これぞらのべの醍醐味!くらいにまでの世界観を、読みゆくにつれて知らされていく。
主人公がイイ!ので、どんどん知らずに読めちゃう。 その個性在る世界観は、それでもいくぶんの拒否反応すら無く、「あーそういうもんなんだ」とすらりと中にはいってくる。
現実のそれらと上っ面似ていないけど、見る方向によってはすごく「同じ」だからかもしれない。
特に日本人はね。
誤字等気にせず嫁!、むしろ「なんかに掛けてるんじゃね?」くらいでイイかも!!w
つまんねーとこ気にすんなよ、中身がよけりゃいいんだよ!的でいいんじゃないかな!
(決して自分の作品がそーだから擁護というわけではないかもしれない)
深く見ようと思えばいくらでも見れるし、楽しければいいって読めばそれだけでもとっても面白い!
それとー、、
この主人公の、次の転生後、の作品とか、
実は生まれる前に生き別れになった双子の兄、とかの話とか(短編可w)、
いろいろ見てみたいものです♪
なんか親しみすげーんで好き♪
この物語、本当に面白かったです!読み始めた瞬間から、主人公ハチの人柄と世界観にすっかり引き込まれました。いわゆる異世界転生ものって、強くてカッコいい主人公が活躍するイメージが強いですが、この作品はあえて“小物貴族”という地味なポジションの少年を主人公に据えているのがすごく新鮮でした。
しかも、ハチは節約精神にあふれた庶民的な性格で、貴族でありながら割ったカップに本気で落ち込んだり、家の倉庫からお宝(?)を見つけては夢中で修理したりと、ひたすら地味で愛らしい。転生しても「もったいない精神」全開な主人公なんて珍しすぎますが、その等身大な悩みや喜びがとても共感できました。
登場人物たちもとても魅力的です。優秀な双子の姉たちは眩しいほど頼もしい存在でありながらも、弟想いの優しさがあって微笑ましいですし、使用人のクロンは面倒見が良くて温かみのあるキャラクター。許嫁ノエルとの距離の縮まり方も、とても自然で可愛らしくて、思わず応援したくなりました。
物語全体を通して印象的だったのは、決して派手な冒険や無双展開に頼らず、日常のささやかな出来事や努力の積み重ねで物語が進んでいく点です。魔力やスキルの仕組みもしっかりと作り込まれていて、“戦闘”や“神聖”のような華やかなスキルタイプがある中で、ハチだけが“豊穣(修理)”という一見地味な能力をもらうというのも面白い!でも、その地味な能力こそが彼自身にぴったり合っていて、ハチ自身も納得して受け入れているところがすごく素敵でした。
地の文や会話も程よく柔らかく、ユーモアがあって読みやすいです。重すぎず、かといって薄っぺらくもない、絶妙な温度感がずっと心地よく続くので、読み進めるほどどんどん登場人物たちが好きになっていきました。
何よりも、努力や工夫で前に進もうとするハチの姿勢に心が温かくなります。才能や境遇に恵まれていなくても、自分らしいやり方で人生を楽しみ、周りの人とも温かい関係を築いていくハチの姿は、読んでいてすごく勇気づけられました。
異世界転生ものにありがちな派手さやご都合主義に頼らなくても、こんなに楽しくて、優しい気持ちになれる作品があるんだと感動しました。これから先のハチの成長や、新しい日々がどうなっていくのか、とても楽しみです。ずっと応援したくなる、そんな物語でした!