概要
全ての受験生らが、自分の努力に自信を持ち、持てる力を発揮できますように
【カクヨムコンテスト10・中間選考通過しました!】
豊岡美術大学の一般選抜・前期日程で、実技検査に望む里美 志桜吏。
自分の能力に確信を持つ彼女は、ふと目にした一受験生の作品に衝撃を受けた。
同じ年代の者たちが、磨き抜いた能力と、生来の感性を戦わせる場で遭遇した一幕。
希望に満ちた彼と彼女の、はじまりのストーリーです。
豊岡美術大学の一般選抜・前期日程で、実技検査に望む里美 志桜吏。
自分の能力に確信を持つ彼女は、ふと目にした一受験生の作品に衝撃を受けた。
同じ年代の者たちが、磨き抜いた能力と、生来の感性を戦わせる場で遭遇した一幕。
希望に満ちた彼と彼女の、はじまりのストーリーです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!うわっ、これ、気持ちいい!
はい、質問です! 続きはいつ出るのでしょう?
ええ、ここで終わるからこその、この余韻であることは、重々承知しているのです。ずばん、と断ち切ることで、彼らのフレッシュさとこれからの伸びしろを最大限に魅せられるのですよね。見事だなあと見惚れました。
まさに、始まりのおはなし。これからの「私」たち。まだ、挫折といえるだけの失望や屈辱や絶望に塗れたこともなく、世界を手にしたかのような高揚感に震えたこともなく。砂漠の骨への衝撃に生まれた嫉妬は、その製作者との再会の喜びにさらりと溶けてしまうほどの淡いもので。彼女と彼の柔らかくてみずみずしい感性をまさに体現していて。
これから、打たれ、こねられ、盛…続きを読む - ★★★ Excellent!!!美術と立体と言葉
自分は五歳のとき事故で左目を失明していて、そのせいか風景を「平面」としてとらえる癖がついている。
風景の奥行きを感じ取れないのである。
こんなこといわないほうがいいのだが、美学生だったヒトラーの絵を見たとき
「この人あんまり風景に奥行きを感じてないな(自分と同じで風景を平面的に見ている)」
と思ったこともある。
そんな人間にとって立体美術を造形する人はほとんど魔法使いに見える。
現代詩を読むときと同じように、絵を見て「わかる」ことはほとんどない。
自分にとって世界を理解する最大の手掛かりは「言葉」だから。
この小説でも志桜吏やファービー君の作った立体をイメージするのは正直難しかっ…続きを読む