ヒロインが平行世界へ行ってしまうところから物語りが始まります。
そこは異世界。
定番となる中世・王国物ではありません。
もちろん、猫耳族やエルフのような種族も存在しません。
だが、そこには魔法が有り、人を襲う化物がおります。
ヒロインと容姿が同じ者が存在していたりと、ミステリアスなお話です。
元の世界と、平行世界とは繋がっているようではありますが、何かしらのロジックが…。
10話までは、世界観を表現することに多くを注がれているため、読んでいて少し退屈かもしれません。
よくある定型物ではないので、仕方がないところでしょうか。
ミステリアス物が好きな読者にお勧めのお話です。
SARAブランドを展開しようと奮起していた斎藤沙羅は、友人と三下山を訪れたとき「虹」を見かけた。
気になった沙羅はつい「虹」を詳しく見ようと近づいていき、そこで消息を絶ってしまう。
家族が安否を確認できないまま、沙羅は三下山に似た場所へとやってきた。そこは建物が少なく、人もまばらなようだ。
わからない世界で様子を探っていると、それまで人だったものが突然牙を剥いて襲いかかってくる!
物語の鍵は「三下山」「虹」、そして「レインボー」という不思議な薬物。
物語はまさに序盤を終えて核心へ向けて中盤がスタートしました。
果たして、沙羅は元の世界へと戻ることができるのか。
沙羅によく似た異世界の住人で現在行方不明となっているユリは戻ってくるのか。
あなたは虹の向こうになにを見るのでしょうか。
社長令嬢の沙羅は、登山の途中で異世界に迷い込み、恐ろしい魔物に襲われてしまいます。
危機一髪のところを助けてくれたのが、ダイというイケメンの青年。
「異世界人はトクシツという部署に監禁されてしまう」と聞いた彼女は、彼を脅して自分と同居するよう持ちかけます。
――行動力のある女性と、イケメンで強い男性。
そんなふたりがタッグを組む話がおもしろくないわけがありません!
それに、沙羅のお兄さんは、沙羅と同じ山で行方不明になっているようで……?
果たして彼女は兄を見つけることができるのか?
ミステリー要素まで付いてくる、ひと粒で二度も三度もおいしいお話です。