あとがき

 2025年1月14日締め切りの第16回創元SF短編賞に応募し、二次落ちした作品です。

 12月27日ごろにこの賞の事を思い出し、なんとか間に合うかなと思って2週間ほどで書きました。しかしやはり推敲が不完全で詰めも甘く、一次は通ったもののそれだけでした。いつもこんな感じなので計画的に書くことを覚えないと。


 内容としてはガンダムの水星の魔女をなんとなくイメージして書きました。パティスはスレッタのイメージで、学園ものっぽくしようと思いました。結果的にはあまり学園っぽさはないですが、短編は難しいなあと思いました。

 最初書き上げたのは4万字ほどでしたが、既定の枚数に収めるには2万8千字ほどに削る必要があったので戦闘シーンを削ったりしました。ラケルのチームのレンジバルは最後の戦闘シーンで活躍する予定でしたがそれも文字数の関係で出せなくなり名前だけとなってしまいました。


 主人公が何かの怪獣と戦う話にしようと思って考えたのですが、鮫映画が好きなので鮫にしました。空を飛ぶ鮫はさすがにトンチキすぎるので海洋惑星にして普通の鮫っぽくなりました。怪ビーバーの岸辺という作品を以前書いていたのでビーバーの案もあったのですが、それもちょっとやばそうなのでやめました。

 クラコゾンの見た目の描写が不十分な気もするのですが、文字数制限の関係で端折った面もあります。生態も書こうと思ったのですがそれも断念。資源コンテナを襲う理由がうまく表現できていない感じなのでこの辺は時間が足りなかったと反省しています。


 パティスは人づきあいが苦手で感情を伝えることが苦手です。そのためラケルに提案する際も蹴られてしまいますが、それが最後のログディスクの部分でギャップ萌えみたいになるかなと期待して書きました。兄のベルカのことももっと書きたかったのですが、妹が死んでもなんとも思わない変わった人みたいに終わってしまい少し残念。


 ラケルが一念発起するのもちょっと唐突かも。ラケルの感じている不満と、パティスの残した思いがうまくつながり切らなかった感じはあるので、その辺も詰めが甘いですね。


 書き終えた後にグーグルドキュメントのAI機能で全体を批評してもらったのですが、パティスは最初から出せばいいのでは? みたいな回答がありました。確かに最初から出しておけば説明が楽だったシーンもあり文字数を節約できたかもしれないので、ちょっとだけAIに感心しました。


 いずれにしても短期間で書いて落ちるのを繰り返しているので、今年事は計画的にやるぞ! と思いながら3月締め切りのハヤカワSFコンテスト用の作品をまだ半分しかかけていないので私の悪癖が治るのはまだまだ先のようです。テヘペロ。

 ラケルが新しい資源採掘の場所に行ってからの話も少し考えていたので、機会があれば長編として書き直すかもしれません。来年のハヤカワに出そうかな?うまくいくといいけど……。


 とっぴんぱらりのぷう



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俺達は零れ落ちた涙のように 登美川ステファニイ @ulbak

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