不器用すぎだけど、極太の1本筋が通っている主人公がとても魅力的な作品です。おまけで悪役面のタイトルですが、おまけじゃないですね笑脇役たちも個性豊かで、練り込まれたダークな世界観も相まって没入感がすごいです。引き込まれました。タイトルにある通り今後九つの塔とこの世界はどうなるのか、今後の展開が楽しみです。
一気読みしました。一章は殺伐とした雰囲気。二章からは主人公の周りや関係性が大きく変化すると共に塔の謎も解け始めていきます。これにより雰囲気がかなり和らぎます。殺伐とした容赦のないゴリゴリのダークファンタジーが好きな私は二章から離脱しますが、ファンタジーの要所を抑えかつ個性ある作品は必見かと思います。一章だけでもかなり楽しめました。ありがとうございました。
おじさん(ジーク)が冒険者に手を焼き、説明を省くせいで時には他の冒険者に嫌われ、だけどそれを慕う仲間たちがいて、見ていてバランス取れてるなと感じました。
とてつもなく不器用なおっさんが少しずつ人として成長していくような物語
登場人物全てに、薄っぺらですかすかの人間性でなく、読み進めるうちに愛着が湧くような人間らしさを感じることができる。 物語のテンポも良く、読んでいてストレスがない。登場人物みんなが等身大の欠点や短所を抱えていて、より身近に登場人物を感じる事ができる。
もう一度めちゃくちゃ面白い!!
あっという間に最新までたどり着いてしまった。更新が楽しみ
続きを読みたくなる作品で、主人公も周りの人も魅力的なキャラクターばかりです。読みやすくて文章に違和感を感じるところがなく、物語に没頭(感情移入)してしまう感じです!
不器用な男がコミュニケーションを牛歩で学んでいく姿にニヤニヤさせられ、漫画のファブルを思い出したキャラクターの感情を丁寧に分かりやすく描いていて読みやすい
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(145文字)
読み返す度、主眼を変えれば何処かに心を寄せられる。誰かでもなく、誰がでもない、身近な想い。食い違う事もある。すれ違う事もある。けど、そこで生きている物語。
スッキリとした文章で物語を頭に流し込んでくれる感じの語り口がとても好きで、この作者の作品は出たら読みます。この物語も良い、良過ぎる。
なお強面なため、人と関わる全ての行動に対してマイナス印象が乗算される模様。人の気持ちや感じ方、考え方などがとても丁寧に書かれておりワクワクします。
さわやかなイケメンが返り血すら浴びずに倒すような無双はない。泥臭く、地に足付いたファンタジーである。主人公であるおじさんの悲しい過去と、度を超えて、もはや野生に生きる獣レベルにコミュニケーション能力のないおじさんのまっすぐさに、報われてほしいと思うことは請け合いである。おじさんの秘密、世界の秘密、果たしてどこへ向かうのか。最後まで目が離せない。新人潰しだとか死体漁りだとか、悪い噂の堪えないおじさんの贖罪と再生の物語。
第三者視点で描かれるストーリー、それぞれのキャラクターの思惑、まだまだ序盤ではあるが先が楽しみな作品です。どこまでも誤解されやすく、それも自覚してて改善しない中年探索者ジーク、私だけが知っている感でジークに接する美人受付嬢、外見で判断する探索者達、ヤキモキしたりニヤニヤ出来る良作です!
この世界をどう言っていいのか、、厳しい世界を描いているのに、「もしかしてこの小説は、のほほんとしたコメディーなのではなかろうか?」と思えたりもする深みのある小説っす。とにかく面白いっす。
主人公が実はいい奴という話だが、嫌らしさが全くない。全体のバランスがすごく良くて読みやすい。
ハルカおじさんとは真逆の存在。見かけは怖く、言動は恐ろしいジーク。でも、コミュニケーションに難がある善い人なのは同じ。困った人は見逃せない。ホントいい主人公。