主人公の雪梅が、記憶を失い街を彷徨っていたところから物語は始まります。 藍天酒家の店主に拾われ、そのお店で働いていたところ、そこで二胡の音色に魅了されます。 雪梅は宮廷楽士を目指しますが、仙術で音楽を彩る世界。雪梅は仙術を使えません。 それでも心に届く音色はあると信じて彼女は二胡を奏でます。 二胡の奏でる音色を綴ったような素敵な物語です。
仙術で音楽を奏でる世界で、たった一人仙術の使えないヒロイン雪梅が楽器の二胡を片手に頑張る音楽バトルものなんですが、うつむいていたヒロインが、周囲の人々の温かさに包まれて、自分を取り戻していく素敵な物語です。敵だらけの宮廷でなぜかヒロインを助けてくれる貴公子、ミステリアスなヒロインの師匠。彼らの目的とは? 正体とは?中華の夏景色の中で、ヒロインが涼しげに二胡を奏でる姿がとても美しいですよ!
主人公の少女「雪梅」は、中国の伝統的な弦楽器である「二胡」の弾き手。彼女は宮廷楽士を目指しているが、そこでは当たり前の音楽を彩る「仙術」が使えない。それでも彼女の奏でる音色には大きな魅力があって――。古き良き時代劇のような王道スカッと展開もありつつ、音色のごとく流れる文章で、夢追う少女の物語が美しく紡がれます。
作品世界の雰囲気が良く、緊迫や解放など場面ごとの雰囲気も良い。
1話目の二胡を奏でるシーンがとても素敵です。二胡はテレビでしか観たことがないんですが、作者さんの描写力によって二胡を弾く主人公、二胡から出る綺麗な音、音を広げてくれる空気…それらを読みながらきっちりとイメージすることができます。あとご飯の描写も良くて、読んでいるとお腹減ります。伏線の回収、謎あかし、これから先楽しめることがたくさんあると期待できる作品です。
仙術は使えないけれど、とても素晴らしい楽曲を奏でる主人公の雪梅。宮廷の音楽師になったらなったで、大変な運命が待ち受けていそう……夢に向かって戸惑いながらも進んでいく姿にきゅんときました!文章や描写がきれいで、ファンタジーの世界観とマッチして、とっても素敵でした!!続きが気になるお話です!!
この世界では出来て当たり前の仙術が使えない主人公が二胡を奏でること一本で夢に突き進む物語!音楽描写や心情描写が巧みで中華ファンタジーの世界にどっぷり安心して浸かることができます!筆力の安定感!まだ序盤ですが、各キャラクターの顔がしっかり見えて感情移入しやすいです!もちろんイケメンも登場!笑これから二胡を片手にイケメンと共に(?)夢に向かって仙術が使えないハンデをどう乗り越えていくのか楽しみです!
主人公は記憶をうしなった少女、雪梅。二胡(楽器ですよ)をひいていると、うしなわれた記憶にさざなみが立つようで慰められる。ここは、音楽には、仙術がともなうのが当たり前の世界。音楽の腕前は素晴らしいものの、仙術を使うことができない雪梅は、宮廷の音楽師になる事ができるのか??うしなわれた記憶の秘密は……。ぱっと見、文章がかたい、と思う読者もいるかもしれません。でも、漢字には親切にフリガナがふってあるし、読んでみれば、スラスラ読める、わかりやすい文章ですよ!