    いただいた感想、とても励みになっておりました。
    最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました!

  • 其の参への応援コメント

    キャラクターたちも魅力的で、読みやすくて面白いです!!私自身、源氏物語や大河ドラマが好きでよく見ているのですが、過去の物語の世界に転生してしまう、というのが新鮮ですね(*´∇`*) 当時の感覚と現代から転生してきた主人公との間に生じるギャップも、見ていてリアルで楽しいです。あとは個人的な話になりますが、美少年な「光る君」まで出てきて大変好みな世界観です(๑>◡<๑)

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    『源氏』原典も、『光る君へ』も、楽しいですよね。
    本作は美少年ver.から美青年ver.まで取り揃えておりますので、この先もぜひ!(笑)

  • 其の陸への応援コメント

    藻塩の歌。
    百人一首のあれですね。
    そこから、藻塩の絵の欺瞞や、塩の特性がつながって……そう来たかって感じです^^;
    しかし、まだ一件落着とはいかないようですね。
    鷲男、どうしちゃったのか。

    面白かったです。

    ではではノシ

    作者からの返信

    そう来たか、と思ってもらえてガッツポーズです。
    感想ありがとうございます!

  • 其の肆への応援コメント

    なるほど、視覚の仕組みを平安ミステリーに織り込むとは面白い!
    それにしても、恋文を余白に図形描写に使う藤の宮さま、現代感覚を持ちながらも平安貴族の皮肉が効いているのが、いとをかし。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます!

    和歌の遣り取りから、いきなり夜這いというのは、現代感覚を持つ人間にはきついですからね笑

  • 其の伍への応援コメント

    実はずっと梁上の君子を気取っていた……というワケでもなさそうですし^^;
    はてさて、どこへ行ったのでしょうか。

    面白かったです。

    ではではノシ

    作者からの返信

    梁上の君子とはまた、面白い表現ですね。
    やはり博識でいらっしゃる笑

    ただ、寝殿造の構造上、梁上に潜むのはなかなか難しそう。
    はてさて、読者さんを納得させることが出来る結末になっているのか……? 
    書き手としても、ドキドキしております笑

  • 其の参への応援コメント

    野盗……。
    羅生門のアレとか、袴垂とか想像しちゃいますけど、どうなんだろうなぁ^^;

    面白かったです。

    ではではノシ

    作者からの返信

    あの時代、野盗は百鬼夜行なんかよりよほど闊歩していたでしょうからねぇ笑

    はてさて──??

  • 其の弍への応援コメント

    光源氏をアレな奴として知らしめてしまう、若紫。
    通報……じゃない(笑)、こんなところで出て来るとは。
    事件もさることながら、ひかるは大丈夫なのか^^;

    面白かったです。

    ではではノシ

    作者からの返信

    若紫に関しては、まぁ十歳で誘拐という点は、擁護のしようもありませんが笑
    でも実際のところ、手折ったのは(紫の上の年齢にはやや不審があるものの、定説では)十四歳ごろとのことなので、実は当時の結婚適齢期ではあるんですよね。
    なので、ロリコンというのとはやや違うような気もしつつ……でもロリコンという世間のイメージ、根強いですよねぇ笑笑

    まぁ『源氏物語』においても、紫の上は終始、藤壺の宮の代替品です。
    藤壺の宮が手に入れば、そこまで若紫に執着しないような。
    ……いや『源氏物語』における光源氏なら、無いとも言い切れないような……?

    はてさて、本作の光る君は、脩子を手にいれることが出来るのか……?

  • 其の参への応援コメント

    ああ、やっぱり前の話に出てきた女の子、玉鬘だったのか!

    あの女性が被る帽子と布、顔を隠す効果しか意識していなけど、確かに防疫効果ありますね。

    作者からの返信

    おや、お気付きですか笑
    そうなんです、実はあの幼女、のちの玉鬘でした。

    ただ、本章の事件において。
    彼女や彼女の父親が誰であるかについては、あまり関係がないので、これ以上の情報開示はしない方向です。

    つまり、気付く人は気付くし、知らない人はスルーする。そういう情報でした!
    虫の垂れ衣に関しては、当時の人々が防疫を意図して使用していたかどうかは分かりませんが……^^;

  • 其の壱への応援コメント

    若紫……!

    作者からの返信

    えぇ、若紫ちゃんです。
    はてさて、光る君は若紫に対して、どんな反応をするのか……?

  • 其の弍への応援コメント

    物語の舞台が雅やかな平安京である分、不気味な殺人事件との対比が絶妙です。さて、この謎、狐が絡んでいるのか、それともただの人間の欲望か…続きが気になります!

    作者からの返信

    はてさて、下手人は人か、物の怪か……。
    コメントありがとうございます!

  • 其の弍への応援コメント

    あー、藤壺の宮……。一番しんどいポジションの一つじゃん笑

    作者からの返信

    そうなんです!
    紫の上ポジもたいがいですが、藤壺の宮もなかなか……。
    コメントありがとうございます!

  • 其の肆への応援コメント

    存在証明の肝となっていた、和歌。
    本人の筆蹟というそれが……。
    最初のパートの、ひかるくんの代筆が伏線だったんですね、お見事です。
    そして私が余計な差し出口をしたばっかりに、スッポンポンにさせられた権少将哀れ^^;

    面白かったです。

    また、拙作に素敵なレビュー、ありがとうございます。
    和泉式部って恋多き女だなとしか思ってなかったんですが、機会があって平井保昌について調べていたら、こんな求婚をしていたと知り、書いてみたお話です。
    趣味に走って、袴垂とか関西弁道長とかを出してしまいましたが、お楽しみいただけたようで何よりです^^;

    ではではノシ

    作者からの返信

    そうなんです! ただのイチャコラシーンではなく、実は伏線でした(笑)

    差し出口なんてとんでもない!
    おっしゃる通り曖昧な描写だったので、身包み剥がさせていただきましたw


    和泉式部はといえば、さすが愛の女。熱烈ゥ!と。
    関西在住の身には、陽気で小粋な道長も、二重にブッ刺さりました。よき物語でした!
    歴史は和洋を問わず大好物なので、また読みに行かせてもらいますね!

  • 其の参への応援コメント

    はじめまして、悠鬼よう子と申します。

    伊井野いと様の作品を読みに伺いました。
    平安時代の雰囲気と現代的な視点が絶妙に交錯しており、脩子のユーモラスかつ賢い切り返しが魅力的ですね!特に、彼女が自身の立場を逆手に取り、時代の制約を巧みに乗り越えていく様子が痛快でした。光る君とのやり取りも微笑ましく、初恋フラグを根こそぎ折りに行く展開も、いとをかしでございました。

    今後とも、何卒よろしくお願い致しましす♪

    作者からの返信

    悠鬼よう子さま
    コメントありがとうございます!

    平安時代に対するとっつきにくさを、現代のメタ的な視点で緩和しようと試みてみた形です。
    少しでも、読みやすくなっていればいいのですが……。

    読んでくださり、ありがとうございます!

  • 其の弍への応援コメント

    私自身が今、平安最末期を舞台にした物語を書いているから思うんですが、時代考証がラノベにしてはめずらしいほどちゃんとしてますね。
    漢籍は男性の読むものとか、寝殿造の構造とか、その他その他……
    文体が軽妙なので、ついそのあたりを見落としそうになりますが、さすがです。
    楽しみに読ませて頂きます (^_^)

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    時代考証がちゃんとしていると言っていただけて嬉しいです。実は大学では、史学科に在籍していたもので笑
    まぁ物語展開上、あえて無視している時代考証なんかもあるのですが……^^;


    平安最末期とはまた、『平安』とは程遠い動乱の世!
    しかも御作は『日本史上、最強なのでは?』との呼び声高い、為朝が主人公のようですね。
    仕事の合間を縫ってなので、ちまちまにはなりますが、ゆっくり読ませていただきます!

  • 其の壱への応援コメント

    拝読。

    転生ものも平安ものもほぼ読まないのですが、なるほどこんな感じなんですね。赤ん坊の頃から大人の意識があるともどかしそう。

    優雅なだけでない平安の治安や衛生環境に触れられるのは面白かったです。続けて読ませてもらいますね。

    作者からの返信

    読んでくださり、ありがとうございます。

    転生要素に関しては、半ばメタ的に取り入れた形です。
    現代人の視点を通してなら、平安時代の特殊な語句や習俗に関して、ナチュラルに説明を挿入できる利点がありますから。

    あまり平安時代に詳しくない方でも難なく読めるように、出来るだけ間口を広くしたい、という試みですね。

    続けて読んでいただけるとのこと、嬉しく思います。
    お手隙の際には、ぜひ。

  • 其の弍への応援コメント

    まだらの紐、ならぬ、消えた紐。
    どこに失せたのか……。
    あるいは、隠したのか。
    あの時代の衣装だと、いろいろ隠せそうですが……果たして。

    面白かったです。

    ではではノシ

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    描写がやや足りなかったようで、若干加筆いたしました……!

    『身体検査も行った上で、所持品や帯などに血の付着したものはなかった』と加筆しております。
    読み返すほどの文量でもないでしょうし、ご報告まで。

  • 其の参への応援コメント

    回避したかと思いきや……。
    鋭いターンを決められた感じですね。

    面白かったです。

    ではではノシ

    作者からの返信

     コメントありがとうございます!
    「ふーん、おもしれー女」は創作上、使いやすいですからね(笑)